オオゴマダラ

学名:Idea leuconoe
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:7cm
- 時期:3~11月
- 分布:東南アジアに広く分布し、日本では、喜界島(鹿児島県)や沖縄に生息している。
今回は日本のチョウとしては最大級である、オオゴマダラについて紹介していきます

シロヒトリ
分類
オオゴマダラはタテハチョウ科に属しており、亜科としてマダラチョウ亜科に分けられています。
マダラチョウ亜科の仲間にはアサギマダラ・オオカバマダラなどがいます

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生態
成虫が見られるのは3 – 11月くらいまでで、里山などに生息する。
前翅長は7cm前後で翅を広げると15cm以上にもなり、日本で最も大きい蝶と言われています。
オオゴマダラの成虫は一般的な蝶の成虫と比べて寿命が長く、4ヶ月も生きる事があるとされている。
オオゴマダラは本州には生息していない蝶ですが、狭い場所でも飼育しやすいため、各地の昆虫などを展示している場所では多く飼育されていいます。
幼虫
幼虫は白黒の縞模様で、体側に赤い斑点が一列に並び、頭部と尾部に黒く細長い角がはえている。
食草はホウライカガミなどを食べているよ!

イモチャン
だいぶ目立つ色合いをしています

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蛹

蛹は金色に見えますが、これは構造色で見る角度によって、虹色など様々な色彩が見られます。
金色できれいだね!

イモチャン
昆虫館で初めて見たときに「すごい!金色だあ」って思ってたなあ

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成虫の見た目


翅は白地に黒い放射状の筋と黒の斑点がある。しかし、白地をよく見てみるとうすい赤紫色をしている。
和名通りゴマのような黒の斑点が特徴的です。
よーく見ると白地が赤紫色に見えるね

イモチャン
赤紫色は幼虫のころの赤い斑点の名残なのかもしれません

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体内に毒を持つチョウ
実はオオゴマダラは体内に毒を持つチョウです。
どうやって、毒を持っているの?

イモチャン
それは幼虫の頃に食べた草の毒を取り込んでいるからです

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ホウライカガミの持つ毒
ホウライカガミは海岸近くの岩場に多いつる植物で、茎は長くのび、槙の木とアセローラの木に巻きついて生息しています。
そして、ホウライカガミの茎の中にはアルカロイドという毒が含まれています。
オオゴマダラの幼虫はその葉を食べることで毒を蓄え、成虫になったあともこの毒が体内に残っていることから、ほかの動物から捕食されることを防いでいる。
派手な見た目をしているのは毒を持っていることを知らせる警告色なのかな?

イモチャン
野鳥がオオゴマダラを捕食しても、吐き出してしまうそうなんです

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まとめ
小学生のころに初めてオオゴマダラを見ましたが、毒を持っていることは知りませんでした。昆虫館などで飛んでいるオオゴマダラはひらひらとしていてとてもきれいです。
機会があれば近くの昆虫館や動物園などにいってひらひらと飛んでいるオオゴマダラを見てみてください。
初めて蝶に関心を持ったのはこのオオゴマダラでした

シロヒトリ
次はキアゲハについて紹介するよ!!

イモチャン