シンジュサンはカイコ(蚕)を飼ってその繭から生糸(絹)を作る産業である、養蚕業に使用されている蛾です。エリ蚕(ヒマサ蚕)と呼ばれています。
インドとタイにはトウゴマの葉を食べる亜種、エリサン[S. cynthia ricini]がおり、「エリ・シルク」の生産で知られてます。
このエリサンとシンジュサンの交配種から絹糸が生産されています。
エリ蚕は野蚕です。野蚕とは絹糸を生成する野生の昆虫のうち人間が利用してきたものの総称です。野蚕からとった絹糸を「ワイルドシルク」と呼びます。
主な産地はインド北部・タイ・ベトナム・中国南部です。繭の色は白色または赤茶色をしています。絹は非常に耐久性がありますが、簡単に巻き取ることができないため、綿や羊毛のように紡がれます。
主にマフラー、綿との混紡用品に利用されます。