チャイロドクチョウ

学名:Dryas iulia
- 分類:タテハチョウ科
- 前翅長:4cm前後
- 時期:一年中
- 分布:中央アメリカ・南アメリカ

分類
チャイロドクチョウはタテハチョウ科に属しており、その中のドクチョウ亜科に分けられていてます。
ドクチョウ亜科のチャイロドクチョウ属に分けられています。
チャイロドクチョウ属はチャイロドクチョウが唯一の代表で、15以上の亜種が記載されています。
ドクチョウ亜科はシロオビドクチョウ・イスメニウスドクチョウなど多数存在します。
生態
季節を問わず、普通に見られる種です。
生息域
中央アメリカ、南アメリカの熱帯および亜熱帯地域で一般的に見られます。南アメリカでは、ブラジル、エクアドル、ボリビアなどの国々に生息しています。
中南米諸国(新熱帯区)に生息しています。
熱帯雨林や庭、放牧地、森林開拓地などの空き地に生息しています。


成虫
チャイロドクチョウは日中に活動し、ランタナまたは「Scandix pecten-veneris」(羊飼いの針)の花に集まり、吸蜜する。
翅を開張すると8 – 9cm前後になる。
また、オスとメスで食べるものが異なります。
オス
オスは貴重なミネラルを得るために、川沿い、湿った小道または尿が染み込んだ湿気の多いミネラル豊富な場所で吸水します。
また、ワニ(カイマン)とカメの目に止まって、目を刺激して出た涙を飲みます。
メス
メスはランタナまたはヒヨドリバナや「Scandix pecten-veneris」(羊飼いの針)の花に集まり、吸蜜します。
また、花の溶けた花粉を食べ、そこから卵の生産に不可欠である栄養素を得ます。メスはオスのような吸水をしません。

幼虫
幼虫の体色はオレンジ色で、長く枝分かれした黒い棘で全身を覆っています。頭部と疣足はオレンジ色です。触ると人の皮膚の発疹を引き起こす可能性があります。
食草はケストラムなどのトケイソウ科の植物を食べます。
幼虫は宿主植物に微量のシアン化物があるため、幼虫期に有害な化学物質を放出します。これは、捕食者への抑止力として放出します。

成虫の見た目


チャイロドクチョウは細長いオレンジ色の翅が特徴的です。黒い模様が翅の先端付近にあります。亜種によって、黒い模様が異なります。
オスは明るいオレンジ色でメスは鈍いオレンジ色をしているので、オスメスの識別ができます。


蝶の家で人気のチョウ
チャイロドクチョウは蝶の家(バタフライハウス)で人気の蝶です。チャイロドクチョウはその炎のような色が賞賛されています。
日中非常に活発な蝶として、蝶の家で飼育されています。
蝶の家
蝶の家とは、特別な繁殖や展示などの蝶の教育に重点を置いている施設です。蝶の家は博物館、大学、非営利団体、および個人の個人によって所有および運営されています。
また、蝶の家の活動で次のようなことがありました。
タイのプーケットにある蝶の家では、コスタリカの輸出蝶園からチャイロドクチョウを入手し、仏教の儀式や結婚式の際にそれらを放しました。
解放された蝶は現在、タイとマレーシアの地域に定着し、野生の個体群を確立しました。チャイロドクチョウは現在、この地域で広まりすぎて根絶することができません。
このように人間の行動により、生息域を広げています。
オオカバマダラのように、チャイロドクチョウは蝶の家で飼育され、記念行事、結婚式での蝶の解放に使用されています。


まとめ
チャイロドクチョウは15以上の亜種が確認されています。黒い模様が多い個体、黒い模様が少ない個体など細かい違いがあります。
今回の画像の個体は黒い模様が少ない個体です。

