ウラモジタテハ

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ウラモジタテハ

学名:Diaethria neglecta

今回は翅に数字を持つ蝶、ウラモジタテハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

ウラモジタテハはタテハチョウ科に属しており、その中のカバタテハ亜科に分けられていてます。

カバタテハ亜科のウラモジタテハ属に分けられています。

カバタテハ亜科はルリツヤタテハシレネウズマキタテハなど多数存在します

生態

季節を問わず、普通に見られる種です。

生息域

ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、アマゾンなどの中央・南アメリカに生息しています。

熱帯雨林や雲霧林に生息しています。

中央・南アメリカに生息しているチョウなんだね
イモチャン
約200〜1700mの標高に生息しています
シロヒトリ

成虫

ウラモジタテハは日中に活動し、腐った果物の汁を吸います

翅を開張すると3 – 4cm前後になります。

オスは尿で汚染された地面に強く引き付けられ、湿った土壌、路面、岩盤から溶けたミネラルを吸水します。

また、非常に活発な蝶であり、1箇所に数秒以上定着することはめったにありませんが、同じ地面に繰り返し戻ります。

木や茂みの葉の上で日光浴をします
シロヒトリ

幼虫

幼虫の体色は緑色で、頭には非常に長い黒と白の棘が2つあります。頭はオレンジ色です。

食草はトレマなどのカンナ科の植物を食べます。

幼虫を刺激した場合、捕食者を追い払うために頭を左右に振ります。

棘の長さは体の半分以上もあるよ!
イモチャン

成虫の見た目

ウラモジタテハ
数字の「89」に見える

ウラモジタテハの表側と裏側の模様は大きく違います。

表側は翅の下地は黒で薄い水色の蛍光色のような帯があります。

裏側は前翅は内側は赤色で黒い縁取りがあり、白色が混じります。

後翅は内側に赤色が少しあり、同心円状の黒と白の線で囲まれた数字の「89」に見える模様が特徴的です。

ほんとだ「89」に見えるね!
イモチャン
表側と裏側で全く雰囲気の違う不思議な蝶です
シロヒトリ

ウラモジタテハ属とは

ウラモジタテハ属は上記の画像のような、翅の裏側に「88」や「89」の模様を持っているのが特徴です。英語名で呼ばれる場合、種小名のあとに88と付けられることがあります。

リストにすると次のようになります。

  • Diaethria anna Anna’s eighty-eight」(アンナの88)
  • Diaethria astala navy eighty-eight」(ネイビーの88)
  • Diaethria eluina eluina eighty-eight」(エレニアの88)
  • Diadria candrena candrena eighty-eight or number eighty」(カンドレナの88、番号80)
名前の後に「eighty-eight」(88)って付いてるね
イモチャン
ちなみに和名のウラモジタテハは「裏文字」から来ています
シロヒトリ

まとめ

ウラモジタテハは表側と裏側で模様が全く違います。数字のような模様を持っているとてもユニークな蝶です。

また、似たような模様が多いので、判別が難しい蝶です。

上記の画像ももしかしたら、Diaethria neglectaではなく、別のDiaethria annaとかかもしれません。

数字の「89」の模様が可愛いです
シロヒトリ
次回はアキレスモルフォについて紹介するよ!
イモチャン

白氷蛾

シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。