ユーカリスカザリシロチョウ

学名:Delias eucharis
- 分類:シロチョウ科
- 前翅長:3 – 5cm前後
- 時期:一年中
- 分布:東南アジア

分類
ユーカリスカザリシロチョウはシロチョウ科に属しており、その中のシロチョウ亜科に分けられていてます。
シロチョウ亜科のカザリシロチョウ属に分けられています。
カザリシロチョウ属はアカボシカザリシロチョウ・エリプシスカザリシロチョウなど多数存在します。
生態
1年中発生を繰り返す、多化性です。
生息域
インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、インドネシアなど主に東南アジアに生息しています。
温帯丘陵林、熱帯雨林、乾燥した森林地帯、波辺など様々な場所に生息しています。


成虫
ユーカリスカザリシロチョウは日中に活動し、ランタナなどの様々な花から吸蜜します。
蜜を吸うとき、翅を羽ばたいた状態を保ち、蝶の重さを支えます。
翅を開張すると6.5 – 8.5cm前後になります。

幼虫
成熟した幼虫は体色が茶色またはこげ茶色で、節ごとに白い斑点があります。 体中に白い毛が生えている毛虫です。
頭部は黒色です。
食草はロランサスなどのヤドリギ科の植物を食べます。

成虫の見た目

ユーカリスカザリシロチョウは広く黒い翅脈と赤、白、黄色のはっきりとした模様が特徴です。
前翅は広く黒い翅脈と白い斑点があります。前翅は白と黒の模様のみです。
後翅は広く黒い翅脈と内側は黄色、白の斑点があり、外側には赤い斑点があります。
翅の表裏の模様は同じです。


生活の大半を木の上で過ごす
ユーカリスカザリシロチョウの成虫は幼虫の食用植物である木の上で生活の大半を過ごします。幼虫の食用植物を求めて木々の間を飛んでいるのを見ることができます。
しかし、定期的にオスメスともに花の蜜を食べるためだけに下に移動します。
上記の画像のように花を訪れた蝶は翅が閉じた状態で休んでおり、鮮やかな色の後翅が見られます。


まとめ
ユーカリスカザリシロチョウは鮮やかな模様・色をしていますが、これは毒を持っていることを知らせる警告色です。
毒は幼虫の食用植物によって蓄積されます。ため込んだ毒は成虫になっても残ったままです。

