シロオビドクチョウなどのドクチョウ属の蝶は、蝶の仲間の中で唯一、口吻から唾液を出す蝶です。
ドクチョウ属の中でも、メスは花粉と蜜を食べます。 花粉に含まれているタンパク質などの栄養を、溶解して液体に変えることができる唾液を生成します。
この唾液を使って花粉をアミノ酸などが入った栄養価の高い栄養源に変えます。
花粉から得た栄養はメスの生殖器に行き、より多くの卵を生産するために使われます。
蜜または他の供給源から得ることができないアミノ酸は蝶の寿命に大きく貢献しています。そのため、蝶の中では寿命が長く、成虫は最大9ヶ月間生きることができます。