マダガスカル島では現地語でニシキオオツバメガを「Adriandolo」(アドリアドロ)又は「Lolonandriana」(ロロアンドリアナ)と呼びます。
前者は「高貴なるチョウ」、後者は「高邁なる精神」を意味します。
「lolo」(ロロ)は「霊」または「蝶」を意味する言葉です。これは蛹が覆われた死体に似ているためであり、蛹から成虫に羽化するときの姿が死体から魂が出る姿に見えるため、このような意味が付けられました。
また、マダガスカルの人々は死者や祖先の魂が鱗翅類の形で現れると信じているため、ニシキオオツバメガを攻撃するのは祖先を攻撃することと同じことだという考え方があります。