アメリカオオミズアオ

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アメリカオオミズアオ

学名:Actias luna

]今回はアメリカの月蛾、アメリカオオミズアオについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アメリカオオミズアオはヤママユガに属しており、ヤママユガ科のアクティアス属に分けられています。

ヤママユガ科はオオミズアオオオオナガヤママユなど多数存在します。

生態

地域によって発生数が異なります。カナダ、アメリカ北部では1年に1回発生する一化性です。

アメリカ中央部、南部では1年に2 – 3回発生する多化性です。

生息域

アメリカ合衆国のグレートプレーンズの東からフロリダ、メイン州まで、そしてサスカチュワン州の東からケベック中心部を通ってカナダのノバスコシアまでの主にカナダ、アメリカ東部に生息しています。

カナダ、アメリカ北部では成虫は5 – 7月、アメリカ南部では4 – 9月に見られます

森林、原生林などに生息しています。

主にカナダ、アメリカ東部に生息しているガなんだね
イモチャン
アメリカ西部には生息していません
シロヒトリ

成虫

アメリカオオミズアオは口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動します。そのため、寿命は7~10日と短いです。

アメリカオオミズアオは夜間に活動し、寿命が尽きる前に番(つがい)を探します。 また、光に惹かれる性質があります。

メスは夜に揮発性の性フェロモンを放出し、オスは飛んで、大きな触角を介してこれを検出します。

オスはフェロモンを数メートルの距離で検出し、フェロモンが来ている方向に飛んでメスに到達することができます。オスがメスに到達すれば交尾が始まります。この交尾の過程は真夜中に始まり、数時間かかります。

翅を開張すると8 – 12cm前後になりますが、まれに最大で17cmにもなる大型の蛾です。

北米で最も大きな蛾の1つです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は明るい緑色です。節ごとに黄色の縦模様と体の下側に黄色のラインが走っています。また節ごとに黒い小さな斑点が並んでいて、背面と側面にはその斑点から毛が生えています。

頭部は茶色です。体長は7 – 9cmになります。

食草は広食性で多種多様な広葉樹を食べます。主にシラカバ、柿、スイートガム、ヒッコリー、クルミ、スマックなどを食べます。

蛹のまま9か月過ごすよ!
イモチャン

成虫の見た目

アメリカオオミズアオ

アメリカオオミズアオは翡翠のような淡い緑色の翅と眼状紋が特徴です。

翅の地色は淡い緑色で、前翅後翅ともに眼状紋があります。前翅の先端が鎌状に曲がっていて、縁の部分は茶色または紫がかった茶色です。

眼状紋は白、赤紫、黄色、黒で構成されています。

前翅の眼状紋が茶色の縁と繋がっているのが特徴です。しかし、眼状紋が縁と繋がっていない個体もいます。

後翅は尾状突起が長く、捻じれている個体もいます。

胴体は白色または淡い黄色で触角は櫛歯状になっています。北部の個体は淡い黄色になる個体が多いそうです。

きれいな緑色の翅だね!
イモチャン
英名では「Luna moth」(月蛾)と呼ばれています
シロヒトリ

アメリカオオミズアオと日本のオオミズアオ

アメリカオオミズアオと日本産のオオミズアオ(学名:Actias aliena)は同じアクティアス属Actias)の仲間です。違いは次のようになります。

アメリカオオミズアオ

アメリカオオミズアオ

前翅の眼状紋が茶色の縁と繋がっているのが特徴です。しかし、眼状紋が縁と繋がっていない個体もいます。

後翅は尾状突起が長く、捻じれている個体もいます。また、後翅の眼状紋を隠すかのように前翅を立てて止まる事があります。

オオミズアオ

オオミズアオ

オオミズアオはアメリカオオミズアオと比べると尾状突起は短く、翅の色も全体的に薄めです。また、眼状紋が小さく縁と繋がっていないのが特徴です。

翅を広げて平たく止まります。

こうして見ると異なる部分が多いね
イモチャン
アクティアス属は現在、約30種類以上が確認されています
シロヒトリ

まとめ

アメリカオオミズアオの幼虫は鋸歯状の下顎を一緒にこすって、捕食者に攻撃されると、カチカチという音を立てることが出来ます。

翡翠のような翅が美しいです
シロヒトリ
次回はモモイロヤママユについて紹介するよ!
イモチャン