カラスアゲハ
学名:Papilio dehaanii
- 分類:アゲハチョウ科
- 前翅長:4 – 8cm前後
- 時期:4 - 9月
- 分布:日本では北海道から九州まで全土に分布
今回は青緑色に輝く蝶、カラスアゲハについて紹介していきます
シロヒトリ
生態
本州では年に2 – 3回発生する。本種も含めアゲハチョウ科は春に出現する個体より夏に出現する個体のほうが大型になります。
生息域
基本的に市街地にはいない。郊外で見られ、森林地帯や川岸などに生息している。
しかし、カラスザンショウなどの食草さえあれば、市街地でも見ることができます。
カラスザンショウってなに?
イモチャン
カラスザンショウはミカン科の落葉樹でアゲハチョウ科のチョウの食草です
シロヒトリ
成虫
カラスアゲハは日中に活動し、山の水辺で吸水していることが多い。
また、ツツジ、ウツギ、クサギ、アザミ、ユリなどの花を吸蜜する。
翅を開張すると8 – 12cm前後になる。
ほかのアゲハチョウ科の仲間と同じく「蝶道(チョウドウ)」と呼ばれる決まったルートを飛ぶ習性があります
シロヒトリ
幼虫
若い幼虫は鳥の糞に擬態している。幼虫は緑色の体色をしており、少し黄色のラインが走っている。体の下側は白いラインで縁取られている。
ナミアゲハの幼虫に似ているが、本種のほうがスマートなイメージがある。
食草はカラスザンショウ、コクサギ、キハダ、ミヤマシキミ、カラタチなどミカン科の木の葉を食べる。栽培種のミカン科は好まない。
触ると警戒して頭からオレンジ色の触覚を出すよ!
イモチャン
成虫の見た目
翅の表側は青緑色の金属質な光沢が特徴的である。
裏側は白く、表側のように光沢はない。オスには前翅に黒いビロード状の毛があるが、メスにはない。
また、メスはオスに比べて後翅の赤斑が目立つという特徴がある。
深い青緑色の金属光沢がきれいだね
イモチャン
表の青緑色と裏の白色の違いがいい感じですね
シロヒトリ
カラスアゲハの名前
カラスアゲハには多くの種類が存在します。 リストにすると次のようになります。
- オキナワカラスアゲハ
- ヤエヤマカラスアゲハ
- ミヤマカラスアゲハ
- タイワンカラスアゲハ
- ルソンカラスアゲハ
- ミンドロカラスアゲハ
- シナカラスアゲハ
カラスアゲハの名前がついているチョウというだけで7種類もいます。また、近縁種にはクロアゲハ、オナガアゲハ、ジャコウアゲハなどがいます。
アゲハチョウ属に分類されていますが、カラスアゲハ属(Achillides)に独立させることも多いです。
いろいろなカラスアゲハがいるんだね
イモチャン
日本に存在するカラスアゲハだけでも、4種類ぐらいいます
シロヒトリ
まとめ
カラスアゲハの青緑色と黒を基調とした色彩は気品のある着物のような印象を受けます。
日本でもなじみ深い蝶なので、よりそう感じるのかもしれません。
金属光沢がおしゃれで好きです
シロヒトリ
次回はオオカバマダラについて紹介するよ!
イモチャン