オナシアゲハ
学名:Papilio demoleus
- 分類:アゲハチョウ科
- 前翅長:4 – 5cm前後
- 時期:1年中
- 分布:アジア・オーストラリアなど広範囲に分布
分類
オナシアゲハはアゲハチョウ科に属しており、その中のアゲハチョウ属に分けられています。
生態
発生数は湿度に依存しているので地域によって、発生数は異なる。
成虫は毎月飛ぶが、モンスーン中とモンスーン後は特に見られる。
生息域
オナシアゲハはおそらく世界で最も広く分布しているアゲハチョウと呼ばれています。
アラビア半島、バルチスタン、インド半島、セイロン島、インドシナ半島、中国大陸南部、マレー半島及び小スンダ列島周辺、台湾、フィリピン、ニューギニア、オーストラリア、日本(迷蝶)、およびその他の太平洋諸島に分布しています。
この広範な分布は、蝶の耐性と多様な生息地への適応を示しています。例えば、サバンナ、休耕地、庭園、常緑および半常緑樹林などに生息しています。
成虫
オナシアゲハは日中に活動し、庭に咲く花などに集まり、吸蜜する。花がたくさん咲く大きな植物よりも、小さなハーブの花を好む傾向があります。
また、腐った植物、泥、腐肉などの液体も吸います。
翅を開張すると8cm – 10cm前後になる。
幼虫
若い幼虫は鳥の糞に擬態しています。
成熟した幼虫は緑色の体色をしており、疣足(いぼあし)はオレンジ色をしている。
まさにアオムシといった見た目をしている.
成虫の見た目
オナシアゲハの最大の特徴は、ほとんどのアゲハチョウと異なり、後翅に尾状突起がないことです。
翅の色彩はナミアゲハに似ているが、翅の模様は大きく異なる。これに加えて、翅に黄色の不規則な斑点が多数あります。
また、翅の裏側は表側に比べて薄い黄色の斑点が多い。
経済的害虫
このようにきれいな蝶ですが、インド、パキスタン、イラク、および中東で栽培されている多くの柑橘類の経済的害虫と呼ばれています。
幼虫は若い柑橘類の木を完全に落葉させ、柑橘類の苗床を荒廃させることができます。
有利な状況下での急速な繁殖能力と、条件が整うとほぼ一年中いるため、深刻な潜在的脅威と考えられています。
まとめ
オナシアゲハは「Chequered Swallowtail」(市松模様のアゲハチョウ)と呼ばれるように黒とレモン色の規則的なきれいな模様をしています。
また、6つの亜種が認められているなど世界的に研究されている蝶です。