シロモルフォ

学名:Morpho polyphemus
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:7cm前後
- 時期:5 - 11月
- 分布:メキシコ、中央アメリカ

生態
地域によって、発生数は異なる。メキシコでは5 – 11月に発生します。
生息域
メキシコ、中央アメリカ、コスタリカなどの中央アメリカの熱帯雨林に生息しています。


成虫
ペレイデスモルフォは日中に活動し、腐った果物などに集まり、吸蜜する。
森や川岸に沿って、樹木の上を飛びます。
オスは自分の領土を持ち、他のオスが近づくのを常に警戒しています。寿命は約1か月と言われています。
翅を開張すると14 – 17cm前後になる。

幼虫
幼虫の体色は薄茶色で、明るい緑色の背中の斑点と毛の房が側面にあります。頭部は絵筆のように毛でおおわれています。
また、モルフォチョウ属の幼虫には腺があり、脅されたときに悪臭物質を分泌することができます。
食草は「Paullinia pinata」などのトウダイグサ科、インガなどのマメ科の植物を食べる。

成虫の見た目


モルフォチョウ属は翅の表側に金属光沢をもち、青色の翅が特徴です。
しかし、シロモルフォの翅の色は青色ではなく白色です。
また、モルフォチョウ属の翅の裏側は茶色などの地味な色をしていますが、シロモルフォは表・裏側ともに色に変わりはありません。
翅の表側と裏側の両方が白く輝いており、前翅の裏側には黒色のチョークでなぞったような模様があります。後翅の裏側には小さな目玉模様の列があります。


シロモルフォ亜属とは
シロモルフォはシロモルフォ亜属に属しています。その名前のとおりに、翅が青色ではなく白色である比較的にモルフォチョウ属の中では少数の形態の一つです。
シロモルフォ亜属は現在3種類確認されています。並べると次のようになります。
- シロモルフォ (学名 : Morpho polyphemus)
- カテナリウスモルフォ (学名 : Morpho polyphemus catalina)
- ルナモルフォ (学名 : Morpho polyphemus luna)
シロモルフォ亜属以外に翅が青色ではないモルフォチョウがいます。たとえば、タイヨウモルフォは赤色の翅をもっています。


まとめ
シロモルフォの種名の「polyphemus」はギリシャ神話の登場人物であるポリフェムスに由来し、翼の小さな目玉に由来しています。
ポリフェムスはポセイドンとトオーサの息子で一つ目の人食い巨人であり、キュクロープスの一人です。キュクロープスは英名ではサイクロプスと呼ばれます。

