成虫は5 – 6月頃まで見られ、気象条件が許せば年に数世代を生産する多化性です。
ヨーロッパ全域・アジアのヒマラヤ山脈の北・北アフリカ・アラビア半島の北部と中央部・カナダ東部などの北欧/亜寒帯および温帯気候に生息しています。
森林地帯と郊外に生息しています。
イギリスの南半分でかなり一般的な種であり、近年、その分布は北に広がっており、現在では定期的にノースヨークシャー州とその先でよく見られるという。
ライムスズメガは夜に活動し、光に惹かれます。
口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動します。
スズメガの成虫は鋭角を持つ三角形の翅をもち、これをすばやく羽ばたかせて、種類によっては時速50km以上の高速で移動する。
その飛行速度は昆虫の中でも一番速い部類に入る。
幼虫の体色は明るい緑色で黄色のストライプ柄をしていて節ごとに赤い斑点があります。
腹部の末端に「尾角」と呼ばれる尾状突起を持っています。水色の尾角をしています。
食草はライムだけでなく、カバノキ、ハンノキ、ニレ、サクラを含む落葉樹の多くの葉を食べます。
翅の地色は緑色で中央部分は濃い緑の横柄と茶色がかっている部分が目立つ。
中央の濃い緑の横柄は、個体によってサイズと範囲がまったく異なります。
ライムスズメガの模様は上記の柄が通常とされていますが、多くの例外があります。
このように地色が茶色・灰色・黄色など様々な色があり、そもそも特徴的である中央の濃い緑の横柄が完全に無いなど多くの柄が確認されています。
スズメガ科に属する蛾は世界中に約1450種ほどが知られています。
模様も地味だったり派手だったり多種多様です。今回はヨーロッパのスズメガを紹介しましたが、いずれ日本のスズメガを紹介していきます。