コケイロカスリタテハ
学名:Hamadryas feronia
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:3 – 4cm前後
- 時期:6 - 9月
- 分布:中央・南アメリカ
分類
コケイロカスリタテハはタテハチョウ科に属しており、その中のカバタテハ亜科に分けられていてます。
カバタテハ亜科のカスリタテハ属に分けられています。
カバタテハ亜科はウラモジタテハ・マルバネカスリタテハなど多数存在します
生態
6 – 9月までが最も見られる時期です。
生息域
ブラジル、パラグアイ、ペルー、メキシコ、ホンジュラス、ベネズエラ、コロンビア、トリニダードなどの中央・南アメリカに生息しています。
熱帯雨林や落葉樹林に生息しています。
成虫
コケイロカスリタテハは日中に活動し、腐った果物の汁を吸います。
翅を開張すると6 – 7cm前後になります。
木の幹で日光浴し、羽を樹皮に対して平らにして下向きの姿勢をとるのが特徴的です。
コケイロカスリタテハの翅の色は樹皮にカモフラージュしています。
幼虫
幼虫の体色は黒色で、木の表面に似た、ひび割れた模様が特徴です。
白い点と赤みがかった横線があり、黒い棘が節ごとにあります。頭部は黒色です。
食草はブドウなどのトウダイグサ科の植物を食べます。
成虫の見た目
コケイロカスリタテハはモザイクのような模様が特徴的な蝶です。
表側の前翅は、白、黒色、青色のモザイクパターンで、小さな目玉の列が外縁と平行になっています。前翅だけに赤い横線があります。
後翅は黒色、青色のモザイクパターンで、大きな目玉の列が外縁と平行になっています。前翅と比べると白い斑点は少なめです。
音を出す蝶
コケイロカスリタテハなどのカスリタテハ属の蝶は、チョウ目昆虫の中では珍しく、音を出す蝶です。
音は蝶が飛ぶときに発生し、腹部の先端にあるとげのある棒によって生成されます。オスだけが音を出すことができますが、メスにも棒があるようです。
蝶が近づくと、オスが飛び出し、近づいた蝶がオスの場合、応答して音を出しますが、メスの場合は沈黙します。
音を出す目的はよくわかっていませんが、おそらくは競合するオスが同じ領域を占領するのを阻止するか、求愛中にメスからの最初の反応を開始する引き金となる可能性があります。
まとめ
カスリタテハ属はパチパチといった特徴的な音を出すことから、通称「cracker」(クラッカー)と呼ばれています。
コケイロカスリタテハは「blue cracker」と呼ばれています。