アオスソビキアゲハ

You are currently viewing アオスソビキアゲハ

アオスソビキアゲハ

学名:Lamproptera meges

今回は最小のアゲハチョウ、アオスソビキアゲハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アオスソビキアゲハはアゲハチョウに属しており、その中のスソビキアゲハ属に分けられています。

スソビキアゲハ属はアオスソビキアゲハ・シロスソビキアゲハの2種類がいます。

生態

4 – 10月に飛んでいますが、年に何回発生するかは不明です。

生息域

インドの州でアッサム、アルナチャル・プラデシュ州、マニプールとナガランド。

また、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、南中国、カンボジア、東マレーシア、インドネシア群島、およびフィリピンなどの南アジアおよび東南アジアの一部に生息しています。

小川や水路の近くに生息しています。

主に南アジアに生息しているんだね
イモチャン
記録が少なく謎が多い蝶です
シロヒトリ

成虫

アオスソビキアゲハは日中に活動し、常に小川や水路の近くで見られ、よく水を飲んでいます

オスは大量の水を吸い取り、そこから溶解したミネラルがろ過され、肛門から水が噴出されます。また、吸水するときでも常に翅をはためかせていますが、時々止まります。

茂みの葉の上に横たわり、翅を広げて休憩します。

前翅は1 – 2cmと小さいですが、後翅は4 – 5cmと前翅と比べると大きいです。前翅に比べて、尾が非常に大きく長いことが他のアゲハチョウ科にはない特徴です。

尾が長いことから「裾引き」の名前が付けられました
シロヒトリ

幼虫

体色は濃い緑色で、全身に小さい黒い斑点があります。

食草はハスノハギリ科、またはミカンサンショウ属の木の葉を食べる。

ゴマのように黒い小さい斑点が特徴的だよ!
イモチャン

成虫の見た目

アオスソビキアゲハ

基本的に体色は白黒の配色です。

前翅は黒い縁取りのある三角形のガラスのような透き通った翅をしています。また、静脈に沿った細い黒い縞があります。後翅には黒地に白い模様が混じります。

翅の内側に薄青色の縦柄がありますが、その近縁種であるシロスソビキアゲハでは白色です。

すごい特徴的な見た目をしているね
イモチャン
500円玉くらいの大きさです
シロヒトリ

トンボのような飛び方をする蝶

見た目が特徴的なアオスソビキアゲハですが、飛び方も特徴的です。

翅のサイズと体の長さの比率がはるかに小さいため、アオスソビキアゲハは旋回飛行を行い、トンボを連想させるような方法で素早く翅を打ち、ダーツの投げ矢のように飛んでいきます。また、長い尾が舵として機能します。

アオスソビキアゲハは英名では「green dragontail」(グリーンドラゴンテイル)と呼ばれています。また、トンボの英名は「dragonfly」(ドラゴンフライ)です。

竜の尻尾を思わせる長い尾と、トンボのような飛び方をすることから「green dragontail」と名づけられたと考えられます。

トンボみたいに飛ぶんだね
イモチャン
ちなみに学名は「Lamproptera meges」(ランプロプテラメジェス)です
シロヒトリ

まとめ

インドのアッサムのアゲハチョウ群集の研究では、スソビキアゲハ属の平均存在量が最も低いことが判明しました。

その後の調査で、合計108匹のスソビキアゲハ属のが見られましたが、種ごとの分類は発表されていません。

このようにスソビキアゲハ属はまだまだ謎が多い蝶です。

透けた翅と長い尾がお気に入りです
シロヒトリ
次回はシロモルフォについて紹介するよ!
イモチャン

白氷蛾

シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。