テンジクアゲハ
学名:Papilio polymnestor
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:6cm前後
- 時期:1年中
- 分布:インド・スリランカ固有種
分類
テンジクアゲハはアゲハチョウ科に属しており、その中のアゲハチョウ亜科に分けられています。アゲハチョウ亜科のナガサキアゲハ群に分けられています。
生態
成虫は1年中みられ、モンスーンの直後に見られることが多い。モンスーンとは東南アジアに吹く季節風です。
生息域
テンジクアゲハはインド、スリランカの固有種で、生息域は西ガーツ山脈、南インド、東海岸に限定されている。
森林地帯に生息しているが、柑橘類の栽培により、樹木が茂った都市部でも見られる。
成虫
テンジクアゲハは森の小道や小川に頻繁に行き来し、オスは太陽が好きで、日光浴をします。大型のアゲハチョウで翅を開張すると12cm前後になる。
また、カルダモンの花粉媒介者といわれています。
花粉媒介者とは植物の花粉を運んで受粉させ、花粉の雄性配偶子と花の胚珠を受精させる動物のことです。
カルダモンはインド原産の香辛料でカレーにはかかせないスパイスのひとつです。
幼虫
若い幼虫は鳥の糞に擬態しています。
成熟した幼虫は緑色の体色をしており、白のラインが体に巻き付いているような見た目をしています。
頭部はナミアゲハの幼虫に似ています。
成虫の見た目
テンジクアゲハの前翅は黒地に青色の帯の模様があり、後翅は青色の下地と黒い斑点がみられます。
翅の裏側には体の根元の付近に細長い赤色の斑点があります。
また、青色の部分が白色の個体もいます。
インドで最初の州の蝶
テンジクアゲハは2015年6月にインドのマハラシュトラ州の「州の蝶」として宣言され、マハラシュトラ州はインドで「州の蝶」を持つ最初の州になりました。
その理由は次のようにあります。
BJP主導の政府は、ブルーモルモン(Papilio polymnestor)を州の蝶と宣言しました 。この決定は、月曜日にムンバイで開催された州野生生物委員会の会議で行われました。
伝えられるところによれば、インドで二番目に大きい蝶で、南のトリバネチョウより少し小さい。「インドのどの州も蝶を宣言したことはなく、その種は最も無視されている種の1つである」と州森林局のスディル・ムンガンティワール大臣の事務所の声明は述べ、発表の根拠を説明した。
ムンガンティワール氏はまた、ブルーモルモンが選ばれるのを望んでいた蝶学者、研究学者、自然愛好家の要求を考慮したようです。(翻訳、一部省略あり)
引用元 : Rashid、Omar(2015-06-22)
まとめ
テンジクアゲハは図鑑で最初に見たのですが、図鑑の個体は青色の部分が白色でした。
青色の個体も白色の個体も優雅で美しい蝶です。