イーグルス・インぺリアリス
学名:Eacles imperialis
- 分類:ヤママユガ科
- 前翅長:7cm前後
- 時期:4 - 10月
- 分布:カナダ南部・アメリカ東部
生態
1年に1回発生する一化性です
生息域
カナダ南部から、アメリカ合衆国ではニューイングランドと南部のフロリダキーまで、そして西はネブラスカまで記録されています。
主にカナダ南部、アメリカ東部に生息しています。
成虫は北部では6 – 8月に出現しますが、南部では4 – 10月に出現する傾向があります。
森林、原生林、落葉樹林、郊外などに生息しています。
成虫
イーグルス・インペリアリスは口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動します。
夜間に活動し、寿命が尽きる前に番(つがい)を探します。 成虫は日の出前に現れ、翌日の真夜中以降に交尾します。
また、メスは夕暮れに単独で、宿主植物の葉の両面に2 – 5匹ずつ産卵します。卵はおよそ10日から2週間で孵化します。
翅を開張すると8 – 17cm前後になる、中~大型の蛾です。
幼虫
成熟した幼虫の体色は個体差があり、こげ茶色、または緑色です。気孔周りの模様はこげ茶色の個体は白色で、緑色の個体は黄色です。
背面の頭部付近に4本の角が生えています。頭部はこげ茶色の個体はオレンジ、緑色の個体は黄色です。
体長は7 – 10cm前後になります。
食草は広食性で多種多様な広葉樹を食べます。主に松、コナラ、カエデ、モミジバフウ、ユーカリなどを食べます。
成虫の見た目
イーグルス・インペリアリスは黄色の翅と変動しやすい模様が特徴です。
基本的に全体は黄色で構成されています。翅の中央に茶色の丸い斑点があります。後翅も同じ模様があります。これはどの個体も同じ特徴です。
この画像の個体は前翅の内側は茶色で縁に茶色が少し混ざります。後翅は黄色が多く、茶色の波模様があります。
茶色が多い暗い個体、黄色が多い明るい個体、赤や紫が混じるなど翅の模様は個体によって大きく異なります。
色が明るい個体と色が暗い個体は、北部と南部の両方の地域で見られます。生息地の北部地域の成虫は、色が暗い個体が少ない傾向があります。
イーグルス・インペリアリスの性的二系
イーグルス・インペリアリスには性的二系があります。リストにすると次のようになります。
オス
- 茶色、赤、紫の模様が多い
- オスの触角は櫛歯状になっている
- 腹部の腹側に紫色の斑点がある
メス
- 模様は黄色の部分が多い
- メスの触覚はシンプルな形をしている
- 全体的に体がオスより大きい
上記の画像の個体は触角が櫛歯状になっている、茶色の部分が多いことからオスだと思います。
まとめ
「Eacles」(ワシ属)はアメリカ原産の蛾で現在約24種類が確認されています。
中には木の葉に似た模様をしている種類もいます。