タグ: ハレギチョウ属

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ベニハレギチョウ

ベニハレギチョウ

学名:Cethosia biblis

今回は紅色の晴れ着、ベニハレギチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ベニハレギチョウはタテハチョウに属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。

ドクチョウ亜科のハレギチョウ属に分けられています。

ハレギチョウ属はキアネハレギチョウスンダハレギチョウなど多数存在します。

生態

1年を通して発生する多化性です。

生息域

インド、ネパール、タイ、マレーシア、中国、フィリピンの島々、インドネシアなどの主に東南アジアに生息しています。

東の限界はフィリピン、南の限界はインドネシアまでです。

森林、熱帯雨林などに生息しています。

主に東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
4~7月までの乾季の初期に多く発生します
シロヒトリ

成虫

ベニハレギチョウは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。

幼虫が毒のあるトケイソウ科を食べるので、毒を体内に蓄えていて、鳥などに捕食されるのを防いでいます。

幼虫・成虫の派手な模様は自分に毒を持っていることを知らせる、警戒色です。

翅を開張すると8 – 9cm前後になる、中型の蝶です。

朝が最も活動する時間帯です
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、体の節ごと赤と白の縞模様と黒い棘があります。

頭部と疣足は黒色です。頭部にある棘が一番長いです。

食草はトケイソウ科の植物を食べます。

トケイソウ科植物にはアルカロイドが含まれており、成虫になった後もとして機能しています。

有毒高山植物を食べるよ!
イモチャン

成虫の見た目

ベニハレギチョウのオス

ベニハレギチョウは表側と裏側で模様が大きく異なることが特徴的です。また性別によって、翅の色が異なります。  

表側はカバマダラに似た姿をしています。前翅は黒い縁取りで白い小さな斑点があります。体の内側が赤色です。後翅は体の内側と縁に黒い小さな斑点があります。

裏側は「晴れ着」と称されるほど、鮮やかな模様をしています。黒、赤色をベースに水色、ピンク、白が混じりあった複雑な模様をしています。 また、縁の黒と白のレース模様が特徴です。

オスは鮮やかな赤色ですが、メスは赤色の部分が灰色がかった茶色をしています。

裏側の模様がすごいきれいだね!
イモチャン
英名では「red lacewing」(レッドレースウィング)と呼ばれています
シロヒトリ

多くの亜種

ベニハレギチョウの亜種は現在約27種類が確認されています。亜種ごとに表裏側の模様や色が異なります。

一部をリストにすると次のようになります。

  • C. b. perakana(1902)  ・・・赤色が濃い
  • C. b. insularis(1861)  ・・・オレンジ色に近い赤、裏側の白い部分が多い
  • C. b. tambora(1861)  ・・・オレンジ色で裏側が黄とピンク色が多い

一言でベニハレギチョウといっても、オレンジ色や白色が目立つ個体など、様々な色・模様が存在します。

ベニハレギチョウは「common lacewing」(一般的なレースウィング)と言われるほど、亜種の数が多いハレギチョウです。

また、一番最近に確認された亜種「C. b. pemanggilensis」は1978年とまだまだ亜種が発見されることがあるかもしれません。

 

おそらく、上記の画像の個体は赤色が全体的に濃いため、「C. b. perakana」だと思います。

亜種ごとに模様・色が違うんだね
イモチャン
ベニハレギチョウなのに赤色がない亜種もいます
シロヒトリ

まとめ

ベニハレギチョウと同属の仲間でアカハレギチョウ(学名:Cethosia cydippe)がいます。

アカハレギチョウは表側の翅の模様はベニハレギチョウと似ていますが、裏側の模様は大きく異なります。

目を引く紅色が美しい蝶です
シロヒトリ
次回はアメリカアオイチモンジについて紹介するよ!
イモチャン

スンダハレギチョウ

スンダハレギチョウ

学名:Cethosia penthesilea

今回はオレンジの晴れ着、スンダハレギチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

スンダハレギチョウはタテハチョウに属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。

ドクチョウ亜科のハレギチョウ属に分けられています。

ハレギチョウ属はキアネハレギチョウベニハレギチョウなど多数存在します。

生態

1年を通して発生する多化性です。

生息域

インド、ベトナム、マレーシア、インドネシア、シンガポール、オーストラリア北部などの主に東南アジアに生息しています。

森林、熱帯雨林などに生息しています。

主に東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
4 - 7月までの乾季の初期に多く発生します
シロヒトリ

成虫

スンダハレギチョウは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。

幼虫が毒のあるトケイソウ科を食べるので、毒を体内に蓄えていて、鳥などに捕食されるのを防いでいます。

幼虫・成虫の派手な模様は自分に毒を持っていることを知らせる、警戒色です。

翅を開張すると6 – 7cm前後になる、中型の蝶です。

森の太陽に照らされた隙間を飛んで、頻繁に止まります
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、体の節ごとオレンジの縞模様と黒い棘があります。また、体の中央の白い帯模様が特徴です。

頭部と疣足は黒色です。

食草はアデニア・ヘテロフィアなどのトケイソウ科の植物を食べます。

トケイソウ科植物にはアルカロイドが含まれており、成虫になった後もとして機能しています。

群れを作って植物を食べるよ!
イモチャン

成虫の見た目

スンダハレギチョウ
裏側

スンダハレギチョウは表側と裏側で模様が大きく異なることが特徴的です。

表側はカバマダラに似た姿をしています。前翅は黒い縁取りで白い帯模様があります。体の内側がオレンジ色をしています。後翅は体の内側と縁に黒い小さな斑点があります。

裏側は「晴れ着」と称されるほど、鮮やかな模様をしています。黒、オレンジ色をベースに水色、ピンク、白が混じりあった複雑な模様をしています。

また、縁の黒と白のレース模様が特徴です。

同属のハレギチョウ(学名:Cethosia hypsea)によく似ていますが、表側の後翅の黒い小さな斑点がはっきりしているのがスンダハレギチョウです。

オレンジとレース模様がきれいだね!
イモチャン
英名では「orange lacewing」(オレンジレースウィング)と呼ばれています
シロヒトリ

スンダハレギチョウの小種名

スンダハレギチョウの小種名は「penthesilea」(ペンテシレイア)といいます。

これはギリシャ神話のアマゾーンの女王ペンテシレイアから来ています。

ペンテシレイアはオリュンポス十二神の一柱、戦の神「アレース」と、アマゾーン族の女王「オトレーレー」の娘です。

 

ペンテシレイアはギリシャ神話のトロイア戦争の際にトロイア軍側について戦いました。誇り高く、美しい女性でしたが、アキレウスと一対一で戦い、敗れました

アキレウスは死に際のペンテシレイアの美しさを見て恋に落ち、彼女を殺したことを嘆いたといわれています。

 

 

スンダハレギチョウがレース模様をしていることと、翅の裏側の模様の鮮やかさから、誇り高く美しい女性であったペンテシレイアの名前が使われたのかもしれません。

アマゾーンの女王の名前が付いてるって強そうだね
イモチャン
アマゾーン、またはアマゾネスは強い女性を意味する言葉としてよく使われています
シロヒトリ

まとめ

ハレギチョウ属は裏と表の鮮やかな模様が特徴です。また、産地によって微妙に姿が違います。

オレンジ色が美しいです
シロヒトリ
次回はチャリトニアドクチョウについて紹介するよ!
イモチャン

キアネハレギチョウ

キアネハレギチョウ

学名:Cethosia cyane

今回は晴れ着を着た蝶、キアネハレギチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

キアネハレギチョウはタテハチョウ科に属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。

ドクチョウ亜科のハレギチョウ属に分けられています。

ハレギチョウ属はベニハレギチョウスンダハレギチョウなど多数存在します

生態

季節を問わず、普通に見られる種です。

生息域

インド南部、中国(南部雲南省)、インドシナなどの東南アジアに生息しています。

森林、庭、放牧地などの空き地に生息しています。

東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
ここ数十年で、シンガポールを含むマレー半島南部に定着してきているようです
シロヒトリ

成虫

キアネハレギチョウは日中に活動し、ランタナなどの花に集まり、吸蜜します。翅を開張すると7 – 8cm前後になります。 

幼虫が毒のあるトケイソウ科を食べるので、毒を体内に蓄えていて、鳥などに捕食されるのを防いでいます。

幼虫・成虫の派手な模様は自分に毒を持っていることを知らせる、警戒色をしています。

緩やかに飛ぶ蝶です
シロヒトリ

幼虫

幼虫の体色は黒色で、体の節ごとに黒い棘があります。また、体の節ごとに赤、黄色、黒の縞模様をしています。

食草はパッションフラワーなどのトケイソウ科の植物を食べます。

トケイソウ科植物にはアルカロイドが含まれており、成虫になった後もとして機能しています。

いかにも毒がありますといった姿をしているよ!
イモチャン

成虫の見た目

キアネハレギチョウのオス

キアネハレギチョウは表側と裏側で模様が大きく違いがあります。

表側はカバマダラに似た姿をしています。前翅は黒い縁取りで白い斑点があります。体の内側がオレンジ色をしています

裏側は「晴れ着」と称されるほど、鮮やかな模様をしています。黒、オレンジ色をベースに水色、ピンク、白が混じりあった複雑な模様をしています。

また、メスは全体的に色が薄めで、オレンジ色の部分が黄色です。

色とレース模様がきれいだね!
イモチャン
通称「lace wing butterfly」(レースウィングバタフライ)と呼ばれています
シロヒトリ

ハレギチョウ属とは

ハレギチョウ属は表側と比べて、裏側の模様が鮮やかなのが特徴です。

主に東南アジア、オーストラリアに生息している蝶です。この属はまだ、研究が進んでいないのか、情報が少ない蝶です。

全体的に赤やオレンジなどの暖色系の色の蝶が多いですが、中には青色や紫色などの寒色系の色の蝶がいます。

色ごとに分けると次のようになります。

  • ベニハレギチョウ(Cethosia biblis) 赤
  • キアネハレギチョウ(Cethosia cyane) 黄またはオレンジ
  • モトキハレギチョウ(Cethosia lamarckii) 青
  • ホソバハレギチョウ(Cethosia myrina) 紫

中でも、モトキハレギチョウとホソバハレギチョウはハレギチョウ属で唯一の寒色系の色を持つ珍しい蝶です。

どれも裏側の模様が鮮やかな蝶だよ!
イモチャン
キアネハレギチョウは黄色が目立つ蝶です
シロヒトリ

まとめ

キアネハレギチョウはハレギチョウ属のなかでもピンクや水色が混ざった模様が特徴的です。

ハレギチョウ属は一覧を眺めるだけでも、楽しい蝶です。

オレンジ色に黒と白のレース模様が好きです
シロヒトリ
次回はウラモジタテハについて紹介するよ!
イモチャン