タグ: タテハチョウ亜科

胡蝶の杜 > Blog >

ベニスジカワリタテハモドキ

ベニスジカワリタテハモドキ

学名:Precis archesia

今回は庭の検査官、ベニスジカワリタテハモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ベニスジカワリタテハモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のアフリカタテハモドキ属に分けられています。

タテハチョウ亜科はアトグロヒョウモンモドキリュウキュウムラサキなど多数存在します。

生態

1年で2回発生する二化性です。

生息域

ケニア、アンゴラ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、エスワティニ、南アフリカ共和国などの主にサブサハラアフリカに生息しています。

サブサハラアフリカとはアフリカのサハラ砂漠より南の地域です。別名でサハラ以南のアフリカともいいます。

アフリカには乾季雨季の二つの季節があります。

乾季は3月から9月雨季は10月から3月です。地域によって乾季や雨季の期間が異なります。

南半球では日本とは季節も逆で、乾季の時期は冬、雨季の時期は夏です。

サバンナ、丘陵地帯、森林、庭園に生息しています。

主にサブサハラアフリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
乾季と雨季で見た目が異なるチョウです
シロヒトリ

成虫

ベニスジカワリタテハモドキは日中に活動し、多種多様な花から吸蜜します。花の咲いた庭園・草原で多く見られるようです。

しかし、生息地としてはサバンナや岩場が多いようです。夜になると草や穴に止まります。

地面などに止まり翅を完全に広げて日光浴をします。

乾季、雨季によって生態が異なるかは不明です。

翅を開張すると4.5 – 6cm前後になる、中型のチョウです。メスはオスより1cm大きいようです。

飛翔は速いです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の体色は黒色で節ごとに枝分かれしたオレンジ色の棘があります。尾部にも棘があります。

また、頭部には二対の黒い角があります。

棘に毒があるかは不明ですが、手袋を着用せずに触るのは危険とされています

食草はキンランジソなどのシソ科、レモングラスなどのイネ科の葉を食べます。

角の根元に少し青紫色が混ざっているよ!
イモチャン

成虫の見た目

「Precis archesia archesia」乾季の形態

ベニスジカワリタテハモドキは季節によって翅の模様と色が大きく異なるのが特徴的です。

今回紹介するのはベニスジカワリタテハモドキのの形態です。

翅の表側はこげ茶色で、両翅を横断するように赤い帯模様があります。前翅の上部の縁には青紫色の縦縞模様があります。

また、前翅の赤い帯模様の中央に白の斑点があります。この白の斑点は若干青紫色がかっています。

後翅には青紫色の縦縞模様はありません。後翅の赤い帯模様の中央に黒の斑点があります。

翅の裏側は表側と大きく異なります

翅の裏側は茶色です。表側の模様をそのまま茶色に置き換えたような見た目です。しかし、翅の内側が樹皮のような模様をしています。

オスメスで見た目に大きな違いはありません。      

シックな色合いがきれいだね!
イモチャン
英名では「garden inspector」(庭の検査官)と呼ばれています
シロヒトリ

アフリカタテハモドキ属の変化の謎

ベニスジカワリタテハモドキの雨季の形態では翅の表側は黒色で両翅を横断するように黄色の帯模様があるのが特徴です。

また、前翅の上部の縁に縦縞模様がありません。また翅の裏側の模様が帯模様が薄くなるぐらいの変化しかありません。

乾季・雨季の模様が混じった中間的な形態もいます。

 

 

何故ここまで季節によって見た目の変化が激しいのかは詳しくわかっていません

一説によれば捕食者の混乱を招くためと考えられています。

姿を季節によって大きく変えることで別の種類の蝶と認識させ、警戒させる意味があるともいわれています。また、乾季・雨季の模様が混じった中間的な形態もいるため、区別できない可能性もあります。

人間も最初は別の種類に見えたからすごいよね
イモチャン
興味深い進化です
シロヒトリ

まとめ

アフリカタテハモドキ属はコノハチョウに似たトガリタテハモドキ(学名:Precis tugela)などがいる不思議なチョウたちです。

青紫色と赤帯が美しいチョウです
シロヒトリ
次回はクモマツマキチョウについて紹介するよ!
イモチャン

ベニタテハモドキ

ベニタテハモドキ

学名:Precis octavia

今回は季節によって大きく姿を変える蝶、ベニタテハモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ベニタテハモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のアフリカタテハモドキ属に分けられています。

タテハチョウ亜科はミドリタテハサザナミムラサキなど多数存在します。

生態

1年で数回発生を繰り返す多化性です。

生息域

ギニア、ブルキナファソ、シエラレオネ、ガーナ、トーゴ、ベナン、ナイジェリア、カメルーン、ガボン、コンゴなどの主にサブサハラアフリカに生息しています。

サブサハラアフリカとはアフリカのサハラ砂漠より南の地域です。別名でサハラ以南のアフリカともいいます。

アフリカには乾季雨季の二つの季節があります。

乾季は3月から9月雨季は10月から3月です。地域によって乾季や雨季の期間が異なります。

南半球では日本とは季節も逆で、乾季の時期は冬、雨季の時期は夏です。

サバンナ、森林、植物園、草原に生息しています。

主にサブサハラアフリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
乾季と雨季で見た目や生態が異なるチョウです
シロヒトリ

成虫

ベニタテハモドキは日中に活動し、多種多様な花から吸蜜します。花の咲いた草原で多く見られるようです。

地面または葉の上に止まり、翅を完全に広げて日光浴をします。

乾季、雨季によって生態が異なるチョウです。

乾季の形態は雨季の形態よりも活発に飛行する傾向がなく、日陰などの隠れられる場所でしばしば止まっています。森林地帯を好む傾向があります。

雨季の形態は活発に飛行し特定の地帯を好まず、様々な場所を移動しています。寒い気候では穴や岩の下で冬眠します。

翅を開張すると5 – 7cm前後になる、中型のチョウです。

雨季の暖かい時期は活発に飛ぶようです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の体色は個体差があり、明るいオレンジ色と完全に黒色の個体がいます。

オレンジ色の個体には黒い帯模様があります。共通で節ごとに枝分かれした黒い棘があります。また、頭部には二対の黒い角があります。

乾季では完全に黒い個体が、雨季では明るいオレンジ色の個体が生まれる傾向があるようです。

食草はハーブなどのシソ科の葉を食べます。

スズメバチみたいな色合いだよ!
イモチャン

成虫の見た目

「Precis octavia octavia」乾季の形態

ベニタテハモドキは季節と亜種によって翅の模様と色が大きく異なるのが特徴的です。

今回紹介するのは北部の亜種「Precis octavia octavia」のの形態です。

翅の表側は青紫色で、黒の帯模様があります。また、両翅を横断するような赤い帯模様があります。前翅の上部の縁には小さな白い斑点があります。 後翅には小さな白い斑点はありません。

翅の裏側は表側と大きく異なります

翅の裏側は紫がかった茶色です。表側の模様をそのまま紫がかった茶色に置き換えたような見た目です。

オスメスで見た目に大きな違いはありません。    

青紫色の翅がすごくきれいだね!
イモチャン
英名では「gaudy commodore」(派手な代将)と呼ばれています
シロヒトリ

ベニタテハモドキの形態の多様性

上記で北部の亜種「Precis octavia octavia」のの形態を紹介しました。

それでは雨季の形態はどんな姿かといいますと、乾季と雨季では全く別の種に見えるほど見た目が違います

北部の亜種「Precis octavia octavia」

北部の亜種「Precis octavia octavia」の雨季の形態では翅の表側はオレンジ色で縁が黒色なのが特徴です。

画像が用意できませんでしたが、雰囲気としては翅を丸くしたヒオドシチョウに似ています。

南部の亜種「Precis octavia sesamus」

南部の亜種も乾季と雨季では全く別の種に見えるほど見た目が違います。

南部の亜種「Precis octavia sesamus」乾季の形態では翅の表側は明るい青色で黒と赤の帯模様が特徴的です。

南部の亜種「Precis octavia sesamus」の雨季の形態では翅の表側は明るい赤色で縁が黒色が特徴的です。「form natalensis」と呼ばれています。

乾季と雨季の個体で交尾することがあります。

自然では乾季と雨季の中間の模様の個体は珍しいようですが、飼育下では気温などの条件、環境によって両方の翅の模様の個体を人工的に作成することが出来るようです。

季節によって色と模様が大きく異なるので最初は異なる種として見られていたようです。

なんでこんなに見た目が異なるのか不思議だね
イモチャン
卵の時の気温により姿が変化するようです
シロヒトリ

まとめ

アフリカタテハモドキ属のチョウは季節によって見た目が大きく異なるチョウたちです。

乾季・雨季ともに色が美しい蝶です
シロヒトリ
次回はベニスジカワリタテハモドキについて紹介するよ!
イモチャン

キベリタテハ

キベリタテハ

学名:Nymphalis antiopa

今回は喪のマント、キベリタテハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

キベリタテハはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のタテハチョウ属(ヒオドシチョウ属)に分けられています。  

タテハチョウ亜科はルリタテハサザナミムラサキなど多数存在します。

生態

1年で1回発生する一化性です。

生息域

ユーラシア大陸、北アメリカなどの主に北半球の温帯・寒帯に広く分布しています。

日本では北海道・本州に生息しています。日本では中部地方から北海道までの涼しい地域に分布しています。

広葉樹林、山地、高山草原に生息しています。

主に北半球の温帯・寒帯に生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約50~2300mに生息しています
シロヒトリ

成虫

キベリタテハは日中に活動し、樹液や腐った果物、獣糞から汁を吸います。花には訪れません。 また、水を吸水することがあります。

時々木の幹や枝、地面に止まり日光浴をします。

キベリタテハは成虫のまま越冬します。越冬する場所は木の空洞や雪で覆われた樹皮などに止まり、春を待ちます。

寿命は11~12か月でチョウの中で最も長い寿命の1つといわれています。

翅を開張すると6 – 7cm前後になる、中型のチョウです。

小刻みに飛行します
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の体色は黒色で、背面に8つの赤みがかったオレンジ色の大きな斑点があります。この斑点に黒い線が通っています。

体中に小さな白い斑点が散りばめられていて、節ごとに枝分かれした黒い棘が生えています。

疣足はオレンジ色で、頭部は黒色です。

食草はヤナギなどのヤナギ科、アメリカニレなどのニレ科、シラカンバなどカバノキ科の葉を食べます。

体中に細かい白い毛が生えているよ!
イモチャン

成虫の見た目

キベリタテハ
キベリタテハ
裏側

キベリタテハは翅の黄白色の太い縁が特徴的です。

翅の表側は赤褐色で少し光沢があります。前翅後翅ともに黄白色の太い縁があります。この縁の内側には水色の斑点が点々と並んでいます。

この模様は本種特有のもので、他に類似している種がいないので、区別しやすいチョウです。  

キベリタテハの翅の裏側は表側と大きく異なります

翅の裏側は灰色または黒色で、樹皮のような縞模様になっています。しかし、表側と同様に黄白色の太い縁があります。 

  翅の裏側の模様は樹皮に似ていています。キベリタテハが木に止まると翅を閉じて、木の樹皮にカモフラージュします。 

オスメスともに見た目に大きな違いはありません。    

翅の縁と裏側の模様がすごいね!
イモチャン
英名では「mourning cloak」(喪のマント)と呼ばれています
シロヒトリ

キベリタテハの名前

キベリタテハは北半球の温帯・寒帯に広く分布しているチョウです。そのため国ごとに名前があります。

英名

北アメリカでは「mourning cloak」(喪のマント)といわれています。

mourning」とは特に死による悲嘆、哀悼、喪、喪中、追悼、喪服、喪章のことを示す言葉です。

また「cloak」(クローク)は袖のないコートやマントを示す言葉です。

チョウは世界各地で人の死や霊に関連する概念があります。

キベリタテハは翅の裏側の色が灰色または黒色なので喪服に結び付けられていると考えられます。 また、黄白色の太い縁が袖のない部分に見えたのでしょう。

2001年にアメリカのモンタナ州の州のチョウに採用されました。

イギリス名

イギリスでは「Camberwell beauty」(キャンバーウェルビューティー)と呼ばれています。

これはロンドン南部にある地域「Camberwell」の場所で最初に発見されたことに由来します。

二人の学者が最初にキベリタテハを発見したときに驚きとその美しさから「beauty」と名を付けました。

これを続けて読むと「Camberwell beauty」(キャンバーウェルビューティー)になります。  

国ごとに名前に個性や感性がでるよね
イモチャン
ちなみに漢字では「黄縁立羽」になります
シロヒトリ

まとめ

タテハチョウ属は寿命が長く、翅の裏側が樹皮に似ているのが特徴です。

翅の両側ともに個性的なチョウです
シロヒトリ
次回はヒイロツバメシジミについて紹介するよ!
イモチャン

アオタテハモドキ

アオタテハモドキ

学名:Junonia orithya

今回はブルーパンジー、アオタテハモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アオタテハモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のタテハモドキ属に分けられています。

タテハモドキ属はナンベイタテハモドキルリボシタテハモドキなど多数存在します。

生態

1年を通じて数回発生を繰り返す多化性です。時期は3 – 11月ですが、1年中見られる地域もあります。

生息域

南アジア、東アジア、東南アジアなど主に東南アジアなどの広い範囲に生息しています。

また、アフリカではサブサハラアフリカの地域、オーストラリアなどにも生息しています。

日本では沖縄、八重島列島などの南西諸島に生息しています。九州などでも見られることがあるようですが、定着しているかは不明です。

草原、農地、沿岸、サバンナに生息しています。

主に東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
開けた場所を好む蝶です
シロヒトリ

成虫

アオタテハモドキは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。 オスは腐った果物の汁も吸います。

日光が当たる草原で飛んでいる蝶で、時々地面や草に止まり日光浴をします。自分の縄張りを持っていて、縄張りに入った他の蝶を追い払います。

翅を開張すると5 – 6cm前後になる、中型の蝶です。

飛翔は非常に速いです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の体色は黒色で、黄色の斑点がありその斑点から枝分かれした黒い棘があります。疣足は黒色です。

頭部は黄色で、二対の黄色の角が生えています。

食草は広食性で様々な植物を食べます。主にキツネノマゴ科、オオバコ科、クマツヅラ科、ゴマノハグサ科、ベンケイソウ科の植物を食べます。

黒の体は少し光沢があるよ!
イモチャン

成虫の見た目

アオタテハモドキのオス

アオタテハモドキは後翅の青い模様と眼状紋が特徴的です。

翅の表側は茶色で、内側が黒色になっています。前翅の茶色の部分には2つの眼状紋があります。眼状紋は中心から青、黒、黄色になっています。黒色の部分の上部には赤と青の小さな縦模様があります。

日本などに生息している亜種「J. o. orithya」には赤と青の小さな縦模様が無い場合があります。

後翅は青色で外縁は茶色です。青色の部分には2つの眼状紋があります。外側の眼状紋は黒色で内側の眼状紋は赤色が特徴的です。

翅の裏側は表側と大きく異なります。色は翅全体がベージュ色になり、前翅にはオレンジ色の縦模様があります。前翅後翅ともに眼状紋があり、中心から青、黒、オレンジになっています。

 

上記の特徴は全てオスの特徴です。

メスは青色の部分が少なく、全体的に茶色が目立ちます。    

青と赤の模様がきれいだね!
イモチャン
英名では「blue pansy」(ブルーパンジー)と呼ばれています
シロヒトリ

タテハモドキ属の系統

タテハモドキ属の祖先はアフリカで生まれたと考えられています。

季節風などの風に乗ってアフリカからアジアに拡大し、その後アジアからオーストラリアや南アメリカなどに拡大した可能性があるといわれています。その流れで多くの種族に分かれたと考えられています。

実際にタテハモドキ属は草原などの開けた場所を好むため、風に流されやすい蝶です。

例えば、日本ではアオタテハモドキは南西諸島に生息していますが、迷蝶として東地方で発見されたことがあります。

 

 

このように、風などで飛ばされた地で環境に適していれば定着していったと考えられます。また、広食性であることも広い範囲に適応できる理由といえます。

森に生息していたら、木が風を防ぐから飛んでいかないよね
イモチャン
オオカバマダラのように計画的な渡りをする蝶ではありません
シロヒトリ

まとめ

タテハモドキ属はオスメスの識別が難しい蝶ですが、アオタテハモドキは比較的識別しやすい蝶です。

青色と眼状紋がいいですね
シロヒトリ
次回はタイスアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

サザナミムラサキ

サザナミムラサキ

学名:Hypolimnas salmacis

今回は青の王冠、サザナミムラサキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

サザナミムラサキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。タテハチョウ亜科のメスアカムラサキ属に分けられています。

メスアカムラサキ属は4つのグループに分けられています。サザナミムラサキはサザナミムラサキ群に属しています。

メスアカムラサキ属はリュウキュウムラサキ・アリメナムラサキなど多数存在します。

生態

1年を通じて何回発生するかは不明です。

生息域

シエラレオネからスーダン、エチオピアまでのサブサハラアフリカのほとんどの地域に生息しています。また、コンゴ共和国、ウガンダ、タンザニアにも生息しているようです。

サブサハラアフリカとはアフリカのサハラ砂漠より南の地域です。サハラ以南のアフリカともいいます。

二次林、川、サバンナに生息しています。

主にサブサハラアフリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
サバンナとは乾季と雨季のある熱帯に分布する、乾性の草原です
シロヒトリ

成虫

サザナミムラサキは日中に活動し、チークなどの様々な花から吸蜜します。

オスは湿った砂や水辺で生殖のために必須なミネラルを補うために吸水します。

また、オスは茂みなどで翅を開いた状態で止まり、道を通過するメスを待ちます。 

翅を開張すると8 – 9cm前後になる、中型の蝶です。

オスは自分の縄張りを持っているようです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の体色は黒色で、節ごとにオレンジ色の枝分かれした棘があります。疣足はオレンジ色です。 

頭部はオレンジ色で、二対の黒い角が生えています。

食草は「Urera trinervis」などのイラクサ科の植物を食べます。

スズメバチみたいな色合いをしているよ!
イモチャン

成虫の見た目

サザナミムラサキ

サザナミムラサキは黒色の翅と青と白または紫色のグラデーションが特徴的です。

翅の表側は黒色で、翅全体に黒い細い翅脈が走っています。前翅は黒の翅に青と白または紫色のグラデーションの模様があります。また、前翅の端部分に小さな白い斑点が2つあります。後翅は前翅と同じ模様をしています。縁は黒に小さな白い斑点が並んでいます。

翅の裏側は模様は表側と変わりませんが、色が大きく異なります。黒色の部分が全て茶色になり、青色のグラデーションもありません。唯一、前翅の中央の外側に青色の部分があります。

上記の特徴は全てオスの特徴です。

 メスはオスと同じ模様の個体と全体が茶色の個体がいます。  

青色のグラデーションが神秘的できれいだね!
イモチャン
英名では「blue diadem」(青色の王冠)と呼ばれています
シロヒトリ

メスアカムラサキ属のメスの生態

メスアカムラサキ属の蝶は「egg fly」(エッグフライ)として知られています。

これは寄生バチやアリなどの捕食者による攻撃から守るために、卵を守る習性があるからです。

メスアカムラサキ属の蝶のメスは卵の世話する

まず宿主植物の葉の裏側に卵を産みます。メスは数日間、卵をつけた葉に留まり、卵を守ります。卵は約4日で孵化します。

卵を守ったメスはそのまま死んでしまうそうです

 

サザナミムラサキがこの習性を持っているかは不明ですが、この習性をおそらくは持っていると思われます。

卵を守る蝶って珍しい気がするね
イモチャン
多くの蝶は卵を植物に付けたあとは、世話をせずに飛び立ちます
シロヒトリ

まとめ

サザナミムラサキの青色のグラデーションの部分は虹色に見えることがあるようです。これは鱗の光の屈折によって引き起こされる構造色によるものと考えられていますが、詳しく解明されていません。

そのため、研究が続けられている蝶です。

和名のさざなみ(漣)のような模様が美しい蝶です
シロヒトリ
次回はアオタテハモドキについて紹介するよ!
イモチャン

アトグロヒョウモンモドキ

アトグロヒョウモンモドキ

学名:Melitaea cinxia

今回は黒とオレンジのチェッカー柄、アトグロヒョウモンモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アトグロヒョウモンモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のヒョウモンモドキ属に分けられています。

ヒョウモンモドキ属はヒョウモンモドキ・フライヤヒョウモンモドキなど多数存在します。

生態

1年で1 – 2回発生する多化性です。

生息域

ヨーロッパではほぼ全ての領域に生息し、特にフィンランドと北西アフリカの一部に生息しています。

東は旧北極圏(ロシア、トルコ、カザフスタン北部、モンゴル)まで見られます。

草原、牧草地、森林などに生息しています。

主にヨーロッパに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0~2000mに生息しています
シロヒトリ

成虫

アトグロヒョウモンモドキは日中に活動し、タイム、シーケール、ムラサキツメクサなどの様々な花から吸蜜します。

定期的に低い葉や草原などで日光浴をします。成虫は4 – 6月が最も見られる時期です。

翅を開張すると3 – 4cm前後になる、小型の蝶です

風が強いときは、崖の下の隙間や草の下に隠れます
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、全身に小さな白い斑点があります。背面に黒い毛が生えていて、側面にも毛が生えている毛虫です。

頭部と疣足はオレンジ色です。

食草はヘラオオバコ、ベロニカ・スピカータなどのオオバコ科の植物を食べます。

群れを作って植物を食べるよ!
イモチャン

成虫の見た目

アトグロヒョウモンモドキ
裏側

アトグロヒョウモンモドキはオレンジ、白、黒のチェッカー柄が特徴的です。

翅の裏側は色が全体的に薄くなります。翅の裏側の前翅はオレンジ色です。後翅は白とオレンジの帯と一連の黒い斑点があります。

オレンジと黒のチェッカー柄がきれいだね!
イモチャン
表と裏の色の対比がいいですね
シロヒトリ

アトグロヒョウモンモドキの繁殖

アトグロヒョウモンモドキの成虫は6月から7月上旬に飛行、交尾、産卵します。

この間、メスは一度しか交尾しないことがわかっています。繁殖の流れは次のようになります。

繁殖地

成虫は砂岩のアンダークリフ(Undercliff)で繁殖します。アンダークリフとはイングランド南海岸やワイト島の地滑りの領域の名前です。

そこでは、幼虫の食用植物オオバコが大量に成長し、露出した地面の広い領域が非常に暖かい微気候を作り出します。

アトグロヒョウモンモドキは暖かい場所を好むため、アンダークリフは繁殖地として非常にいい場所です。

交尾

まずオスは繁殖地全体でパトロールし、メスを探します。

オスが一度も交尾していないメスと遭遇すると、交尾は予備的な儀式なしでほぼ​​即座に行われ、ペアは一晩中交尾し続けます。

しかし、オスがすでに交尾したメスに出会った場合、メスは低い草の中に落ち着き、翅を素早く羽ばたかせ、拒絶信号として腹部を持ち上げます。

オスが固執した場合、メスは翅を閉じ、オスが興味を失い飛び立つまで完全に静止したままです。

 

何故、一度しか交尾しないのかはよく解明されていません。

アポロウスバシロチョウみたいにスフラギスをしないんだね
イモチャン
メスは10個卵を産むそうです
シロヒトリ

まとめ

ヒョウモンモドキ属は草原の蝶の代表といわれています。全体的に似たような色や形をしているので識別が難しい蝶です。 

チェッカー柄が好きです
シロヒトリ
次回はホウジャクについて紹介するよ!
イモチャン

ナンベイタテハモドキ

ナンベイタテハモドキ

学名:Junonia evarete

今回はトロピカルな蝶、ナンベイタテハモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ナンベイタテハモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のタテハモドキ属に分けられています。

タテハモドキ属はアメリカタテハモドキルリボシタテハモドキなど多数存在します。

生態

1年で3 – 4回発生する多化性です。

生息域

アメリカ合衆国ではニューメキシコ州南部、アリゾナ州南部、テキサス州南部、フロリダ州南部まで、メキシコ、カリブ諸島など主に中央アメリカに生息しています。

森林、熱帯雨林、草原などに生息しています。

主に中央アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0~2000mに生息しています
シロヒトリ

成虫

ナンベイタテハモドキは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。

オスは一日中、植物または地面に止まり、メスを待っています。メスは植物の葉の下に卵を個別に産み付けます。

翅を開張すると4.5 – 6.5cm前後になる、中型の蝶です。

飛行は非常に速いです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、背面に二対の枝分かれした黒い棘が節ごとにあります。この棘の根元に青い斑点があります。

体の側面には二対の枝分かれした黒い棘があります。この棘の根元はオレンジ色です。

疣足はオレンジ色です。 頭部は黒色で短い黒い二対の角が生えています。

食草はGlandulariaなどのクマツヅラ科の植物を食べます。

メタリックな幼虫だよ!
イモチャン

成虫の見た目

ナンベイタテハモドキ

ナンベイタテハモドキは鮮やかなオレンジ色と眼状紋が特徴的です。

表側の翅の下地はこげ茶色で、翅の内側にオレンジ色の縦模様があり、オレンジ色の帯模様があります。外縁付近に小さい眼状紋と大きい眼状紋があります。両方の眼は中心から青、黒、黄で構成されています。

後翅は内側は青色で外縁に向かってオレンジの帯模様があります。中心が黒、黄、黒で構成される2つの眼状紋があります。前翅後翅ともに外縁は茶色のレース模様になっています。

翅の裏側は色が全体的に薄くなり、前翅には眼状紋がありますが、後翅にはありません

はっきりとしたオレンジ色と青色がきれいだね!
イモチャン
後翅の青色が黒い個体もいます
シロヒトリ

識別が難しい蝶

ナンベイタテハモドキは同じタテハモドキ属のカリブタテハモドキ(学名:Junonia genoveva)とよく混同されます。

蝶自体が過去の文献で誤認されている場合があり、また2種には亜種や季節的な形態が多く、識別や区別が難しいためです。また生息範囲も同じです。

区別の仕方は諸説ありますが、オスの触角先端の下側が濃い黒ならカリブタテハモドキ(Junonia genoveva)。

そこが白色か茶色などのグラデーションならナンベイタテハモドキ(Junonia evarete)となります。  

上記の画像の個体の触角の下側は分かりませんが、先端部分が茶色っぽいのでおそらくナンベイタテハモドキなのではないかと思います。

なので今回はナンベイタテハモドキとして紹介しました。

識別がすごい難しい蝶なんだね
イモチャン
タテハモドキ属は全体的に識別が難しいグループです
シロヒトリ

まとめ

ナンベイタテハモドキは英名では「Tropical buckeye」(トロピカルバックアイ)と呼ばれています。

また、カリブタテハモドキは「Mangrove buckeye」(マングローブバックアイ)と呼ばれています。

オレンジ色がいいですね
シロヒトリ
次回はウスイロトラフアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

ミドリタテハ

ミドリタテハ

学名:Siproeta stelenes

今回は森のマラカイト、ミドリタテハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ミドリタテハはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のシロオビタテハ属に分けられています。

タテハチョウ亜科はリュウキュウムラサキルリタテハなど多数存在します。

生態

1年で2 – 3回発生する多化性です。

生息域

アメリカ合衆国ではテキサス南部とフロリダ州の先端まで、メキシコ、キューバ、グアテマラ、コスタリカなど主に中央アメリカに生息しています。

森林、熱帯雨林、果樹園、川岸、庭園などに生息しています。

主に中央アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0~1400mに生息しています
シロヒトリ

成虫

ミドリタテハは日中に活動し、花の蜜や糞から汁を吸います。また、果樹園を訪れて腐った果物を食べます。

夜になると低木や葉の裏などのねぐらに帰ります。

オスは湿った砂や水辺で生殖のために必須なミネラルを補うために吸水します。

メスは一定の範囲に沿って前後にパトロールする傾向があり、ツルニチソウ科の植物に卵を産み付けます。

翅を開張すると8 – 10cm前後になる、中型の蝶です。

木の葉に止まって日光浴をします
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫の黒色で、背面に二対の赤い棘が節ごとにあります。 体の側面には黒い枝分かれした棘があります。疣足は赤色です。

頭部は黒色で成虫の触覚に似た二対の角が生えています。

食草はルエリアなどのキツネノマゴ、ヒリュウシダなどのシシガシラ科の植物を食べます。  

蛹は淡い緑色で金色の棘が生えているよ!
イモチャン

成虫の見た目

ミドリタテハ

ミドリタテハはマラカイトのような美しい緑色の模様が特徴的です。

表側の翅の下地は黒色で緑色の斑点が規則的に並んでいます。前翅の縁に小さな黄緑色の斑点があります。後翅は内側は緑色で縁に沿って緑色の斑点が点々と並んでいます。

翅の裏側の下地は茶色で黄緑色の斑点があります。 色以外表側の模様とあまり変わりません。      

オスメスともに翅の模様に差はありません。

緑色がきれいだね!
イモチャン
マラカイトは別名で「孔雀石」と呼ばれています
シロヒトリ

ミドリタテハとアサギドクチョウ

ミドリタテハはアサギドクチョウ(学名:Philaethria dido)という毒蝶に擬態しているのではと考えられています。

今回画像が用意できなくて、見せられないのが残念ですが、アサギドクチョウの学名を検索すれば画像が出てきますのでミドリタテハと見比べて見てみてください。

見比べてみるとミドリタテハとアサギドクチョウは翅の形状以外模様も色もそっくりです。

ミドリタテハは小さな凹凸のある翅が特徴で、アサギドクチョウはミドリタテハより細長く、全体的に丸みを帯びた翅をしています。

生息範囲も中央アメリカ・南アメリカと、2種とも被っています。

 

 

ミドリタテハは毒を持たないので擬態しているのであれば、アサギドクチョウにベイツ型擬態をしていると言えます。

生息範囲も2種は同じなんだね
イモチャン
本当にそっくりで最初上記の画像を見たときにアサギドクチョウかと思いました
シロヒトリ

まとめ

ミドリタテハは英名では「malachite」(マラカイト)と呼ばれています。

ミドリタテハかアサギドクチョウか分からないときは翅の形状で区別できます。

美しい緑色が目を引きます
シロヒトリ
次回はナンベイタテハモドキについて紹介するよ!
イモチャン

ルリタテハ

ルリタテハ

学名:Kaniska canace

今回は瑠璃色の帯、ルリタテハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ルリタテハはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のルリタテハ属に分けられています。

タテハチョウ亜科はクジャクチョウコノハチョウなど多数存在します。

生態

1年に暖地では2 – 3回発生し、寒冷地では年に1回発生する多化性です。

生息域

日本、朝鮮半島、台湾、中国、ロシア沿海地方、インド、フィリピン、スマトラ島、ジャワ島など主に東アジア・南アジアに生息しています。

日本では北海道・本州・四国・九州・南西諸島まで広く分布しています。

森林、庭、都市部、公園などに生息しています。

主に東アジア・南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
ルリタテハ属唯一の現存種です
シロヒトリ

成虫

ルリタテハは日中に活動し、木の樹液や糞から汁を吸います。冬も成虫で越冬します。

オスは縄張りを持つ習性があり、木の葉や岩石の上など見晴らしの良い場所で翅を広げて止まり、見張っています。

他のオスが接近すると激しく追い立てます。

翅を開張すると6 – 7cm前後になる、中型の蝶です。 

花よりも樹液を好みます
シロヒトリ

幼虫

ルリタテハの幼虫

成熟した幼虫の体色は紫がかった黒色で、オレンジと黒の縞模様があります。

体中白色の棘で覆われています。棘の先端部分は黒色です。この棘に毒はありません

食草はサルトリイバラなどのサルトリイバラ、ホトトギス属などのユリ科の植物を食べます。これらの植物の葉裏で生活します。    

白の棘が印象的だよ!
イモチャン

成虫の見た目

ルリタテハ

ルリタテハは和名通り、美しい瑠璃色の帯模様が特徴的です。

表側の翅の下地は黒色で前翅の先端部には白い斑点があります。オスメスともに翅の模様に差はありませんが、メスの方が翅と瑠璃色の帯が幅広くなる傾向があるようです。

翅の裏側の模様は表側と大きく異なります。    

翅の裏側は樹皮や木の幹にそっくりで、翅を閉じると樹皮や木の幹にカモフラージュします。

翅の外縁は他のタテハチョウ亜科と同様に小さな凹凸があります。  

体も青色が混ざっていてきれいだね!
イモチャン
神秘的な印象を受ける蝶です
シロヒトリ

提督の名を持つ蝶

タテハチョウ亜科のタテハチョウ族(Nymphalini)の一部の蝶は「admiral」(提督)と名付けられています。「admiral」はイギリスの海軍の提督という意味です。

イギリス海軍のエリザベスI世(1558年から1603年)の治世中に艦隊を分割する、3つの中隊艦隊の色を発足しました。

提督には3つのクラスがあり、色付きの旗を使用して区別しました。 この色別戦隊の区分制度は1625年から1864年まで続きました。

リストにすると次のようになります。  

  • 赤色艦隊(主隊)Admiral of the Red
  • 白色艦隊(前衛隊)Admiral of the White
  • 青色艦隊(後衛隊)Admiral of the Blue

ルリタテハは英名では「blue admiral」(青い提督)と呼ばれています。

色別艦隊の中で青色艦隊は3番目に位置した階級でした。

また、同じタテハチョウ族の仲間のヨーロッパアカタテハは「red admiral」と呼ばれています。色別艦隊の中で赤色艦隊は1番目に位置した階級でした。

赤色艦隊が一番階級が上なんだね
イモチャン
提督の名がついた由来はよく分かりませんでした
シロヒトリ

まとめ

ルリタテハは日本では全国的に見られる蝶です。成虫で越冬するので、早春から飛び始めます。

ちょうど桜が咲く時期に見られる蝶です。

瑠璃色の帯が美しいですね
シロヒトリ
次回はルリツヤタテハについて紹介するよ!
イモチャン

アメリカタテハモドキ

アメリカタテハモドキ

学名:Junonia coenia

今回は大小の目が印象的な蝶、アメリカタテハモドキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アメリカタテハモドキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のタテハモドキ属に分けられています。

タテハモドキ属はハイイロタテハモドキルリボシタテハモドキなど多数存在します。

生態

1年に何回発生するかは不明です。

生息域

カナダ、アメリカ合衆国、メキシコ、キューバなど主にアメリカ大陸に生息しています。

森林、川岸、砂丘、草原、牧草地など広い範囲に生息しています。

主にアメリカ大陸に生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約0〜1000mに生息しています
シロヒトリ

成虫

アメリカタテハモドキは日中に活動し、ランタナなどの花から吸蜜します。

アメリカタテハモドキは9 – 10月の寒冷前線の後、北または北西に向かう追い風とともに南に移動します

蝶は寒さに敏感で、極端な寒さを経験する北部地域で冬を過ごすことができません。春になると南から北方に移動します。

翅を開張すると5 – 6cm前後になる、小型の蝶です。

暖かい開けた場所でよく日光浴をします
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は複雑な模様をしています。主に体色は黒で、明るい色のライン(オレンジ、グレー、白、茶色)は個体によって異なります。側面には白い模様とオレンジの斑点があります。疣足は茶色です。

また、背中と側面に沿って棘があり、この棘は枝分かれしています。

頭部はオレンジ色で顔に黒の模様があり、黒色の二対の短い角があります。

食草はオオバコ、マツバウンランなどのオオバコ科の植物を食べます。

黒い棘は光沢のある青色に見えるときがあるよ!
イモチャン

成虫の見た目

アメリカタテハモドキ

アメリカタテハモドキは翅の眼状紋とオレンジ色が特徴的です。

翅の表側の前翅の下地は茶色で、翅の内側にオレンジ色の縦模様があり、白い帯模様があります。外縁付近に小さい眼状紋と大きい眼状紋があります。両方の眼は中心から青、黒、黄、黒で構成されています。

翅の表側の後翅の下地は茶色で、外縁に向かってオレンジの帯模様があります。中心が黒、青、オレンジ、黄、黒で構成される2つの眼状紋があります。

翅の裏側は色が全体的に薄くなり、前翅には眼状紋がありますが、後翅にはありません

オレンジ色が鮮やかだね!
イモチャン
眼状紋のグラデーションが美しいです
シロヒトリ

花と昆虫の関係

アメリカタテハモドキは初期の段階では、黄色と赤の花をほぼ均等に食べますが、時間が経つにつれて黄色の花にのみ集中して訪れます。

これは黄色の花の方が蜜が多いと学習するからです。

説明すると次のようになります。

ランタナなどの一部の花は時間が経つと色が変わります

これは花色を構成する複数の色素が時間が経つにつれて合成されていくので花の色が変わります。

花色の変化は昆虫に花の熟度を知らせるサインにもなります。ランタナは黄から赤に変わりますが、アメリカタテハモドキは蜜の多い黄色い花を選んで、蜜を吸いに行きます。

黄から赤色に変わったランタナは古い花で蜜を出さないので、学習した蝶は訪れません。

つまり、アメリカタテハモドキは花の色を学習して食料を効率的に食べて、花は昆虫を花粉媒介者として未受粉の花を集中的に巡回させます。花と昆虫で一種の相利関係が成立しています

参考文献:したたかな植物たち(著:多田多恵子)

若い成虫は黄色の花が蜜が多いって学習していないから、赤い花に訪れることがあるんだね
イモチャン
ランタナは色が次第に変化することから、和名ではシチヘンゲ(七変化)と呼ばれています
シロヒトリ

まとめ

タテハモドキ属の祖先はアフリカにまでさかのぼり、アフリカからアジアに拡大し、その後アメリカ大陸に渡って来たと考えられています。

複雑な模様と眼状紋が美しい蝶です
シロヒトリ
次回はトラフアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

リュウキュウムラサキ

リュウキュウムラサキ

学名:Hypolimnas bolina

今回は青い月、リュウキュウムラサキについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

リュウキュウムラサキはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のメスアカムラサキ属に分けられています。

メスアカムラサキ属はサザナミムラサキ・アリメナムラサキなど多数存在します

生態

4 – 11月に見られます。1年のうちに発生を繰り返す、多化性です。

生息域

アフリカ、カンボジア、オーストラリア、ニュージーランド、日本、南太平洋の島々など主に東南アジアに生息しています。

日本では本州、南西諸島(沖縄県、八重山諸島など)で発見されています。

落葉樹林、公園に生息しています。

東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
日本では迷蝶とされています
シロヒトリ

成虫

リュウキュウムラサキは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。

オスは自分の縄張りを持っており、縄張りを見張っています。

メスは卵を捕食者から守っています。植物の上を飛んで、卵を食べるアリなどの捕食者を確認します。

翅を開張すると8 – 9cm前後になります

メスは産卵した葉を守ります
シロヒトリ

幼虫

幼虫は体色が黒色で、節ごとに枝分かれしたオレンジ色の棘で覆われています。体の横にはオレンジ色の線があります。

頭部には、二対の黒色の角があります。また、頭部と疣足はオレンジ色です。

食草はサツマイモなどのヒルガオ科、キンゴジカなどのアオイ科の植物を食べます。

スズメバチみたいな配色をしているよ!
イモチャン

成虫の見た目

リュウキュウムラサキのオス

リュウキュウムラサキは青紫色に輝く斑紋が特徴です。翅の鱗の角度が光を反射するため、色が変化して見えることがあります。

翅の下地は黒色で、前翅と後翅に一個ずつ大きな青紫色の斑紋があります。前翅には青紫色の斑紋の横に白い斑点があります。また、翅の縁は白いレース模様があります。

翅の裏側の下地は茶色で白い小さな斑点が並んでいます。

画像はすべてオスの個体です。

青紫色の斑紋とレース模様がきれいだね!
イモチャン
幻想的な蝶です
シロヒトリ

カラスアゲハの名前

リュウキュウムラサキは性的二形が著しい蝶です。オスは上記の模様で固定されていますが、本種のメスは世界の蝶のなかでも地理的、個体的変異の著しいことで知られています。

メスは見た目または発生場所によって4~6型がいます。 (大陸、台湾、フィリピン、マレー型、海洋型)などの諸型のほか、各種の混合型がみられます。

前翅に青紫の帯がある個体、青紫の帯がない個体、赤い斑紋がある個体など様々な模様が確認されています。

それだけ違うと別の蝶と勘違いしそうだね
イモチャン
メスアカムラサキ属のメスは他の有毒の種の蝶に擬態していることが多いです
シロヒトリ

まとめ

リュウキュウムラサキは英名で通称「blue moon butterfly」(青い月の蝶)と呼ばれています。

また、「common eggfly」(一般的な卵蝶)とも呼ばれています。

青紫色の斑紋が美しい蝶です
シロヒトリ
次回はルリオビアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

イシガケチョウ

イシガケチョウ

学名:Cyrestis thyodamas

今回は石崖模様の蝶、イシガケチョウについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

イシガケチョウはタテハチョウに属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。

タテハチョウ亜科のイシガケチョウ属に分けられています。

タテハチョウ亜科はサザナミムラサキキベリタテハなど多数存在します

生態

春に発生し、成虫のまま越冬をします。1年のうちに数回発生を繰り返す、多化性です。

生息域

インド、ミャンマー、中国、台湾など東南アジアに生息しています。

日本では紀伊半島以南・四国・九州・南西諸島にかけて分布します。 また、温暖化により北上している蝶の一つであり、日本国内で徐々に分布域を広げています。

原生林や二次林に生息しています。平野にはほとんどいません。

主に東南アジアに生息しているチョウなんだね
イモチャン
標高約100〜900mの地域で発見されています
シロヒトリ

成虫

イシガケチョウは日中に活動し、クリ、ソバ、ビワなど様々な花から吸蜜します。

オスは湿った砂や水辺を訪れ、生殖のために必須なミネラルを補うために吸水します。また、樹液や腐った果物、獣糞の汁を吸います。

翅を開張すると5 – 7cm前後になります。

翅を広げて、葉の裏に止まるのが特徴です。日光が弱い場合、翅を完全に広げて日光浴をします。

ひらひらと飛びます
シロヒトリ

幼虫

幼虫は体色が緑色で、背中の真ん中にこげ茶色の長い突起が一本あります。尻尾付近にもこげ茶色の長い突起が一本があります。疣足は茶色です。

頭部には、二対のこげ茶色の長い角があります。

食草はイヌビワ、イチジクなどのクワの植物を食べます。

スタイリッシュなボディを持つ幼虫だよ!
イモチャン

成虫の見た目

イシガケチョウ

イシガケチョウは和名通り、石垣・石崖模様をしています。

前翅は下地は白色でひび割れたように見える黒い線が走っています。また、外縁にはオレンジまたは茶色の目玉模様が並んでいます。

後翅は前翅の模様とほぼ同じですが、目玉模様は後翅の方が多いです。また、短い黒い尾があります。

ひび割れた模様が印象的だね!
イモチャン
石垣(石崖)とは石を組み上げて作られた壁のことです
シロヒトリ

地図蝶

イシガケチョウは石垣・石崖模様に見えることからそう名付けられました。

しかし、英名では「map butterfly」(地図蝶)と呼ばれています。

これは翅の模様が世界地図の緯度と経度の線に似ているため、その名前が付けられました。

イシガケチョウは「common map」(共通の地図)と呼ばれています。

 

ツマグロイシガケチョウは「straight-line map」(直線の地図)、スジブトイシガケチョウは「Dark map」(暗い地図)などと「○○の地図」と付けられています。

国によって模様の捉え方が違うんだね
イモチャン
日本では石崖、海外では地図に見えるようです
シロヒトリ

まとめ

イシガケチョウは成虫・幼虫ともに独特な形状をしています。初めて見たときに衝撃を受けました。

また、国によって模様の捉え方が違うのも面白いですね。

やはり、ひび割れた模様が印象に残ります
シロヒトリ
次回はタイリクフタオチョウについて紹介するよ!
イモチャン