ベニスズメの目は非常に敏感で、夜間でも色を区別することができます。そのため、他のほとんどの夜行性種には通常みえない色である色を見ることができます。
スズメガの成虫は活動性が高く、大量の花蜜を消費し、距離の離れた多数の花を訪花するため、様々な植物がスズメガ媒花として受粉を行うように特殊化した花があります。
たとえば、ベニスズメの幼虫の食草でもあるオオマツヨイグサです。特徴としては夜だけ、あるいは昼夜を通して咲き、芳香を放ちます。
オオマツヨイグサやその仲間の花の色は白や黄色が多く闇夜に浮き上がって見え、長い口吻を花の奥に引き込んで効果的に頭部に花粉をつけられるように、これらの花の花筒は非常に細長く距が発達しています。
このような特性から、ベニスズメはその生息地全体で花粉媒介者として重要な役割を果たしています。