リュウキュウムラサキ
学名:Hypolimnas bolina
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:4 – 5cm前後
- 時期:4 - 11月
- 分布:東南アジア・オーストラリア
分類
リュウキュウムラサキはタテハチョウ科に属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。
タテハチョウ亜科のメスアカムラサキ属に分けられています。
メスアカムラサキ属はサザナミムラサキ・アリメナムラサキなど多数存在します
生態
4 – 11月に見られます。1年のうちに発生を繰り返す、多化性です。
生息域
アフリカ、カンボジア、オーストラリア、ニュージーランド、日本、南太平洋の島々など主に東南アジアに生息しています。
日本では本州、南西諸島(沖縄県、八重山諸島など)で発見されています。
落葉樹林、公園に生息しています。
成虫
リュウキュウムラサキは日中に活動し、様々な花から吸蜜します。
オスは自分の縄張りを持っており、縄張りを見張っています。
メスは卵を捕食者から守っています。植物の上を飛んで、卵を食べるアリなどの捕食者を確認します。
翅を開張すると8 – 9cm前後になります
幼虫
幼虫は体色が黒色で、節ごとに枝分かれしたオレンジ色の棘で覆われています。体の横にはオレンジ色の線があります。
頭部には、二対の黒色の角があります。また、頭部と疣足はオレンジ色です。
食草はサツマイモなどのヒルガオ科、キンゴジカなどのアオイ科の植物を食べます。
成虫の見た目
リュウキュウムラサキは青紫色に輝く斑紋が特徴です。翅の鱗の角度が光を反射するため、色が変化して見えることがあります。
翅の下地は黒色で、前翅と後翅に一個ずつ大きな青紫色の斑紋があります。前翅には青紫色の斑紋の横に白い斑点があります。また、翅の縁は白いレース模様があります。
翅の裏側の下地は茶色で白い小さな斑点が並んでいます。
画像はすべてオスの個体です。
カラスアゲハの名前
リュウキュウムラサキは性的二形が著しい蝶です。オスは上記の模様で固定されていますが、本種のメスは世界の蝶のなかでも地理的、個体的変異の著しいことで知られています。
メスは見た目または発生場所によって4~6型がいます。 (大陸、台湾、フィリピン、マレー型、海洋型)などの諸型のほか、各種の混合型がみられます。
前翅に青紫の帯がある個体、青紫の帯がない個体、赤い斑紋がある個体など様々な模様が確認されています。
まとめ
リュウキュウムラサキは英名で通称「blue moon butterfly」(青い月の蝶)と呼ばれています。
また、「common eggfly」(一般的な卵蝶)とも呼ばれています。