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キョウチクトウスズメ

キョウチクトウスズメ

学名:Daphnis nerii

今回は迷彩柄の蛾、キョウチクトウスズメについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

キョウチクトウスズメはスズメガ科に属しており、ホウジャク亜科に分けられています。

ホウジャク亜科のダフニス属(Daphnis)に属しています。

スズメガ科はベニスズメホウジャクなど多数存在します。

生態

地域によって1年での発生数は異なります。

ヨーロッパ、日本では2回発生する二化性、アフリカ、インドシナ半島では数回発生を繰り返す多化性です。

生息域

アフリカ、ヨーロッパ南東部に生息していますが、島から島へ移動する渡りをする個体もいます。インドシナ半島などの東南アジア、ハワイ諸島でも確認されています。

日本では九州、奄美大島、南西諸島に生息しています。

主にアフリカ、ヨーロッパ南東部、東南アジアに生息しています。

森林、河川、庭園、オアシスなどに生息しています。

主にアフリカ・ヨーロッパ南東部・東南アジアに生息しているガなんだね
イモチャン
暖かい気候を好むガです
シロヒトリ

成虫

キョウチクトウスズメはペチュニア、ジャスミン、スイカズラ、サポナリアなどの香りのよい花を好み、吸蜜します。

夕暮れ~夜間に活動し、寿命が尽きる前に番(つがい)を探します。日中は葉の裏側などに隠れていますが非常に用心深く、刺激を与えられると日中でも飛行します。

オスがメスと出会えば交尾が始まります。 交尾は約4時間続きます。

また、メスは宿主植物の葉の両側に約4個の卵を並べます。卵は5~12日で孵化します。

翅を開張すると9 – 11cm前後になる、中型の蛾です。

夜間に花を探しています
シロヒトリ

幼虫

キョウチクトウスズメの幼虫

成熟した幼虫の体色は明るい緑色で、側面に白い帯があります。背面と側面には小さな白い斑点があります。

頭部付近に大きな眼状紋があります。体がのびるとはっきりとした丸い目のように見えます。眼状紋は中心から白、水色、黒になっています。

スズメガ科の幼虫の特徴である「尾角」があります。若い幼虫は長い黒色の尾角ですが、成長するにつれて尾角の色がオレンジ色に変わり、短くなっていきます。

また、蛹になる直前に体色が茶色へと変化します。

幼虫は最大で8cm前後になります。

食草はキョウチクトウ、ニチニチソウなどのキョウチクトウ科の植物を食べます。

眼状紋は捕食者を驚かせる効果があると考えられているよ!
イモチャン

成虫の見た目

カラスアゲハ

キョウチクトウスズメは迷彩柄の鮮やかな翅が特徴です。

基本的に翅全体は緑色で構成されています。前翅は濃い緑、茶色、白、灰色、薄いピンク色などの迷彩柄のような模様をしています。

後翅は中心から灰色が広がっていて、縁には白、茶色の帯模様があります。

胴体は緑色で端が濃い緑色になっています。脚は薄い黄色で、腹部は緑、濃い緑、白色になっています。

触角は薄い黄色です。

オスメスともに見た目に大きな違いはありません。    

迷彩柄が迫力のあるガだね!
イモチャン
英名では「army green moth」(アーミーグリーンの蛾)と呼ばれています
シロヒトリ

キョウチクトウスズメと夾竹桃

キョウチクトウスズメの名はキョウチクトウ夾竹桃)を幼虫が食草としていることから名づけられました。

キョウチクトウはインド原産の木で和名は葉が竹に似ていること、花が桃に似ていることから付きました。

キョウチクトウは強力な毒を持つ木です。毒性がある部分をリストにすると次のようになります。

  • 果実
  • 周辺の土壌
  • 木を燃やした時の煙

木全体はもちろん周辺の土壌、木を燃やした時の煙にもが含まれています

毒の成分はオレアンドリンという強心配糖体で、人間の場合致死量が青酸カリを上回るほど強力な毒です。過去に死亡者が出た例があります。

 

キョウチクトウスズメの幼虫はキョウチクトウの毒に耐性があり、花や葉を食べて成長します。毒をどのように分解しているのか、どのようにして耐性を持ったのかは、解明されていません

また、キョウチクトウスズメの体内に毒が存在するかは不明です。

青酸カリより強力な毒ってすごいね!
イモチャン
キョウチクトウスズメのほかにキョウチクトウアブラムシや一部の種の蛾の幼虫が葉を食べるそうです
シロヒトリ

まとめ

キョウチクトウは乾燥や大気汚染に強い園芸種でもあります。そのため、日本では広島県広島市や鹿児島県の鹿児島市などの市の花に指定されています。

九州などにキョウチクトウが植えられているため、日本へ渡って来たキョウチクトウスズメが生息するようになったと思われます。

迷彩柄が美しいですね
シロヒトリ
次回はシロヒトリについて紹介するよ!
イモチャン

ホウジャク

ホウジャク

学名:Macroglossum stellatarum

今回は小柄なスズメガ、ホウジャクについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ホウジャクはスズメガに属しており、その中のホウジャク亜科に分けられていてます。

ホウジャク亜科のホウジャク属に分けられています。

ホウジャク属はスキバホウジャク・ホシホウジャクなど多数存在します。

生態

1年に2回以上発生する多化性です。

生息域

南ヨーロッパ、北アフリカ、東アジアなどの主に温暖な気候の場所に生息しています。東アジアではインド、朝鮮、中国、日本などに生息しています。

日本では北海道・本州・四国・九州・南西諸島など全国的に見られます。

森林、山地、公園、庭、牧草地などに生息しています。

主に南ヨーロッパや東アジアに生息しているガなんだね
イモチャン
成虫は夏から秋にかけて最も見られます
シロヒトリ

成虫

ホウジャクは日中に活動し、スイカズラ、ベニカノコソウなどの様々な花から吸蜜します。ものすごいスピードで羽ばたきながら、空中でホバリングしたり、急加速して移動したりします。

ホウジャクの口吻は2.5cmほどで、それ以上深い構造をもつ花からは蜜を吸うことができません。

スズメガ科の多くは夜に活動しますが、ホウジャクは昼に活動する蛾です。そのためか、光には惹かれません。

ホウジャクは気温が高くても非常に活発で、45°Cを超える胸部の温度が測定されています。これはスズメガ科で記録された中では最高値であり、昆虫の筋肉活動の限界に近いと言われています。

翅を開張すると4 – 5cm前後になります。

色を学習する能力を持っています
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は体色が緑色で、体の横側の上側に白と黒のラインが走っています。 体の横側の下側は黄色のラインが走っています。

節ごとに黒色の気門が並んでいます。頭部と疣足は緑色です。

腹部の末端にスズメガ科特有の黒い尾角があります。

食草はアカネ、カワラマツバなどのアカネ科の植物を食べます。

白と黒のラインがおしゃれだよ!
イモチャン

成虫の見た目

ホウジャク

ホウジャクは薄茶色の前翅とオレンジ色の後翅が特徴です。

薄茶色の前翅には黒い波線があります。オレンジ色の後翅は黒色で縁取りされています。 腹部は非常に幅広くで、白色をしています。

口吻がすごい長いね!
イモチャン
ものすごいスピードで羽ばたいているため、翅の部分がよく見えません
シロヒトリ

ホウジャク属とオオスカシバ属

同じスズメガ科の仲間であり、似たような外観と行動をするオオスカシバ(学名:Cephonodes hylas)などの、オオスカシバCephonodes)とホウジャク属(Macroglossum)はよく混同されます。

ホウジャク属の仲間でクロスキバホウジャクはオオスカシバのように翅が透けているなど外見が非常に似ているため、ハチやハチドリと間違われることがあります。

オオスカシバ
ホウジャク

しかし、生態も外見も似ていますが別の属として分かれています

どちらの属も外見や生態が似ていることは、収斂進化(しゅうれんしんか)によるものと考えられています。

収斂進化とは同じような生活をするものには、同じような形態や生理が要求され、そのため似た姿に進化するという現象のことです。

オオスカシバとホウジャクってすごい似てるけど違う属なんだね
イモチャン
収斂進化は系統的に大きく離れていても起こる進化だそうです
シロヒトリ

まとめ

スズメガ科は幼虫がエジプトのスフィンクスに似ていると考えられていたため、学名では「Sphingidae」(スフィンギ)とよばれています。

]薄茶色の体が可愛らしいです
シロヒトリ
次回はスンダハレギチョウについて紹介するよ!
イモチャン

ベニスズメ

ベニスズメ

学名:Deilephila elpenor

今回は紅色の蛾、ベニスズメについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ベニスズメはスズメガに属しており、その中のホウジャク亜科に分けられていてます。 

スズメガ科はオオスカシバヨーロッパメンガタスズメなど多数存在します。

生態

1年に2回発生する多化性です。

生息域

ヨーロッパ、ロシア、インド、中国、韓国、日本など主にユーラシア大陸に生息しています。

日本では北海道・本州・四国・九州・沖縄など全国的に見られます。

森林、草原、山地、都市、庭園などに生息しています。

ユーラシア大陸に生息しているガなんだね
イモチャン
生息域が広いです
シロヒトリ

成虫

ベニスズメは夕方から夜中に活動し、長い口吻で樹液や様々な花から吸蜜します。

ホバリングしながら蜜を吸います。 

スズメガ科の蛾は蛾の中でも飛行速度や飛行力が高いという特徴があります。

日中は薄暗い場所で身を隠しています。 翅を開張すると5.5 – 6.5cm前後になります。

日本では大型の蛾です
シロヒトリ

幼虫

ベニスズメの幼虫

成熟した幼虫は体色が茶色がかった灰色で、体に沿って黒い斑点があります。 疣足は体色と同じ色です。

頭部付近に蛇の顔のような眼状紋があり、鳥などの天敵を驚かす効果があると考えられています。

腹部の末端に白い尾角があります。 完全に成長した幼虫は最大で7cmになります。

食草はオオマツヨイグサなどのアカバネ科、ホウセンカなどのツリフネソウ科の植物を食べます。

小さい蛇に見えるよ!
イモチャン

成虫の見た目

ベニスズメ

ベニスズメは和名通り、紅色の翅と体色が特徴です。

翅は紅色で翅の内側には茶色が混ざります。昆虫の中では珍しく、紅色の派手な色合いをしています。

胴体は主に紅色で所々に茶色が混ざります。触角と手足は白色です。      

深い青緑色の金属光沢がきれいだね
イモチャン
表の青緑色と裏の白色の違いがいい感じですね
シロヒトリ

スズメガ媒花

ベニスズメの目は非常に敏感で、夜間でも色を区別することができます。そのため、他のほとんどの夜行性種には通常みえない色である色を見ることができます。  

スズメガの成虫は活動性が高く、大量の花蜜を消費し、距離の離れた多数の花を訪花するため、様々な植物がスズメガ媒花として受粉を行うように特殊化した花があります。
 
たとえば、ベニスズメの幼虫の食草でもあるオオマツヨイグサです。特徴としては夜だけ、あるいは昼夜を通して咲き、芳香を放ちます。
 
オオマツヨイグサやその仲間の花の色は白や黄色が多く闇夜に浮き上がって見え、長い口吻を花の奥に引き込んで効果的に頭部に花粉をつけられるように、これらの花の花筒は非常に細長く距が発達しています。
 
このような特性から、ベニスズメはその生息地全体で花粉媒介者として重要な役割を果たしています。
ミツバチみたいに植物の受粉を助けているんだね
イモチャン
花もスズメガに合わせて進化しています
シロヒトリ

まとめ

ベニスズメは同じ名前の鳥がいます。区別するためにベニスズメガとも呼ばれます。

名前を漢字で書くと「紅雀蛾」になります。

鮮やかな紅色が好きです
シロヒトリ
次回はミドリタテハについて紹介するよ!
イモチャン

オオスカシバ

オオスカシバ

学名:Cephonodes hylas

今回はハチに似た蛾、オオスカシバについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

オオスカシバはスズメガに属しており、その中のホウジャク亜科に分けられていてます。

ホウジャク亜科のオオスカシバ属に分けられています。

スズメガ科はホウジャクキョウチクトウスズメなど多数存在します。

生態

夏に発生し、1年に1 – 2回発生を繰り返す、多化性です。

生息域

インド、スリランカ、中国、日本、オーストラリアなど主に東・東南アジアに生息しています。

日本では本州・四国・九州・沖縄など暖かい地域で見られます。

都市部、公園、庭園などに生息しています。

東・東南アジアに生息しているガなんだね
イモチャン
花がある場所に現れます
シロヒトリ

成虫

オオスカシバは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。ものすごいスピードで羽ばたきながら、空中でホバリングしたり、急加速して移動したりします。

オオスカシバの口吻は2cmほどで、それ以上深い構造をもつ花からは蜜を吸うことができません。

スズメガ科の多くは夜に活動しますが、オオスカシバは昼に活動する蛾です。そのためか、光には惹かれません。

翅を開張すると5 – 7cm前後になります。

飛翔は非常に速いです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は体色が明るい緑色または褐色です。

緑色型は節ごとに小さな黒い斑点とオレンジ色の気門が並んでいます。

褐色型は体の横側に黄色と赤茶色のラインが走っており、節ごとにオレンジ色と白色の目玉模様があります。木の枝に似ています。

どちらも共通で腹部の末端に黒い尾角があります。また、胸脚は赤褐色です。

食草はクチナシなどのアカネ、ツキヌキニンドウなどのスイカズラ科の植物を食べます。

非常に貪欲かつ継続的に食べるため、葉が食べつくされて木が丸坊主になってしまうこともあります。

すごい大食いの幼虫だよ!
イモチャン

成虫の見た目

オオスカシバ
透明な翅

オオスカシバは和名通り、翅が透明で透けているのが特徴です。  翅は透明で鱗粉がなく、黒い翅脈が走っています。

羽化した直後は白色の鱗粉が翅を覆っていますが、羽ばたくと鱗粉がすべて落ちて、透明な翅になります

体の背面はうぐいす色で、腹側は白色です。腹部に赤い帯模様があり、その前後に黒い帯模様もあります。この黒い帯模様の後に黄色の帯模様があります。

顔がかわいいね!
イモチャン
黒い翅脈もきれいです
シロヒトリ

ベイツ型擬態

オオスカシバは花から蜜を食べている間空中でホバリングするため、ハチやハチドリと間違われることがあります。

羽音を立てながら飛び、透明な翅と体の模様から大きなハチに間違われることもあります。そのため、大型のハチに擬態しているのではないかといわれています。

毒を持つ生物とは違う種が同じ警戒色を用いて、捕食されないようにする擬態のことを「ベイツ型擬態」といいます。

ガじゃなくて全体的にハチに似ているよね
イモチャン
日中に活動するため、鳥などの捕食者から狙われにくくするためでしょう
シロヒトリ

まとめ

オオスカシバの英名は「coffee bee hawkmoth」(コーヒーハチスズメガ)とユニークな名前で呼ばれています。

これはコーヒーノキがアカネ科の植物で幼虫の食用植物であるからです。

見た目が可愛いです
シロヒトリ
次回はイスメニウスドクチョウについて紹介するよ!
イモチャン

ヨーロッパメンガタスズメ

ヨーロッパメンガタスズメ

学名:Acherontia atropos

今回は背中にドクロを持つ蛾、ヨーロッパメンガタスズメについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ヨーロッパメンガタスズメはスズメガに属しており、その中のメンガタスズメ属に分けられています。

メンガタスズメ属はヨーロッパメンガタスズメ・クロメンガタスズメ・メンガタスズメの3種類が存在します

生態

成虫は夏に見られ、気象条件が許せば年に数世代を生産する多化性です。

生息域

中東および地中海地域、南端に至るアフリカの大部分、そして最近はイギリス南部にまで発生します。

また、インドからサウジアラビア西部、カナリア諸島とアゾレス諸島から西部まで発生します。

森林地帯や郊外に生息しています。

ヨーロッパの暖かい場所に生息しているんだね
イモチャン
アフリカでは1年中見られます
シロヒトリ

成虫

ヨーロッパメンガタスズメは夜に活動し、ミツバチの巣を襲撃する蜂蜜泥棒として有名です。

本種は他のスズメガ科よりも口吻の先端が強靭で、かなり固いものにも穴を穿つことができます。

これらを用いてミツバチの巣を襲って巣に穴をあけ、そこから蜂蜜を盗み飲むます。

さらにミツバチの巣に近づけるように、ミツバチのフェロモンを真似た物質を分泌する特技もありますが、巣内に深入りし過ぎて働きバチの逆襲にあい、そのままそこで息絶え亡骸を蜂蜜漬にされることがあります。

また、大型の蛾で開帳すると8 – 12cmになります。

ハチから蜂蜜を盗むってすごいね
イモチャン
そのため、養蜂家からは嫌われています
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫

幼虫の体色は明るい黄色で青色のラインが節ごとに走っていて、背中はごま模様をしています。

腹部の末端に「尾角」と呼ばれる尾状突起を持っています。黄色の尾角をしています。

幼虫は成長すると約12 – 13cmになります。

食草はナス科・クマツヅラ科・モクセイ科・ノウゼンカズラ科・じゃがいもなど広食性です。

食草の多くが有毒植物だよ!
イモチャン

成虫の見た目

ヨーロッパメンガタスズメ
背面の模様は頭蓋骨に似ている
灰色の個体

メンガタスズメ属の最大の特徴は背面の模様が人の頭蓋骨に見えることです。

翅の地色は茶色・黄色・灰色・クリーム色・青色など様々な色合いがあります。

後翅は黄色で、表面に斜めに伸びる波状の2つの茶色の縞模様があります。休息時には、前翅が下向きに折り畳まれ、前翅の後ろに後翅が隠れます。

中二病心をくすぐられる模様だね
イモチャン
この模様から「death’s-head hawkmoth」(死の頭のスズメガ)と呼ばれています
シロヒトリ

鳴く蛾

ヨーロッパメンガタスズメはチョウ目昆虫としては異例な特徴を持っています。

外部の身体部分をこすり合わせることによって音を生成するほとんどの蛾と異なり、幼虫・成虫ともに鳴くことができるということです。

音は空気を吸い込んで吐き出すことによってうまれます。

アコーディオンのように上咽頭を振動させて音を出します。幼虫はピシッという音を出し、成虫は危険を感じるとキイキイと大きな音を出すなど、きしんだ音を出します。

しかし、この音を発する理由は明確ではありません。音が捕食者を阻止するために使われていると考えられています。

空気を吸い込んで鳴くって鳥類や哺乳類の動物みたいだね
イモチャン
別の仮説ではミツバチの女王蜂から発生する音を模倣しているのではないかと考えられています
シロヒトリ

まとめ

ヨーロッパメンガタスズメ[Acherontia atropos]は種名と属名の両方とも死に関連する名前から来ています。

種名の「atropos」はギリシャ神話の女神アトロポスから命名されました。アトロポスは運命の三女神・モイラの1柱です。

ギリシャ神話によると、3柱のモイラは人間の運命を決定し、寿命・死・生命などに関連する神です。

属名「Acherontia」は、ギリシャのエピラスにある川アケロンに関連しています。神話では、アケロンは大きくて暗い渓谷が流れていたため、ハデスに至る経路と考えられていました。

上記の生態や頭蓋骨に見える模様から不吉・不幸・死の象徴とされており、多くの迷信があります。

個人的には頭蓋骨の模様は結構好きです
シロヒトリ
次回はヨナグニサンについて紹介するよ!
イモチャン

ライムスズメガ

ライムスズメガ

学名:Mimas tiliae

今回はヨーロッパの緑の蛾、ライムスズメガについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ライムスズメガはスズメガに属しており、その中のミマス属に分けられています。

スズメガ科の仲間にはホウジャクオオスカシバなど多数存在します。

※本記事では分かりやすく、本種をライムスズメガと和訳していますが、正式な和名は名づけられていません

生態

成虫は5 – 6月頃まで見られ、気象条件が許せば年に数世代を生産する多化性です。

生息域

ヨーロッパ全域・アジアのヒマラヤ山脈の北・北アフリカ・アラビア半島の北部と中央部・カナダ東部などの北欧/亜寒帯および温帯気候に生息しています。

森林地帯と郊外に生息しています。

イギリスの南半分でかなり一般的な種であり、近年、その分布は北に広がっており、現在では定期的にノースヨークシャー州とその先でよく見られるという。

主にヨーロッパに生息しているんだね
イモチャン
ロンドン地域で最も頻繁に見られます
シロヒトリ

成虫

ライムスズメガは夜に活動し、光に惹かれます。

口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動します。

スズメガの成虫は鋭角を持つ三角形の翅をもち、これをすばやく羽ばたかせて、種類によっては時速50km以上の高速で移動する。

その飛行速度は昆虫の中でも一番速い部類に入る。

ホバリングもできます
シロヒトリ

幼虫

幼虫の体色は明るい緑色で黄色のストライプ柄をしていて節ごとに赤い斑点があります。

腹部の末端に「尾角」と呼ばれる尾状突起を持っています。水色の尾角をしています。

食草はライムだけでなく、カバノキ、ハンノキ、ニレ、サクラを含む落葉樹の多くの葉を食べます

尾角の用途はよく分かってないよ!
イモチャン

成虫の見た目

ライムスズメガ
全体図

翅の地色は緑色で中央部分は濃い緑の横柄と茶色がかっている部分が目立つ。

中央の濃い緑の横柄は、個体によってサイズと範囲がまったく異なります。

全体的に緑色の蛾なんだね
イモチャン
濃い緑と薄い緑の対比がいい感じです
シロヒトリ

多くの見た目

ライムスズメガの模様は上記の柄が通常とされていますが、多くの例外があります。

  • f. brunnea Bartel 「地色が茶色」
  • f. pallida Tutt 「地色が灰色」
  • f. lutescens Tutt 「地色が黄色」
  • f. virescens Tutt 「地色が緑色」
  • f. transversa Tutt 「繋がった中央の濃い緑の横柄」
  • f. tiliae 「狭く分離された中央の濃い緑の横柄」
  • f. obsoleta Clark 「中央の濃い緑の横柄が完全に無い」

このように地色が茶色・灰色・黄色など様々な色があり、そもそも特徴的である中央の濃い緑の横柄が完全に無いなど多くの柄が確認されています。

中央の濃い緑の横柄が完全に無いって他の種類の蛾と間違えそうだね
イモチャン
上記の画像はf. tiliaeかもしれません
シロヒトリ

まとめ

スズメガ科に属する蛾は世界中に約1450種ほどが知られています。

模様も地味だったり派手だったり多種多様です。今回はヨーロッパのスズメガを紹介しましたが、いずれ日本のスズメガを紹介していきます。

体の緑のもふもふが好きです
シロヒトリ
次回はヨーロッパメンダカスズメについて紹介するよ!
イモチャン