コモンタイマイ

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コモンタイマイ

学名:Graphium agamemnon

今回は青緑色に輝く蝶、カラスアゲハについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

コモンタイマイはアゲハチョウに属しており、その中のアオスジアゲハ属に分けられています。

アオスジアゲハ属の仲間にはアオスジアゲハミカドアゲハなど多数存在します

生態

多化性ですが、その発生はモンスーンと幼虫の宿主植物に依存します。

生息域

南インド、北インド、ネパール、スリランカ、バングラデシュ、ブルネイ、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、中国南部(海南を含む)、台湾などの東南アジアに生息しています

また、ニューギニア、ソロモン諸島、オーストラリア(北クイーンズランド)などにも生息しています。

熱帯雨林を好みますが、食物植物である「Polyalthia longifolia(アソカマストツリー)が庭や都市部で観賞植物として栽培されているため、庭や都市部で定期的に見られます。

アソカマストツリーはインド・スリランカ原産の木で、世界中の多くの熱帯諸国の庭園で導入されています

主に東南アジアに生息しているんだね
イモチャン
モンスーンやモンスーン直後に見られることが多いです
シロヒトリ

成虫

コモンタイマイはランタナ、イクソラ、ポインセチアなどに訪花し、吸蜜する。泥や水辺で水を飲むこともあります。

非常に活発な蝶であり、力強くて落ち着かない飛び方をします。また、吸蜜するときでも常に翅をはためかせます。開帳すると8 – 9cm前後になる。

比較的速いライフサイクル(卵から成体まで1か月強)のため、年に最大で7 – 8回発生している多化性です。

腐った肉や果実の汁なども吸います
シロヒトリ

幼虫

若い幼虫は腹部の真ん中に淡い黄色の帯があり、体色は明るい緑色で黒の4組の角が頭部付近にあります。

成熟した幼虫は暗い緑色の体色をしており、節ごとに小さな黒の斑点があります。また、若い幼虫の時にあった黄色の帯と角は無くなります。

食草は「Polyalthia longifolia」(アソカマストツリー)などのバンレイシ科、マグノリアシャンパカなどのマグノリア科の木の葉を食べる。

若い幼虫と成熟した幼虫では見た目が全然違うよ!
イモチャン

成虫の見た目

コモンタイマイのオス
オスの翅の裏側

翅の地色は黒色で体に沿った緑の斑点が特徴的です。

規則正しく緑の斑点が並んでいます。翅の裏側はピンク色が混ざります。

また、オスとメスで地色に違いがあり、メスの場合は茶色です。

緑の斑点がきれいだね
イモチャン
コモンタイマイはその見た目から「green triangle」(緑色の三角形)と呼ばれています
シロヒトリ

コレクターに人気の蝶

アオスジアゲハ属(学名Graphium)は主に熱帯に生息しているアゲハチョウです。ユーラシア、アフリカ、オセアニア原産のこの属は100を超える種が確認されています。

翅の色は、この属が頻繁に生息する場所と同じくらい変わりやすいです。

アオスジアゲハ属のカラフルな種はコレクターに人気があり、標本にされてフレームに取り付けられて販売されています。その中でよく知られている種がコモンタイマイです。

私が調べた販売サイトでは1匹40$約4500円)でした。他のアオスジアゲハ属の蝶に比べるとやや高額です。

生きたときの姿を保存できるから標本ってすごいよね
イモチャン
ちなみにアオスジアゲハ属で一番高額な蝶は1330$(約15万円)でした
シロヒトリ

まとめ

コモンタイマイは緑の斑点が美しい蝶です。アオスジアゲハ属は青色や緑色の規則正しい斑点が特徴的です。

日本にもアオスジアゲハ属のアオスジアゲハやミカドアゲハなどが生息しています。

最初見たときエメラルドが散りばめられた美しい蝶だと衝撃を受けました
シロヒトリ
次回はアオスソビキアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

白氷蛾

シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。