ベニスズメ

学名:Deilephila elpenor
- 分類:スズメガ科
- 前翅長:4cm前後
- 時期:4 - 9月
- 分布:ユーラシア大陸
今回は紅色の蛾、ベニスズメについて紹介していきます

シロヒトリ
生態
1年に2回発生する多化性です。
生息域
ヨーロッパ、ロシア、インド、中国、韓国、日本など主にユーラシア大陸に生息しています。
日本では北海道・本州・四国・九州・沖縄など全国的に見られます。
森林、草原、山地、都市、庭園などに生息しています。
ユーラシア大陸に生息しているガなんだね

イモチャン
生息域が広いです

シロヒトリ
成虫
ベニスズメは夕方から夜中に活動し、長い口吻で樹液や様々な花から吸蜜します。
ホバリングしながら蜜を吸います。
スズメガ科の蛾は蛾の中でも飛行速度や飛行力が高いという特徴があります。
日中は薄暗い場所で身を隠しています。 翅を開張すると5.5 – 6.5cm前後になります。
日本では大型の蛾です

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幼虫

成熟した幼虫は体色が茶色がかった灰色で、体に沿って黒い斑点があります。 疣足は体色と同じ色です。
頭部付近に蛇の顔のような眼状紋があり、鳥などの天敵を驚かす効果があると考えられています。
腹部の末端に白い尾角があります。 完全に成長した幼虫は最大で7cmになります。
食草はオオマツヨイグサなどのアカバネ科、ホウセンカなどのツリフネソウ科の植物を食べます。
小さい蛇に見えるよ!

イモチャン
成虫の見た目


ベニスズメは和名通り、紅色の翅と体色が特徴です。
翅は紅色で翅の内側には茶色が混ざります。昆虫の中では珍しく、紅色の派手な色合いをしています。
胴体は主に紅色で所々に茶色が混ざります。触角と手足は白色です。
深い青緑色の金属光沢がきれいだね

イモチャン
表の青緑色と裏の白色の違いがいい感じですね

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スズメガ媒花
ベニスズメの目は非常に敏感で、夜間でも色を区別することができます。そのため、他のほとんどの夜行性種には通常みえない色である色を見ることができます。
スズメガの成虫は活動性が高く、大量の花蜜を消費し、距離の離れた多数の花を訪花するため、様々な植物がスズメガ媒花として受粉を行うように特殊化した花があります。
たとえば、ベニスズメの幼虫の食草でもあるオオマツヨイグサです。特徴としては夜だけ、あるいは昼夜を通して咲き、芳香を放ちます。
オオマツヨイグサやその仲間の花の色は白や黄色が多く闇夜に浮き上がって見え、長い口吻を花の奥に引き込んで効果的に頭部に花粉をつけられるように、これらの花の花筒は非常に細長く距が発達しています。
このような特性から、ベニスズメはその生息地全体で花粉媒介者として重要な役割を果たしています。
ミツバチみたいに植物の受粉を助けているんだね

イモチャン
花もスズメガに合わせて進化しています

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まとめ
ベニスズメは同じ名前の鳥がいます。区別するためにベニスズメガとも呼ばれます。
名前を漢字で書くと「紅雀蛾」になります。
鮮やかな紅色が好きです

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次回はミドリタテハについて紹介するよ!

イモチャン