モモイロヤママユ

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モモイロヤママユ

学名:Dryocampa rubicunda

今回はヤママユガ科最小の蛾、モモイロヤママユについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

モモイロヤママユはヤママユガに属しており、ヤママユガ科のドライカンパ(Dryocampa)属に分けられています。

ヤママユガ科はヨナグニサンシンジュサンなど多数存在します。

生態

地域によって発生数が異なります。カナダ、アメリカ北部では1年に1回発生する一化性です。

アメリカ東部では1年に2 – 3回発生する多化性です。

生息域

カナダではオンタリオ、ケベック、ニューブランズウィック、ノバスコシア、プリンスエドワード島を含む、カナダ南部に生息しています。

アメリカ合衆国ではノバスコシア州西部、ケベック州からオンタリオ州、ミネソタ州まで生息しています。南はフロリダ州、東はテキサス州までです。

主にカナダ、アメリカ東部に生息しています。

森林、原生林、落葉樹林などに生息しています。

主にカナダ・アメリカ東部に生息しているガなんだね
イモチャン
アメリカ西部には生息していません
シロヒトリ

成虫

モモイロヤママユは口吻自体が退化して摂食せず、幼虫時代に蓄積された栄養だけで活動します。

モモイロヤママユは夜間に活動し、寿命が尽きる前に番(つがい)を探します。

メスは夜に揮発性の性フェロモンを放出し、オスは飛んで、大きな触角を介してこれを検出します。 オスはフェロモンを数メートルの距離で検出し、フェロモンが来ている方向に飛んでメスに到達することができます。オスがメスに到達すれば交尾が始まります。

メスは交尾の24時間後に産卵します。また、メスは10~30羽のグループで黄色の卵形の卵を宿主植物であるカエデの葉の裏側に産みます。

翅を開張すると3 – 5cm前後と非常に小さく、胴体も含めると人間の親指より小さいサイズです。

ヤママユガ科最小のガです
シロヒトリ

幼虫

成熟した幼虫は黄緑色で黒と白の縞模様をしています。また節ごとに黒い小さな棘が並んでいます。頭部付近の棘は大きめです。

頭部はこげ茶色です。腹と疣足はピンク色です。

食草はアメリカハナノキ(赤いカエデ)、サトウカエデ、シルバーカエデ、トネリコバノカエデなど、主にカエデ属の植物を食べます。

幼虫は葉身全体を食べるため、幼虫のグループは木を落葉させることがあります。幸い、葉は元に戻るため、基本的に無害です。

カエデのほかにオークも食べるよ!
イモチャン

成虫の見た目

モモイロヤママユ

モモイロヤママユはピンクと黄色の翅とふんわりとした体が特徴です。

基本的にピンク色と黄色で構成されていますが。色の配色が個体によって、クリーム色や白色になるなど、大きく異なる場合があります

中央に三角形の黄色い帯模様のあるピンク色の前翅を持っています。後翅もほとんど同じ模様です。

翅の模様は個体によって大きく異なります。たとえば、ピンク色がほとんどの翅を覆うものから完全になくなるものまでさまざまなパターンがあります。

脚と触角は赤みがかったピンク色で、胴体は黄色です。

モモイロヤママユには性的二系があります。メスの触覚はシンプルな形をしていますが、オスの触角は櫛歯状になっています。また、オスの羽は丸みがありません。

鮮やかなピンク色とふわふわの体がかわいいね!
イモチャン
英名では「Rosy maple moth」(バラ色のメープル蛾)と呼ばれています
シロヒトリ

鮮やかなピンク色

モモイロヤママユは鮮やかな色の翅を持っていることから、毒があるように見えますが、毒はありません

警告色と思える鮮やかな色を持つことで、捕食者をだまして有毒で美味しくないと思わせる防御メカニズムとして役立っているのではないかと考えられています。

 

また、モモイロヤママユの寿命は約2〜9か月間といわれていますが、この時間の多くは冬の間、蛹として費やされます。

目立つ色だけど毒はないんだね
イモチャン
鳥が主な捕食者です
シロヒトリ

まとめ

モモイロヤママユは「great silk moth」(偉大なシルク蛾)ともいわれています。

 

その色と小ささが相まって非常にかわいらしいガです
シロヒトリ
次回はガンソアマヒトリについて紹介するよ!
イモチャン