カテゴリー: タテハチョウ科

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チャリトニアドクチョウ

チャリトニアドクチョウ

学名:Heliconius charitonia

回はゼブラ模様の蝶、チャリトリアドクチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

チャリトリアドクチョウはタテハチョウに属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。

ドクチョウ亜科のドクチョウ属に分けられています。

ドクチョウ属はイスメニウスドクチョウシロオビドクチョウなど多数存在します。

生態

どの時期に発生するかは不明ですが、成虫は最大9ヶ月間生きることが知られています。

生息域

アメリカ合衆国ではテキサス州やフロリダ州、南アメリカではトリニダード、キューバ、ハイチ、アンティグア、ジャマイカなど主に中央アメリカ南部、南アメリカの一部に生息しています。

暖かい季節に成虫はニューメキシコ、サウスカロライナ、ネブラスカなどの北に移動することがあります。

熱帯雨林、原生林、牧草地などに生息しています。

主に中央・南アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
約0~約1700mの標高に生息しています
シロヒトリ

成虫

チャリトリアドクチョウは日中に活動し、ハメリア、ランタナ、スタキタルフェタなど様々な花から吸蜜します。

ドクチョウ属の中でも、メスは花粉と蜜を食べます。 花粉に含まれているタンパク質などの栄養を、溶解して液体に変えることができる唾液を生成します。

この唾液を使って花粉をアミノ酸などが入った栄養価の高い栄養源に変えます。

蜜または他の供給源から得ることができないアミノ酸は蝶の寿命に大きく貢献しています。そのため、蝶の中では寿命が長く、成虫は最大9ヶ月間生きることができます。

翅を開張すると7 – 10cm前後になる、中型の蝶です。

繊細な飛行をします
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の白色で、赤い小さな斑点が並び、長い黒い棘が節ごとにあります。

頭部は白色です。腹部と疣足は赤色です

食草はパッシフロラなどのトケイソウ科の植物を食べます。

トケイソウ科植物にはアルカロイドが含まれており、成虫になった後もとして機能しています。

毒々しい見た目をしているよ!
イモチャン

成虫の見た目

チャリトニアドクチョウ

チャリトリアドクチョウはシマウマのような黒と白の縞模様が特徴です。

前翅は黒と白の縞模様があります。後翅は黒と白の縞模様と外縁に白い小さな斑点が並んでいます。また、触角は黒色です。

この白色の部分が黄色の個体もいます。また、表の内側に小さな赤い斑点がある個体もいます。

翅の裏側の模様は表側と変わりませんが、色は裏側の方が明るいです

シマウマみたいな模様がいいね!
イモチャン
英名では「zebra longwing」(ゼブラロングウィング)と呼ばれています
シロヒトリ

チャリトリアドクチョウのねぐら

チャリトリアドクチョウの成虫は捕食者から身を守るために最大60匹のグループを形成し、ねぐらを確保します。毎晩同じねぐらに戻ります。

この行動は共同のねぐらの場所を記憶できることを意味します。また、蜜と花粉がある花の場所、寄主植物の位置なども記憶しているそうです。ねぐらの特徴は次のようになります。

 

ねぐらは個人が特定の場所に数時間以上集まるときに発生します。ねぐらを作る前には互いに近くに止まって、羽ばたき、または日光浴をしながらお互いを短時間追跡することでグループを作ります。

成虫は午後遅くに集まり、地上1~2mの高さで小枝、つる植物、乾燥した葉に止まり、休息します。

 

これらのねぐらは成虫を保護し、大規模なグループは捕食者を抑止し、暖かさも維持します。

コミュニケーションをとってグループを作るんだね
イモチャン
グループで毒を持つことを示す警戒色を宣伝することによって捕食者を抑止します
シロヒトリ

まとめ

チャリトリアドクチョウは1996年にアメリカのフロリダ州の州の蝶に指定されました。

アメリカの州の蝶の中で唯一のドクチョウです。

黒と白の縞模様が好きです
シロヒトリ
次回はヒトリガについて紹介するよ!
イモチャン

スンダハレギチョウ

スンダハレギチョウ

学名:Cethosia penthesilea

今回はオレンジの晴れ着、スンダハレギチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

スンダハレギチョウはタテハチョウに属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。

ドクチョウ亜科のハレギチョウ属に分けられています。

ハレギチョウ属はキアネハレギチョウベニハレギチョウなど多数存在します。

生態

1年を通して発生する多化性です。

生息域

インド、ベトナム、マレーシア、インドネシア、シンガポール、オーストラリア北部などの主に東南アジアに生息しています。

森林、熱帯雨林などに生息しています。

主に東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
4 - 7月までの乾季の初期に多く発生します
シロヒトリ

成虫

スンダハレギチョウは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。

幼虫が毒のあるトケイソウ科を食べるので、毒を体内に蓄えていて、鳥などに捕食されるのを防いでいます。

幼虫・成虫の派手な模様は自分に毒を持っていることを知らせる、警戒色です。

翅を開張すると6 – 7cm前後になる、中型の蝶です。

森の太陽に照らされた隙間を飛んで、頻繁に止まります
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、体の節ごとオレンジの縞模様と黒い棘があります。また、体の中央の白い帯模様が特徴です。

頭部と疣足は黒色です。

食草はアデニア・ヘテロフィアなどのトケイソウ科の植物を食べます。

トケイソウ科植物にはアルカロイドが含まれており、成虫になった後もとして機能しています。

群れを作って植物を食べるよ!
イモチャン

成虫の見た目

スンダハレギチョウ
裏側

スンダハレギチョウは表側と裏側で模様が大きく異なることが特徴的です。

表側はカバマダラに似た姿をしています。前翅は黒い縁取りで白い帯模様があります。体の内側がオレンジ色をしています。後翅は体の内側と縁に黒い小さな斑点があります。

裏側は「晴れ着」と称されるほど、鮮やかな模様をしています。黒、オレンジ色をベースに水色、ピンク、白が混じりあった複雑な模様をしています。

また、縁の黒と白のレース模様が特徴です。

同属のハレギチョウ(学名:Cethosia hypsea)によく似ていますが、表側の後翅の黒い小さな斑点がはっきりしているのがスンダハレギチョウです。

オレンジとレース模様がきれいだね!
イモチャン
英名では「orange lacewing」(オレンジレースウィング)と呼ばれています
シロヒトリ

スンダハレギチョウの小種名

スンダハレギチョウの小種名は「penthesilea」(ペンテシレイア)といいます。

これはギリシャ神話のアマゾーンの女王ペンテシレイアから来ています。

ペンテシレイアはオリュンポス十二神の一柱、戦の神「アレース」と、アマゾーン族の女王「オトレーレー」の娘です。

 

ペンテシレイアはギリシャ神話のトロイア戦争の際にトロイア軍側について戦いました。誇り高く、美しい女性でしたが、アキレウスと一対一で戦い、敗れました

アキレウスは死に際のペンテシレイアの美しさを見て恋に落ち、彼女を殺したことを嘆いたといわれています。

 

 

スンダハレギチョウがレース模様をしていることと、翅の裏側の模様の鮮やかさから、誇り高く美しい女性であったペンテシレイアの名前が使われたのかもしれません。

アマゾーンの女王の名前が付いてるって強そうだね
イモチャン
アマゾーン、またはアマゾネスは強い女性を意味する言葉としてよく使われています
シロヒトリ

まとめ

ハレギチョウ属は裏と表の鮮やかな模様が特徴です。また、産地によって微妙に姿が違います。

オレンジ色が美しいです
シロヒトリ
次回はチャリトニアドクチョウについて紹介するよ!
イモチャン

アトグロヒョウモンモドキ

アトグロヒョウモンモドキ

学名:Melitaea cinxia

今回は黒とオレンジのチェッカー柄、アトグロヒョウモンモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アトグロヒョウモンモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のヒョウモンモドキ属に分けられています。

ヒョウモンモドキ属はヒョウモンモドキ・フライヤヒョウモンモドキなど多数存在します。

生態

1年で1 – 2回発生する多化性です。

生息域

ヨーロッパではほぼ全ての領域に生息し、特にフィンランドと北西アフリカの一部に生息しています。

東は旧北極圏(ロシア、トルコ、カザフスタン北部、モンゴル)まで見られます。

草原、牧草地、森林などに生息しています。

主にヨーロッパに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0~2000mに生息しています
シロヒトリ

成虫

アトグロヒョウモンモドキは日中に活動し、タイム、シーケール、ムラサキツメクサなどの様々な花から吸蜜します。

定期的に低い葉や草原などで日光浴をします。成虫は4 – 6月が最も見られる時期です。

翅を開張すると3 – 4cm前後になる、小型の蝶です

風が強いときは、崖の下の隙間や草の下に隠れます
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、全身に小さな白い斑点があります。背面に黒い毛が生えていて、側面にも毛が生えている毛虫です。

頭部と疣足はオレンジ色です。

食草はヘラオオバコ、ベロニカ・スピカータなどのオオバコ科の植物を食べます。

群れを作って植物を食べるよ!
イモチャン

成虫の見た目

アトグロヒョウモンモドキ
裏側

アトグロヒョウモンモドキはオレンジ、白、黒のチェッカー柄が特徴的です。

翅の裏側は色が全体的に薄くなります。翅の裏側の前翅はオレンジ色です。後翅は白とオレンジの帯と一連の黒い斑点があります。

オレンジと黒のチェッカー柄がきれいだね!
イモチャン
表と裏の色の対比がいいですね
シロヒトリ

アトグロヒョウモンモドキの繁殖

アトグロヒョウモンモドキの成虫は6月から7月上旬に飛行、交尾、産卵します。

この間、メスは一度しか交尾しないことがわかっています。繁殖の流れは次のようになります。

繁殖地

成虫は砂岩のアンダークリフ(Undercliff)で繁殖します。アンダークリフとはイングランド南海岸やワイト島の地滑りの領域の名前です。

そこでは、幼虫の食用植物オオバコが大量に成長し、露出した地面の広い領域が非常に暖かい微気候を作り出します。

アトグロヒョウモンモドキは暖かい場所を好むため、アンダークリフは繁殖地として非常にいい場所です。

交尾

まずオスは繁殖地全体でパトロールし、メスを探します。

オスが一度も交尾していないメスと遭遇すると、交尾は予備的な儀式なしでほぼ​​即座に行われ、ペアは一晩中交尾し続けます。

しかし、オスがすでに交尾したメスに出会った場合、メスは低い草の中に落ち着き、翅を素早く羽ばたかせ、拒絶信号として腹部を持ち上げます。

オスが固執した場合、メスは翅を閉じ、オスが興味を失い飛び立つまで完全に静止したままです。

 

何故、一度しか交尾しないのかはよく解明されていません。

アポロウスバシロチョウみたいにスフラギスをしないんだね
イモチャン
メスは10個卵を産むそうです
シロヒトリ

まとめ

ヒョウモンモドキ属は草原の蝶の代表といわれています。全体的に似たような色や形をしているので識別が難しい蝶です。 

チェッカー柄が好きです
シロヒトリ
次回はホウジャクについて紹介するよ!
イモチャン

ナンベイタテハモドキ

ナンベイタテハモドキ

学名:Junonia evarete

今回はトロピカルな蝶、ナンベイタテハモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ナンベイタテハモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のタテハモドキ属に分けられています。

タテハモドキ属はアメリカタテハモドキルリボシタテハモドキなど多数存在します。

生態

1年で3 – 4回発生する多化性です。

生息域

アメリカ合衆国ではニューメキシコ州南部、アリゾナ州南部、テキサス州南部、フロリダ州南部まで、メキシコ、カリブ諸島など主に中央アメリカに生息しています。

森林、熱帯雨林、草原などに生息しています。

主に中央アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0~2000mに生息しています
シロヒトリ

成虫

ナンベイタテハモドキは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。

オスは一日中、植物または地面に止まり、メスを待っています。メスは植物の葉の下に卵を個別に産み付けます。

翅を開張すると4.5 – 6.5cm前後になる、中型の蝶です。

飛行は非常に速いです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、背面に二対の枝分かれした黒い棘が節ごとにあります。この棘の根元に青い斑点があります。

体の側面には二対の枝分かれした黒い棘があります。この棘の根元はオレンジ色です。

疣足はオレンジ色です。 頭部は黒色で短い黒い二対の角が生えています。

食草はGlandulariaなどのクマツヅラ科の植物を食べます。

メタリックな幼虫だよ!
イモチャン

成虫の見た目

ナンベイタテハモドキ

ナンベイタテハモドキは鮮やかなオレンジ色と眼状紋が特徴的です。

表側の翅の下地はこげ茶色で、翅の内側にオレンジ色の縦模様があり、オレンジ色の帯模様があります。外縁付近に小さい眼状紋と大きい眼状紋があります。両方の眼は中心から青、黒、黄で構成されています。

後翅は内側は青色で外縁に向かってオレンジの帯模様があります。中心が黒、黄、黒で構成される2つの眼状紋があります。前翅後翅ともに外縁は茶色のレース模様になっています。

翅の裏側は色が全体的に薄くなり、前翅には眼状紋がありますが、後翅にはありません

はっきりとしたオレンジ色と青色がきれいだね!
イモチャン
後翅の青色が黒い個体もいます
シロヒトリ

識別が難しい蝶

ナンベイタテハモドキは同じタテハモドキ属のカリブタテハモドキ(学名:Junonia genoveva)とよく混同されます。

蝶自体が過去の文献で誤認されている場合があり、また2種には亜種や季節的な形態が多く、識別や区別が難しいためです。また生息範囲も同じです。

区別の仕方は諸説ありますが、オスの触角先端の下側が濃い黒ならカリブタテハモドキ(Junonia genoveva)。

そこが白色か茶色などのグラデーションならナンベイタテハモドキ(Junonia evarete)となります。  

上記の画像の個体の触角の下側は分かりませんが、先端部分が茶色っぽいのでおそらくナンベイタテハモドキなのではないかと思います。

なので今回はナンベイタテハモドキとして紹介しました。

識別がすごい難しい蝶なんだね
イモチャン
タテハモドキ属は全体的に識別が難しいグループです
シロヒトリ

まとめ

ナンベイタテハモドキは英名では「Tropical buckeye」(トロピカルバックアイ)と呼ばれています。

また、カリブタテハモドキは「Mangrove buckeye」(マングローブバックアイ)と呼ばれています。

オレンジ色がいいですね
シロヒトリ
次回はウスイロトラフアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

ミドリタテハ

ミドリタテハ

学名:Siproeta stelenes

今回は森のマラカイト、ミドリタテハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ミドリタテハはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のシロオビタテハ属に分けられています。

タテハチョウ亜科はリュウキュウムラサキルリタテハなど多数存在します。

生態

1年で2 – 3回発生する多化性です。

生息域

アメリカ合衆国ではテキサス南部とフロリダ州の先端まで、メキシコ、キューバ、グアテマラ、コスタリカなど主に中央アメリカに生息しています。

森林、熱帯雨林、果樹園、川岸、庭園などに生息しています。

主に中央アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0~1400mに生息しています
シロヒトリ

成虫

ミドリタテハは日中に活動し、花の蜜や糞から汁を吸います。また、果樹園を訪れて腐った果物を食べます。

夜になると低木や葉の裏などのねぐらに帰ります。

オスは湿った砂や水辺で生殖のために必須なミネラルを補うために吸水します。

メスは一定の範囲に沿って前後にパトロールする傾向があり、ツルニチソウ科の植物に卵を産み付けます。

翅を開張すると8 – 10cm前後になる、中型の蝶です。

木の葉に止まって日光浴をします
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、背面に二対の赤い棘が節ごとにあります。 体の側面には黒い枝分かれした棘があります。疣足は赤色です。

頭部は黒色で成虫の触覚に似た二対の角が生えています。

食草はルエリアなどのキツネノマゴ、ヒリュウシダなどのシシガシラ科の植物を食べます。  

蛹は淡い緑色で金色の棘が生えているよ!
イモチャン

成虫の見た目

ミドリタテハ

ミドリタテハはマラカイトのような美しい緑色の模様が特徴的です。

表側の翅の下地は黒色で緑色の斑点が規則的に並んでいます。前翅の縁に小さな黄緑色の斑点があります。後翅は内側は緑色で縁に沿って緑色の斑点が点々と並んでいます。

翅の裏側の下地は茶色で黄緑色の斑点があります。 色以外表側の模様とあまり変わりません。      

オスメスともに翅の模様に差はありません。

緑色がきれいだね!
イモチャン
マラカイトは別名で「孔雀石」と呼ばれています
シロヒトリ

ミドリタテハとアサギドクチョウ

ミドリタテハはアサギドクチョウ(学名:Philaethria dido)という毒蝶に擬態しているのではと考えられています。

今回画像が用意できなくて、見せられないのが残念ですが、アサギドクチョウの学名を検索すれば画像が出てきますのでミドリタテハと見比べて見てみてください。

見比べてみるとミドリタテハとアサギドクチョウは翅の形状以外模様も色もそっくりです。

ミドリタテハは小さな凹凸のある翅が特徴で、アサギドクチョウはミドリタテハより細長く、全体的に丸みを帯びた翅をしています。

生息範囲も中央アメリカ・南アメリカと、2種とも被っています。

 

 

ミドリタテハは毒を持たないので擬態しているのであれば、アサギドクチョウにベイツ型擬態をしていると言えます。

生息範囲も2種は同じなんだね
イモチャン
本当にそっくりで最初上記の画像を見たときにアサギドクチョウかと思いました
シロヒトリ

まとめ

ミドリタテハは英名では「malachite」(マラカイト)と呼ばれています。

ミドリタテハかアサギドクチョウか分からないときは翅の形状で区別できます。

美しい緑色が目を引きます
シロヒトリ
次回はナンベイタテハモドキについて紹介するよ!
イモチャン

ルリツヤタテハ

ルリツヤタテハ

学名:Myscelia ethusa

今回は瑠璃色の縞模様、ルリツヤタテハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ルリツヤタテハはタテハチョウに属しており、その中のカバタテハ亜科に分けられていてます。

カバタテハ亜科のルリツヤタテハ属に分けられています。

ルリツヤタテハ属はアカモンルリツヤタテハ・シロモンルリツヤタテハなど多数存在します。

生態

1年に発生を繰り返す、多化性です。

生息域

コロンビア北部から中央アメリカを経てメキシコまでの主に中央アメリカに生息しています。アメリカのテキサス州のリオ・グランデ川でも見られます。

森林、熱帯雨林、谷などに生息しています。

主に中央アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
中央アメリカでもメキシコ付近に生息しています
シロヒトリ

成虫

ルリツヤタテハは日中に活動し、腐った果物の汁を吸います。

翅を開張すると6 – 7cm前後になる、中型の蝶です。

毎年多くの世代が発生します
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の体色は緑色で、体中に小さな白い斑点があります。背中に枝分かれした黒い棘が生えていて、 棘の根元に黄色の斑点があります。

頭部は黒色で、二対の枝分かれした大きな黒い角があります。

食草はトウダイグサなどのトウダイグサの植物を食べます。

体が少し透けているよ!
イモチャン

成虫の見た目

ルリツヤタテハ
色が濃い個体

ルリツヤタテハは美しい瑠璃色の縞模様が特徴的です。瑠璃色には個体差があり、薄い個体と濃い個体があります。

表側の翅の下地は黒色で瑠璃色の縞模様があり、前翅の先端部には白い斑点があります。翅の外縁は他のタテハチョウ科と同様に小さな凹凸があります。 

翅の裏側の模様は表側と大きく異なります。

翅の裏側は樹皮や木の幹にそっくりで、翅を閉じると樹皮や木の幹にカモフラージュします。

瑠璃色のグラデーションがきれいだね!
イモチャン
どちらの個体もいい色です
シロヒトリ

ルリツヤタテハ属とは

ルリツヤタテハ属の蝶は、アメリカ南部から南アメリカにかけて生息しており、約10種類ほどが確認されています。

属名の「Myscelia」(ミッセリア)はスロバキア語です。残念ながら、日本語に翻訳しても言葉の意味は分かりませんでした。

スロバキアは中央ヨーロッパの共和制国家です。首都はブラチスラヴァで、北西にチェコ、北にポーランド、東にウクライナ、南にハンガリー、南西にオーストリアと隣接している国です。

属名を名付けた人物はEdward Doubleday(エドワード・ダブルデイ)といい、主に鱗翅目に興味を持っていたヨーロッパの昆虫学者です。

 

 

小種名の「ethusa」(エトゥサ)はマラヤーナム語です。こちらも残念ながら、日本語に翻訳しても言葉の意味は分かりませんでした。

マラヤーナム語は南インドのケーララ州などで話される言語です。

小種名を名付けた人物はLouis Michel François Doyère(ルイ・ミシェル・フランソワ・ドイエール)といい、フランスの動物学者および農学者でした。

 

生息地がアメリカ南部から南アメリカの森林や谷に限定されているせいか、ルリツヤタテハやその属の仲間の情報が非常に少なく謎の多い蝶です。

どれも生息地のアメリカと関係のない言語だね
イモチャン
言い方は悪いですが、どちらもマイナーな言語だったので言葉の意味が分からなかったのが残念です
シロヒトリ

まとめ

ルリツヤタテハは英名では「Mexican bluewing」(メキシコの青い翼)または「blue wing」(青い翼)といいます。

瑠璃色の縞模様が美しいですね
シロヒトリ
次回はベニスズメについて紹介するよ!
イモチャン

ルリタテハ

ルリタテハ

学名:Kaniska canace

今回は瑠璃色の帯、ルリタテハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ルリタテハはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のルリタテハ属に分けられています。

タテハチョウ亜科はクジャクチョウコノハチョウなど多数存在します。

生態

1年に暖地では2 – 3回発生し、寒冷地では年に1回発生する多化性です。

生息域

日本、朝鮮半島、台湾、中国、ロシア沿海地方、インド、フィリピン、スマトラ島、ジャワ島など主に東アジア・南アジアに生息しています。

日本では北海道・本州・四国・九州・南西諸島まで広く分布しています。

森林、庭、都市部、公園などに生息しています。

主に東アジア・南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
ルリタテハ属唯一の現存種です
シロヒトリ

成虫

ルリタテハは日中に活動し、木の樹液や糞から汁を吸います。冬も成虫で越冬します。

オスは縄張りを持つ習性があり、木の葉や岩石の上など見晴らしの良い場所で翅を広げて止まり、見張っています。

他のオスが接近すると激しく追い立てます。

翅を開張すると6 – 7cm前後になる、中型の蝶です。 

花よりも樹液を好みます
シロヒトリ

幼虫

ルリタテハの幼虫

成熟した幼虫の体色は紫がかった黒色で、オレンジと黒の縞模様があります。

体中白色の棘で覆われています。棘の先端部分は黒色です。この棘に毒はありません

食草はサルトリイバラなどのサルトリイバラ、ホトトギス属などのユリ科の植物を食べます。これらの植物の葉裏で生活します。    

白の棘が印象的だよ!
イモチャン

成虫の見た目

ルリタテハ

ルリタテハは和名通り、美しい瑠璃色の帯模様が特徴的です。

表側の翅の下地は黒色で前翅の先端部には白い斑点があります。オスメスともに翅の模様に差はありませんが、メスの方が翅と瑠璃色の帯が幅広くなる傾向があるようです。

翅の裏側の模様は表側と大きく異なります。    

翅の裏側は樹皮や木の幹にそっくりで、翅を閉じると樹皮や木の幹にカモフラージュします。

翅の外縁は他のタテハチョウ亜科と同様に小さな凹凸があります。  

体も青色が混ざっていてきれいだね!
イモチャン
神秘的な印象を受ける蝶です
シロヒトリ

提督の名を持つ蝶

タテハチョウ亜科のタテハチョウ族(Nymphalini)の一部の蝶は「admiral」(提督)と名付けられています。「admiral」はイギリスの海軍の提督という意味です。

イギリス海軍のエリザベスI世(1558年から1603年)の治世中に艦隊を分割する、3つの中隊艦隊の色を発足しました。

提督には3つのクラスがあり、色付きの旗を使用して区別しました。 この色別戦隊の区分制度は1625年から1864年まで続きました。

リストにすると次のようになります。  

  • 赤色艦隊(主隊)Admiral of the Red
  • 白色艦隊(前衛隊)Admiral of the White
  • 青色艦隊(後衛隊)Admiral of the Blue

ルリタテハは英名では「blue admiral」(青い提督)と呼ばれています。

色別艦隊の中で青色艦隊は3番目に位置した階級でした。

また、同じタテハチョウ族の仲間のヨーロッパアカタテハは「red admiral」と呼ばれています。色別艦隊の中で赤色艦隊は1番目に位置した階級でした。

赤色艦隊が一番階級が上なんだね
イモチャン
提督の名がついた由来はよく分かりませんでした
シロヒトリ

まとめ

ルリタテハは日本では全国的に見られる蝶です。成虫で越冬するので、早春から飛び始めます。

ちょうど桜が咲く時期に見られる蝶です。

瑠璃色の帯が美しいですね
シロヒトリ
次回はルリツヤタテハについて紹介するよ!
イモチャン

アメリカタテハモドキ

アメリカタテハモドキ

学名:Junonia coenia

今回は大小の目が印象的な蝶、アメリカタテハモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アメリカタテハモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のタテハモドキ属に分けられています。

タテハモドキ属はハイイロタテハモドキルリボシタテハモドキなど多数存在します。

生態

1年に何回発生するかは不明です。

生息域

カナダ、アメリカ合衆国、メキシコ、キューバなど主にアメリカ大陸に生息しています。

森林、川岸、砂丘、草原、牧草地など広い範囲に生息しています。

主にアメリカ大陸に生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0〜1000mに生息しています
シロヒトリ

成虫

アメリカタテハモドキは日中に活動し、ランタナなどの花から吸蜜します。

アメリカタテハモドキは9 – 10月の寒冷前線の後、北または北西に向かう追い風とともに南に移動します

蝶は寒さに敏感で、極端な寒さを経験する北部地域で冬を過ごすことができません。春になると南から北方に移動します。

翅を開張すると5 – 6cm前後になる、小型の蝶です。

暖かい開けた場所でよく日光浴をします
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は複雑な模様をしています。主に体色は黒で、明るい色のライン(オレンジ、グレー、白、茶色)は個体によって異なります。側面には白い模様とオレンジの斑点があります。疣足は茶色です。

また、背中と側面に沿って棘があり、この棘は枝分かれしています。

頭部はオレンジ色で顔に黒の模様があり、黒色の二対の短い角があります。

食草はオオバコ、マツバウンランなどのオオバコ科の植物を食べます。

黒い棘は光沢のある青色に見えるときがあるよ!
イモチャン

成虫の見た目

アメリカタテハモドキ

アメリカタテハモドキは翅の眼状紋とオレンジ色が特徴的です。

翅の表側の前翅の下地は茶色で、翅の内側にオレンジ色の縦模様があり、白い帯模様があります。外縁付近に小さい眼状紋と大きい眼状紋があります。両方の眼は中心から青、黒、黄、黒で構成されています。

翅の表側の後翅の下地は茶色で、外縁に向かってオレンジの帯模様があります。中心が黒、青、オレンジ、黄、黒で構成される2つの眼状紋があります。

翅の裏側は色が全体的に薄くなり、前翅には眼状紋がありますが、後翅にはありません

オレンジ色が鮮やかだね!
イモチャン
眼状紋のグラデーションが美しいです
シロヒトリ

花と昆虫の関係

アメリカタテハモドキは初期の段階では、黄色と赤の花をほぼ均等に食べますが、時間が経つにつれて黄色の花にのみ集中して訪れます。

これは黄色の花の方が蜜が多いと学習するからです。

説明すると次のようになります。

ランタナなどの一部の花は時間が経つと色が変わります

これは花色を構成する複数の色素が時間が経つにつれて合成されていくので花の色が変わります。

花色の変化は昆虫に花の熟度を知らせるサインにもなります。ランタナは黄から赤に変わりますが、アメリカタテハモドキは蜜の多い黄色い花を選んで、蜜を吸いに行きます。

黄から赤色に変わったランタナは古い花で蜜を出さないので、学習した蝶は訪れません。

つまり、アメリカタテハモドキは花の色を学習して食料を効率的に食べて、花は昆虫を花粉媒介者として未受粉の花を集中的に巡回させます。花と昆虫で一種の相利関係が成立しています

参考文献:したたかな植物たち(著:多田多恵子)

若い成虫は黄色の花が蜜が多いって学習していないから、赤い花に訪れることがあるんだね
イモチャン
ランタナは色が次第に変化することから、和名ではシチヘンゲ(七変化)と呼ばれています
シロヒトリ

まとめ

タテハモドキ属の祖先はアフリカにまでさかのぼり、アフリカからアジアに拡大し、その後アメリカ大陸に渡って来たと考えられています。

複雑な模様と眼状紋が美しい蝶です
シロヒトリ
次回はトラフアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

オオフクロウチョウ

オオフクロウチョウ

学名:Caligo eurilochus

今回は森の巨大蝶、オオフクロウチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

オオフクロウチョウはタテハチョウに属しており、その中のジャノメチョウ亜科に分けられていてます。

ジャノメチョウ亜科のフクロウチョウ属に分けられています。

フクロウチョウ属はシロスジフクロウチョウ・ルリフクロウチョウなど多数存在します。

生態

1年に何回発生するかは不明です。

生息域

メキシコ、ペルー、エクアドル、グアテマラ、アマゾンなど主に中央・南アメリカに生息しています。 

熱帯雨林、雲霧林に生息しています。

主に中央・南アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約800〜1800mに生息しています
シロヒトリ

成虫

オオフクロウチョウは日中よりもとくに夕暮れに活動し、腐った果実や樹液を吸います。

日中は狩りに出かける鳥などの捕食者が多いため、活動しません。

また、光に惹かれる性質があり、人工照明などに寄ってきます。

捕食者を警戒すると、追跡するのが困難になるように一度に数メートル飛行し、木の幹や葉に止まって、また数メートル飛行するといった小刻みな移動をします。

翅を開張すると15 – 20cm前後になる、大型の蝶です。

飛行は遅めです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は体色は緑色または褐色で、背中に四本の赤い棘があります。尾は2本あり、褐色で毛が生えています。体の側面は褐色でここにも毛が生えています。 

頭部は褐色で4本の角があり、毛が生えています。

食草はバナナ、オオバコなどのバショウ、ヘリコニアなどオウムバナ科の植物を食べます。

4本の角が特徴的だよ!
イモチャン

成虫の見た目

オオフクロウチョウ

オオフクロウチョウは翅の裏側の眼状紋が特徴的です。

翅の表側の前翅の下地は茶色で黒い翅脈があります。模様はありませんが、茶色に青色が混ざる個体もいます。

翅の裏側は表側と全く異なり複雑な模様をしています。

フクロウのような目とフクロウの羽の羽毛状の模様をしています。また、木の樹皮のようにも見えます。      

目の模様が迫力があるね!
イモチャン
翅が縦長の形状をしているため、より大きく見える蝶です
シロヒトリ

眼状紋の機能

この巨大な眼状紋にはさまざまな理論があります。 1つはフクロウに擬態しているという理論です。

オオフクロウチョウは木の幹の上に非常に長い間休み、見つけるのは非常に困難ですが、鳥に触られた場合、すぐに飛行し、翅を完全に開いた状態で下から見ると、フクロウと間違われる可能性があります。

しかし、休んでいるときは翅の片側だけが見ることができ、外観はフクロウには見えません。  

また、ある理論では眼状紋がおとりとして機能しているのではないかと考えられています。

オオフクロウチョウは羽ばたきが遅いため、鳥は簡単に追いかけることができます。

しかし、いったん木の幹に止まると、翅が木の幹の樹皮にカモフラージュし、眼状紋だけが目立つようになります。 鳥はくちばしをあてもなく向けることはありません。

鳥は通常、蝶の頭や体を狙いますが、蝶にカモフラージュされると、代わりに最も目立つ特徴、眼状紋を攻撃します。

色々な理論があるんだね
イモチャン
フクロウチョウ属は約20種類存在します
シロヒトリ

まとめ

オオフクロウチョウの学名は「Caligo eurilocus」 といいます。属名の「Caligo」はラテン語で「暗闇」を意味する言葉です。

蝶の中では夜に活動する珍しい蝶です。

目の迫力が忘れられません
シロヒトリ
次回はアメリカタテハモドキについて紹介するよ!
イモチャン

イスメニウスドクチョウ

イスメニウスドクチョウ

学名:Heliconius ismenius

今回は虎模様の蝶、イスメニウスドクチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

イスメニウスドクチョウはタテハチョウに属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。

ドクチョウ亜科のドクチョウ属に分けられています。

ドクチョウ属はシロオビドクチョウチャリトニアドクチョウなど多数存在します。

生態

どの時期に発生するかは不明ですが、成虫は最大9ヶ月間生きることが知られています。

生息域

メキシコ、エクアドル、ベネズエラ、パナマ、コスタリカなど主に中央アメリカ南部、南アメリカの一部に生息しています。

熱帯雨林、原生林などに生息しています。

主に中央・南アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
約0~約1500mの標高に生息しています
シロヒトリ

成虫

イスメニウスドクチョウは日中に活動し、Gurania(グラニア)、Psiguria(サイグリア)など、主にウリ科の花から吸蜜します。

ドクチョウ属の中でも、メスは花粉と蜜を食べます。 花粉に含まれているタンパク質などの栄養を、溶解して液体に変えることができる唾液を生成します。

この唾液を使って花粉をアミノ酸などが入った栄養価の高い栄養源に変えます。

蜜または他の供給源から得ることができないアミノ酸は蝶の寿命に大きく貢献しています。そのため、蝶の中では寿命が長く、成虫は最大9ヶ月間生きることができます。

飛翔はゆっくりと飛びます。翅を開張すると7 – 9cm前後になります。

夜集団になる習性があります
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は体色が白色で、黒い小さな斑点が並び、長い黒い棘が節ごとにあります。 

頭部と疣足はオレンジ色です。また、頭部には二対の黒い角があります。

食草はトケイソウの植物を食べます。

棘が非常に長いよ!
イモチャン

成虫の見た目

イスメニウスドクチョウ

イスメニウスドクチョウは虎の縞模様が特徴です。

前翅の下地は黒色でオレンジ色の縞模様があります。外縁は黒で黄色の斑点があります。

後翅の下地は黒色でオレンジ色の縞模様があります。外縁には小さな白い斑点が並んでいます。また、触角は黄色です。

翅の裏側の模様は表側と変わりませんが、色は裏側の方が明るいです

虎の縞模様がきれいだね!
イモチャン
英名では「Ismenius tiger」(イスメニウス・タイガー)と呼ばれています
シロヒトリ

「虎」のミューラー擬態

イスメニウスドクチョウは「虎」ミューラー擬態の仲間として、同属と他の属(トンボマダラ属、キボシトンボマダラ亜属など)の似たような多数の蝶の外観を共有しています。

有毒で口に合わないという特性を共有するさまざまな蝶の種は、同じ虎の縞模様を共有するように進化し、この保護特性を相互に宣伝し、それによって捕食者に危険性を認識させます。

この関係を発見したドイツ人のフリッツ・ミューラー(1821-1897)にちなんで、この擬態は「ミューラー型擬態」と呼ばれています。

毒を持つ蝶が、おたがいに似た模様をもつようになっているんだね
イモチャン
そのため、トンボマダラ属とドクチョウ属は非常に似た模様をしているため、同定が難しいです
シロヒトリ

まとめ

最初、上記の画像を見たときにトラフトンボマダラと思っていたのですが、よくよく見るとイスメニウスドクチョウでした。

このようにドクチョウ属と一部のトンボマダラ属は非常に似た模様が多いので、間違えないようによく観察するようにしています。

虎の縞模様が鮮やかです
シロヒトリ
次回はイカルスヒメシジミについて紹介するよ!
イモチャン

リュウキュウムラサキ

リュウキュウムラサキ

学名:Hypolimnas bolina

今回は青い月、リュウキュウムラサキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

リュウキュウムラサキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のメスアカムラサキ属に分けられています。

メスアカムラサキ属はサザナミムラサキ・アリメナムラサキなど多数存在します

生態

4 – 11月に見られます。1年のうちに発生を繰り返す、多化性です。

生息域

アフリカ、カンボジア、オーストラリア、ニュージーランド、日本、南太平洋の島々など主に東南アジアに生息しています。

日本では本州、南西諸島(沖縄県、八重山諸島など)で発見されています。

落葉樹林、公園に生息しています。

東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
日本では迷蝶とされています
シロヒトリ

成虫

リュウキュウムラサキは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。

オスは自分の縄張りを持っており、縄張りを見張っています。

メスは卵を捕食者から守っています。植物の上を飛んで、卵を食べるアリなどの捕食者を確認します。

翅を開張すると8 – 9cm前後になります

メスは産卵した葉を守ります
シロヒトリ

幼虫

幼虫は体色が黒色で、節ごとに枝分かれしたオレンジ色の棘で覆われています。体の横にはオレンジ色の線があります。

頭部には、二対の黒色の角があります。また、頭部と疣足はオレンジ色です。

食草はサツマイモなどのヒルガオ科、キンゴジカなどのアオイ科の植物を食べます。

スズメバチみたいな配色をしているよ!
イモチャン

成虫の見た目

リュウキュウムラサキのオス

リュウキュウムラサキは青紫色に輝く斑紋が特徴です。翅の鱗の角度が光を反射するため、色が変化して見えることがあります。

翅の下地は黒色で、前翅と後翅に一個ずつ大きな青紫色の斑紋があります。前翅には青紫色の斑紋の横に白い斑点があります。また、翅の縁は白いレース模様があります。

翅の裏側の下地は茶色で白い小さな斑点が並んでいます。

画像はすべてオスの個体です。

青紫色の斑紋とレース模様がきれいだね!
イモチャン
幻想的な蝶です
シロヒトリ

カラスアゲハの名前

リュウキュウムラサキは性的二形が著しい蝶です。オスは上記の模様で固定されていますが、本種のメスは世界の蝶のなかでも地理的、個体的変異の著しいことで知られています。

メスは見た目または発生場所によって4~6型がいます。 (大陸、台湾、フィリピン、マレー型、海洋型)などの諸型のほか、各種の混合型がみられます。

前翅に青紫の帯がある個体、青紫の帯がない個体、赤い斑紋がある個体など様々な模様が確認されています。

それだけ違うと別の蝶と勘違いしそうだね
イモチャン
メスアカムラサキ属のメスは他の有毒の種の蝶に擬態していることが多いです
シロヒトリ

まとめ

リュウキュウムラサキは英名で通称「blue moon butterfly」(青い月の蝶)と呼ばれています。

また、「common eggfly」(一般的な卵蝶)とも呼ばれています。

青紫色の斑紋が美しい蝶です
シロヒトリ
次回はルリオビアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

タイリクフタオチョウ

タイリクフタオチョウ

学名:Polyura eudamippus

今回は二尾を持つ蝶、タイリクフタオチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

タイリクフタオチョウはタテハチョウに属しており、その中のフタオチョウ亜科に分けられていてます。

フタオチョウ亜科のフタオチョウ属に分けられています。

フタオチョウ属はヒメフタオチョウ・クギヌキフタオチョウなど多数存在します。

生態

1年のうちに2 – 3回発生を繰り返す、多化性です。

生息域

インド、ブータン、ビルマ、マレーシア、インドシナ、中国、台湾など東南アジアに生息しています。

原生林や二次林、川岸に生息しています。

東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
低地~低山地の地域で発見されています
シロヒトリ

成虫

タイリクフタオチョウは日中に活動し、樹液や腐った果物、獣糞の汁を吸います。

オスは湿った砂や水辺を訪れ、生殖のために必須なミネラルを補うために吸水します。

翅を開張すると9 – 12cm前後になる。大型のタテハチョウです。

2〜3匹のオスが地面に集まり、糞を熱心に食べているのが一般的です。

飛行は非常に高速で強力です
シロヒトリ

幼虫

幼虫は体色が緑色で、全身が小さな棘でおおわれています。背中の真ん中には白い帯模様があります。疣足は緑色です。

頭部には、4つの緑色の長い角があります。また、頭部の真ん中に赤い角が2本あります。

食草はアルビジアなどのマメの植物を食べます。

立派な角を持っているよ!
イモチャン

成虫の見た目

タイリクフタオチョウ
下の青色の部分にあった尾状突起が折れている

タイリクフタオチョウは和名通り、尾状突起が2本あります。

表側と裏側で翅の模様が大きく異なります。 

表側の翅の下地はクリーム色で、前翅の外縁は黒色です。後翅は外縁に黒とクリーム色の目玉模様が並んでいます。尾状突起は黒に青色が混じります。

 裏側は下地は白色でYのように見えるオレンジ色の模様が特徴です。また、外縁にはオレンジ色で黒い小さな斑点があります。 

残念ながら画像の個体は尾状突起が2本折れています。  

オレンジ色と黒の模様がきれいだね!
イモチャン
尾状突起は細いので折れやすいのでしょう
シロヒトリ

タイリクフタオチョウとフタオチョウ

実はタイリクフタオチョウはつい最近に、日本原産のフタオチョウと区別するために付けられた名前です。

タイリクフタオチョウは「Polyura eudamippus」で日本産のタイリクフタオチョウは「P. e. weismanni」と亜種名が付けられていました。

現在では日本産のフタオチョウは「Polyura weismanni」と亜種名だった「weismanni」がそのまま小種名に昇格し、別種になったのです。

日本では沖縄本島全域と古宇利島、瀬底島に分布します。 日本で唯一、尾状突起を2本持つタテハチョウです。 沖縄県では天然記念物に指定されていて、採集は禁じられています。  

また、成虫や幼虫もタイリクフタオチョウと異なる点が多く見られます。

日本原産のフタオチョウの特徴をリストにすると次のようになります。  

  • 成虫の翅の模様が表側と裏側ともに黒い部分が多め
  • Yのように見えるオレンジ色の模様が太め
  • 幼虫に白い帯模様が無い
  • 幼虫の頭部の角に黄色い模様がある
  • 幼虫の食草がヤエヤマネコノチチなどのクロウメモドキ科、クワノハエノキなどのニレ科の植物を食べる

比べてみるとタイリクフタオチョウと大きく異なります。特に幼虫の食草が大きく異なります。

そのため、日本原産は「フタオチョウ」、インドや中国産などは「タイリクフタオチョウ」と分けられるようになりました。

つい最近って何年くらい前からなの?
イモチャン
正確には分かりませんが、2015~2018年ぐらいからです
シロヒトリ

まとめ

フタオチョウ属の蝶は2本の尾状突起が特徴的です。

また謎が多い蝶で、研究が進められています。模様も独特なものが多いです。

オレンジの模様と2本の尾状突起が目を引きます
シロヒトリ
次回はリュウキュウムラサキについて紹介するよ!
イモチャン