ナカグロモクメシャチホコ

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学名:Furcula furcula

今回は木目調の蛾、ナカグロモクメシャチホコについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ナカグロモクメシャチホコはシャチホコガに属しており、ヤガ上科に分けられていてます。

フルキュラ(Furcula)属に属しています。

シャチホコガ科はセルラ・ヴィヌラ、タッタカモクメシャチホコなど多数存在します。

生態

1年を通じて2回発生する二化性です。

生息域

主にヨーロッパ、アジアに生息しています。

日本では北海道・本州・四国・九州に分布している。

森林地帯、荒れ地などで見られる。

主にヨーロッパ、アジアに生息するガなんだね
イモチャン
北米の西部で確認されたことがあるようです
シロヒトリ

成虫

ナカグロモクメシャチホコは夜間に活動し、光に惹きつけられる性質を持っています。

口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動する。

翅を開張すると2~3cm前後になる。

オスの触角は櫛歯状、メスの触覚は細長い棒の形をしている。

中型のガです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は、体色は緑色で頭からひし形の茶色の模様が特徴的である。

頭部は茶色です。体長は3.5cmになる。

腹部の末端に緑色の尾角が2本あります。

食草はヤナギ、ポプラなどのヤナギ科を食べる。

幼虫にサドルを付けたような見た目をしているよ!
イモチャン

成虫の見た目

ナカグロモクメシャチホコ

特徴

前翅の中央のオレンジ色で縁取られた灰色の帯模様が特徴的です。

規則的な黒の斑点と、白と黒の木目調の模様がある。

頭頂部に黒とオレンジ色が混ざった毛が生えている。

全体的にフワフワの毛で覆われている。

オレンジ色が白と黒色を引き立てているね!
イモチャン
美しい複雑な模様です
シロヒトリ

越冬する方法

ナカグロモクメシャチホコは蛹の状態で越冬します。

幼虫は蛹になる前に蛹を包み込む繭を作ります。

まず、繭の材料になる樹皮を嚙み千切ります。

嚙み千切った樹皮と自身の出す糸で繭を作ります。

樹皮と糸が混ざった繭は非常に頑丈で、繭の中で蛹になり越冬します。

 

蛹の色は濃い紫色です。

器用なことをする幼虫だね
イモチャン
繭は茶色と白色が混ざった色をしています
シロヒトリ

まとめ

前回のセルラ・ヴィヌラと似ていますが、ナカグロモクメシャチホコは別の属のガです。

ナカグロモクメシャチホコに似た、ホシナカグロモクメシャチホコがいます。

非常に似ているため、両種の判別が困難です。

複雑な模様が組み合わさった美しいガです
シロヒトリ
次回はオナガコモンタイマイについて紹介するよ!
イモチャン

白氷蛾

シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。