シロオビドクチョウ

学名:Heliconius cydno
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:4cm前後
- 時期:不明
- 分布:中央・南アメリカ

分類
シロオビドクチョウはタテハチョウ科に属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。
ドクチョウ亜科のドクチョウ属に分けられています。
ドクチョウ属はチャリトニアドクチョウ・エラートドクチョウなど多数存在します。
生態
どの時期に発生するかは不明ですが、成虫は最大9ヶ月間生きることが知られています。
生息域
メキシコからコロンビア、ベネズエラ、エクアドルなどの中央・南アメリカ(新熱帯区)に生息しています。
森林地帯に生息しています。


成虫
シロオビドクチョウは日中に活動し、ランタナやハメリア・パテンスなどの花に集まり、吸蜜します。
翅を開張すると8 – 9cm前後になります。
花の周りをホバリングするときの非常に繊細な飛行が特徴的です。
また、他の蝶とは異なり、メスは花粉と蜜を食べます。

幼虫
幼虫の体色は白色で、黒い小さな斑点が並び、黒い棘が節ごとにあります。
頭部と疣足はオレンジ色です。
食草はトケイソウ科の植物を食べます。

成虫の見た目


シロオビドクチョウは和名通り、白い帯のような模様が特徴的です。 前翅は紺色の下地に白い帯模様が二列あります。後翅は紺色の下地で白い帯が一列あります。
両方の翅の基底部に青い金属光沢があります。
翅の裏側は表側とそんなに変わりませんが、体の内側に赤色が混ざります。


寿命の長い蝶
シロオビドクチョウなどのドクチョウ属の蝶は、蝶の仲間の中で唯一、口吻から唾液を出す蝶です。
ドクチョウ属の中でも、メスは花粉と蜜を食べます。 花粉に含まれているタンパク質などの栄養を、溶解して液体に変えることができる唾液を生成します。
この唾液を使って花粉をアミノ酸などが入った栄養価の高い栄養源に変えます。
花粉から得た栄養はメスの生殖器に行き、より多くの卵を生産するために使われます。
蜜または他の供給源から得ることができないアミノ酸は蝶の寿命に大きく貢献しています。そのため、蝶の中では寿命が長く、成虫は最大9ヶ月間生きることができます。


まとめ
シロオビドクチョウはその見た目から、通称「White barred Longwing」(ホワイトバードロングウィング)と呼ばれています。
また、14種類の亜種が存在します。

