セルラ・ヴィヌラ 学名:Cerura vinula 分類:シャチホコガ科 前翅長:3- 4cm前後 時期:4 - 8月 分布:旧北区 今回は民族文様の蛾、セルラ・ヴィヌラについて紹介していきます シロヒトリ 分類 セルラ・ヴィヌラはシャチホコガ科に属しており、ヤガ上科に分けられていてます。セルラ(Cerura)属に属しています。※本種は和名が名づけられていません。本記事では学名を和訳した通称で紹介していきます。 生態 1年を通じて1回発生する一化性です。 生息域 主に旧北区に生息しています。ヨーロッパ全土、温帯アジア、北アフリカに生息しています。森林地帯、庭園などで見られる。 主にヨーロッパ全土、温帯アジア、北アフリカに生息するガなんだね イモチャン 広範囲に生息しています シロヒトリ 成虫 セルラ・ヴィヌラは夜間に活動し、光に惹きつけられる性質を持っています。翅を開張すると5~7cm前後になる。メスは宿主植物の葉の上に1.5cmの茶色の卵を産む。 夜行性のガです シロヒトリ 幼虫 セルラ・ヴィヌラの3齢幼虫 幼虫は段階ごとに大きく姿が異なる。生まれたばかりの幼虫は黒い毛虫で黒い尾角が目立つ。3齢幼虫は鮮やかな緑色の体色を持ち、頭頂部の周りに赤い縁、白い縁があり黒色の眼状紋がある。終齢になると全体的に茶色くなる。いずれの段階でも腹部の末端に黒い尾角が2本あります。食草はポプラなどのヤナギ科を食べる。 真正面から見ると顔のように見えるよ! イモチャン 成虫の見た目 セルラ・ヴィヌラ 特徴 複雑な白の黒の縞模様の前翅。頭から下側に向かって、放射線状に広がるオレンジ色の翅脈が特徴的。後翅は白の翅に黒の翅脈がある。全体的にフワフワの毛で覆われている。 すごいおしゃれな模様だね! イモチャン 民族模様のようで綺麗です シロヒトリ 子猫のように可愛い蛾 セルラ・ヴィヌラは可愛い蛾(puss moth)と呼ばれています。 「puss」は子猫や若い女性への呼びかけの言葉です。成虫は子猫のようにフワフワな毛で覆われているからその呼び名が付けられました。 幼虫も個性的な外見をしています。顔のように見える模様も可愛いです。しかし、幼虫は近づいてきたものを威嚇し、ギ酸を相手に吹き付けます。 フワフワな毛がいいよね イモチャン 毛に毒があるかは不明です シロヒトリ まとめ 幼虫、成虫共に可愛い蛾です。シャチホコガ科はおしゃれな模様のガが多いです。 個性的な模様がいいですね シロヒトリ 次回はナカグロモクメシャチホコについて紹介するよ! イモチャン タグ: シャチホコガ科, モクメシャチホコ属, ヤガ上科, 蛾 Please Share This Share this content Opens in a new window Opens in a new window Opens in a new window その他の記事を読む 前の投稿シタベニセスジスズメ 次の投稿ナカグロモクメシャチホコ 白氷蛾 シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。 おすすめ アメリカシロヒトリ 2020年5月2日 カギシロスジアオシャク 2020年2月8日 蝶と蛾の違い 2019年11月26日 ハイパーコンプ・スクリボニア 2020年5月1日 ベニスズメ 2020年3月30日 オオオナガヤママユ 2020年3月16日