ペレイデスモルフォ
学名:Morpho peleides
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:4 – 5cm前後
- 時期:不明
- 分布:中米~南米北部
今回は森林に舞う青い蝶、ペレイデスモルフォについて紹介していきます
シロヒトリ
分類
ペレイデスモルフォはタテハチョウ科に属しており、その中のモルフォチョウ属に分けられています。
モルフォチョウ属の仲間にはメネラウスモルフォ・アナキシアナモルフォなど多数存在します
シロヒトリ
生態
地域によって、発生数は異なる。卵から成虫までの期間は約3か月です。
成虫の寿命は約1か月と言われています。
生息域
メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ北部、パラグアイ、トリニダードなど中米~南米北部の熱帯雨林に生息しています。
中南米に生息しているチョウなんだね
イモチャン
モルフォチョウ属は中南米にかけて80種ほど生息しているチョウの仲間です
シロヒトリ
成虫
ペレイデスモルフォは日中に活動し、腐った果物などに集まり、吸蜜する。
早朝は体を温めようとするのか翅を開いて静止し、日光浴を行う。
翅を開張すると11cm前後になる。
花の蜜よりも、腐った果物を好む傾向があるようです
シロヒトリ
幼虫
幼虫は緑色の体色をしており、黒のラインが走っている。頭部、腹部、尾部から赤い毛が生えている。
頭部は絵筆のように毛でおおわれており、体の横も毛が生えている。何とも言い難い姿をしている。
食草はマメ科の植物を食べる。また、共食いも行う。
だいぶ、毒々しい見た目をしているよ!
イモチャン
成虫の見た目
モルフォチョウ属は胴体にくらべて非常に大きな翅をもち、さらに翅の表側に金属光沢をもつのが特徴です。
翅の鮮やかな青い色は翅の何百万もの小さな櫛形の鱗からの光の回折によって引き起こされます。
このような現象を構造色といいます。これを使用して、翅をすばやく点滅させ、捕食者を驚かせます。
翅に金属光沢を持っているから、だいぶ派手な青色だね
イモチャン
表側はこのように目立ちますが、裏側を見てみると?
シロヒトリ
わあ、茶色になったけど、目玉模様がすごいね!
イモチャン
このように、モルフォチョウ属の翅の裏側は茶色や灰色の目玉模様をもっているのが特徴です
シロヒトリ
ブルーモルフォ
ペレイデスモルフォは青色部が最も広く、かつその輝きが強い種でブルーモルフォと呼ばれています。
青光りの強い種は太陽光を反射するので、明るい場所でも体温があまり上がりません。
モルフォチョウ属のように大きなを翅を持ち、胴体が小さい種では体温調整は特に重要なことです。
そのため、ペレイデスモルフォは明るい森林部で多く見られるチョウです。
きらきら輝いているのは、それだけ太陽光を反射しているからなんだね
イモチャン
逆に黒色部が多い種は太陽光を吸収しやすく、体温が上がりすぎるので、薄暗い森林を好む傾向があります
シロヒトリ
まとめ
ペレイデスモルフォはモルフォチョウ属の中では少し黒色部分があるチョウです。一言でモルフォチョウといっても一つ一つ見た目がだいぶ違います。
今後も他のモルフォチョウを紹介していきます。
翅の黒い縁の白・赤・黄色の斑点がきれいです
シロヒトリ
次回はカラスアゲハについて紹介するよ!
イモチャン