ライムスズメガ ライムスズメガ 学名:Mimas tiliae 分類:スズメガ科 前翅長:5 – 7cm前後 時期:5 - 6月 分布:ヨーロッパ全域など広範囲に分布 今回はヨーロッパの緑の蛾、ライムスズメガについて紹介していきます シロヒトリ 分類 ライムスズメガはスズメガ科に属しており、その中のミマス属に分けられています。 スズメガ科の仲間にはホウジャク・オオスカシバなど多数存在します。 ※本記事では分かりやすく、本種をライムスズメガと和訳していますが、正式な和名は名づけられていません。 生態 成虫は5 – 6月頃まで見られ、気象条件が許せば年に数世代を生産する多化性です。 生息域 ヨーロッパ全域・アジアのヒマラヤ山脈の北・北アフリカ・アラビア半島の北部と中央部・カナダ東部などの北欧/亜寒帯および温帯気候に生息しています。 森林地帯と郊外に生息しています。 イギリスの南半分でかなり一般的な種であり、近年、その分布は北に広がっており、現在では定期的にノースヨークシャー州とその先でよく見られるという。 出典元 :Lime Hawk-mothMimas tiliae 主にヨーロッパに生息しているんだね イモチャン ロンドン地域で最も頻繁に見られます シロヒトリ 成虫 ライムスズメガは夜に活動し、光に惹かれます。 口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動します。 スズメガの成虫は鋭角を持つ三角形の翅をもち、これをすばやく羽ばたかせて、種類によっては時速50km以上の高速で移動する。 その飛行速度は昆虫の中でも一番速い部類に入る。 ホバリングもできます シロヒトリ 幼虫 幼虫の体色は明るい緑色で黄色のストライプ柄をしていて節ごとに赤い斑点があります。 腹部の末端に「尾角」と呼ばれる尾状突起を持っています。水色の尾角をしています。 食草はライムだけでなく、カバノキ、ハンノキ、ニレ、サクラを含む落葉樹の多くの葉を食べます。 尾角の用途はよく分かってないよ! イモチャン 成虫の見た目 ライムスズメガ 全体図 翅の地色は緑色で中央部分は濃い緑の横柄と茶色がかっている部分が目立つ。 中央の濃い緑の横柄は、個体によってサイズと範囲がまったく異なります。 全体的に緑色の蛾なんだね イモチャン 濃い緑と薄い緑の対比がいい感じです シロヒトリ 多くの見た目 ライムスズメガの模様は上記の柄が通常とされていますが、多くの例外があります。 f. brunnea Bartel 「地色が茶色」 f. pallida Tutt 「地色が灰色」 f. lutescens Tutt 「地色が黄色」 f. virescens Tutt 「地色が緑色」 f. transversa Tutt 「繋がった中央の濃い緑の横柄」 f. tiliae 「狭く分離された中央の濃い緑の横柄」 f. obsoleta Clark 「中央の濃い緑の横柄が完全に無い」 このように地色が茶色・灰色・黄色など様々な色があり、そもそも特徴的である中央の濃い緑の横柄が完全に無いなど多くの柄が確認されています。 中央の濃い緑の横柄が完全に無いって他の種類の蛾と間違えそうだね イモチャン 上記の画像はf. tiliaeかもしれません シロヒトリ まとめ スズメガ科に属する蛾は世界中に約1450種ほどが知られています。 模様も地味だったり派手だったり多種多様です。今回はヨーロッパのスズメガを紹介しましたが、いずれ日本のスズメガを紹介していきます。 体の緑のもふもふが好きです シロヒトリ 次回はヨーロッパメンダカスズメについて紹介するよ! イモチャン タグ: スズメガ科, ミマス属, 蛾 Please Share This Share this content Opens in a new window Opens in a new window Opens in a new window その他の記事を読む 前の投稿オオミズアオ 次の投稿ヨーロッパメンガタスズメ 白氷蛾 シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。 おすすめ オオクジャクヤママユ 2020年4月23日 ナカグロモクメシャチホコ 2021年11月19日 セクロピアサン 2020年5月4日 カギシロスジアオシャク 2020年2月8日 ニシキオオツバメガ 2020年4月4日 オオオナガヤママユ 2020年3月16日