アトグロヒョウモンモドキ アトグロヒョウモンモドキ 学名:Melitaea cinxia 分類:タテハチョウ科 前翅長:2cm前後 時期:4 - 10月 分布:ヨーロッパ・温帯アジア 今回は黒とオレンジのチェッカー柄、アトグロヒョウモンモドキについて紹介していきます シロヒトリ 分類 アトグロヒョウモンモドキはタテハチョウ科に属しており、その中のタテハチョウ亜科に分けられていてます。 タテハチョウ亜科のヒョウモンモドキ属に分けられています。 ヒョウモンモドキ属はヒョウモンモドキ・フライヤヒョウモンモドキなど多数存在します。 生態 1年で1 – 2回発生する多化性です。 生息域 ヨーロッパではほぼ全ての領域に生息し、特にフィンランドと北西アフリカの一部に生息しています。 東は旧北極圏(ロシア、トルコ、カザフスタン北部、モンゴル)まで見られます。 草原、牧草地、森林などに生息しています。 主にヨーロッパに生息しているチョウなんだね イモチャン 標高約0~2000mに生息しています シロヒトリ 成虫 アトグロヒョウモンモドキは日中に活動し、タイム、シーケール、ムラサキツメクサなどの様々な花から吸蜜します。 定期的に低い葉や草原などで日光浴をします。成虫は4 – 6月が最も見られる時期です。 翅を開張すると3 – 4cm前後になる、小型の蝶です 風が強いときは、崖の下の隙間や草の下に隠れます シロヒトリ 幼虫 成熟した幼虫の黒色で、全身に小さな白い斑点があります。背面に黒い毛が生えていて、側面にも毛が生えている毛虫です。 頭部と疣足はオレンジ色です。 食草はヘラオオバコ、ベロニカ・スピカータなどのオオバコ科の植物を食べます。 群れを作って植物を食べるよ! イモチャン 成虫の見た目 アトグロヒョウモンモドキ 裏側 アトグロヒョウモンモドキはオレンジ、白、黒のチェッカー柄が特徴的です。 翅の裏側は色が全体的に薄くなります。翅の裏側の前翅はオレンジ色です。後翅は白とオレンジの帯と一連の黒い斑点があります。 オレンジと黒のチェッカー柄がきれいだね! イモチャン 表と裏の色の対比がいいですね シロヒトリ アトグロヒョウモンモドキの繁殖 アトグロヒョウモンモドキの成虫は6月から7月上旬に飛行、交尾、産卵します。 この間、メスは一度しか交尾しないことがわかっています。繁殖の流れは次のようになります。 繁殖地 成虫は砂岩のアンダークリフ(Undercliff)で繁殖します。アンダークリフとはイングランド南海岸やワイト島の地滑りの領域の名前です。 そこでは、幼虫の食用植物オオバコが大量に成長し、露出した地面の広い領域が非常に暖かい微気候を作り出します。 アトグロヒョウモンモドキは暖かい場所を好むため、アンダークリフは繁殖地として非常にいい場所です。 交尾 まずオスは繁殖地全体でパトロールし、メスを探します。 オスが一度も交尾していないメスと遭遇すると、交尾は予備的な儀式なしでほぼ即座に行われ、ペアは一晩中交尾し続けます。 しかし、オスがすでに交尾したメスに出会った場合、メスは低い草の中に落ち着き、翅を素早く羽ばたかせ、拒絶信号として腹部を持ち上げます。 オスが固執した場合、メスは翅を閉じ、オスが興味を失い飛び立つまで完全に静止したままです。 何故、一度しか交尾しないのかはよく解明されていません。 アポロウスバシロチョウみたいにスフラギスをしないんだね イモチャン メスは10個卵を産むそうです シロヒトリ まとめ ヒョウモンモドキ属は草原の蝶の代表といわれています。全体的に似たような色や形をしているので識別が難しい蝶です。 チェッカー柄が好きです シロヒトリ 次回はホウジャクについて紹介するよ! イモチャン タグ: タテハチョウ亜科, タテハチョウ科, ヒョウモンモドキ属, 蝶 Please Share This Share this content Opens in a new window Opens in a new window Opens in a new window その他の記事を読む 前の投稿ウスイロトラフアゲハ 次の投稿スンダハレギチョウ 白氷蛾 シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。 おすすめ ナンベイタテハモドキ 2020年4月1日 ヨーロッパタイマイ 2021年10月27日 クモマツマキチョウ 2020年11月14日 ベニスジカワリタテハモドキ 2020年5月14日 ケアンズトリバネアゲハ 2020年2月20日 ルリボシタテハモドキ 2020年3月2日