アオシャク亜科は小さい蛾が多い科です。
これらの小さな蛾は、光った青みがかった緑色のエメラルド色の翅が特徴的です。記載されている種は約2300種で、そのほとんどがアジアなどの熱帯からのものです。
例えば、オオシロオビアオシャクは英語名で「Large emerald」(大きなエメラルド)と呼ばれています。
また、アオシャク亜科の学名は「Geometrinae」(幾何学)と言います。幾何学模様とは三角形・方形・菱形・多角形・円形・直線・曲線などの図形を素材とする模様です。
アオシャク亜科の模様はいくつかの水平な帯に分けていて、その帯ごとにシグザグ線、三角形、直線、円などが特徴的です。実際にカギシロスジアオシャクは2対の白い曲がった線があり、前翅と後翅に繋がった白い帯があります。
このようにアオシャク亜科の翅の模様が幾何学模様だから学名が「Geometrinae」(幾何学)と名付けられたと考えられます。