シロオビアゲハ シロオビアゲハ 学名:Papilio polytes 分類:アゲハチョウ科 前翅長:5cm前後 時期:1年中 分布:日本では南西諸島に分布・インド・東南アジアの熱帯地域 今回は白帯を纏う蝶、シロオビアゲハについて紹介していきます シロヒトリ 分類 シロオビアゲハはアゲハチョウ科に属しており、その中のアゲハチョウ属に分けられています。 アゲハチョウ属の仲間にはアカネアゲハ・テンジクアゲハなど多数存在します。 生態 年に5-6回発生する多化性です。 生息域 森林地帯を好みますが、どこにでも存在し、人家周辺や海岸付近でよく見られる。 庭へ定期的に訪問し、特に食用植物の果樹園であるオレンジやライムを好む傾向があります。 また、モンスーンやモンスーン直後に見られることが多い。 成虫 シロオビアゲハは日中に活動し、ハイビスカス、ランタナ、ジャトロファなどの赤い花に訪花し、吸蜜する。開帳すると7 – 10cm前後になる。 オス オスだけが涼しい日陰の場所で塩分を含んだ土壌に集まってミネラルを吸い上げます。 落ち着きのない飛び方をし、地面に速く、まっすぐ近くでジグザグに動き、餌を摂るときだけ落ち着きます。 メス メスは不規則に飛ぶ。オスメスともに地面近くの低木に翅を基盤に平らに保ち、日光浴をします。 オスとメスで生態が違います シロヒトリ 幼虫 若い幼虫は鳥の糞に擬態している。幼虫は暗い緑色の体色をしており、黒のラインが走っている。 オナシアゲハの幼虫に似ているがオナシアゲハよりも暗いラインは、この2つの間の重要な違いです。 食草はシークヮーサー、サルカケミカン、ハマセンダンなどミカン科の木の葉を食べる。 触ると警戒して頭から赤色の触覚を出すよ! イモチャン 成虫の見た目 シロオビアゲハのオス オス 翅は黒地で後翅は白い斑点が列を成していて、翅を縦断する白い帯模様に見えます。和名のシロオビアゲハという名前はこの見た目から名づけられました。 ベニモン型のメス メス シロオビアゲハのメスは遺伝的に2型があります。 オスと同じく後翅に白い帯がある「通常型」、もう1つが後翅に白い帯に加えて赤色の斑点がある「ベニモン型」です。 オスとメスで見た目が違うね イモチャン 白い帯に赤色の斑点は映えますね シロヒトリ 擬態 シロオビアゲハのメスの「ベニモン型」は同じ南方系の蝶であるベニモンアゲハに擬態しています。 ベニモンアゲハは幼虫時代にウマノスズクサ科の植物を食草にして育ち、ウマノスズクサの毒素を体内に持ったまま成虫になるので、ほかの動物から捕食されるのを防いでいます。 シロオビアゲハは本来無毒の蝶ですが、ベニモンアゲハに体色を似せることで捕食者から身を守っていると考えられています。 これを「ベイツ型擬態」と言います。 オスとメスで見た目が違うのはそういう理由があったんだね イモチャン メスだけ擬態しているのはおそらくは繁殖のために生き残るためでしょう シロヒトリ まとめ シロオビアゲハは白い斑点の帯が美しい蝶です。 特にメスは白い帯に赤い帯締めをしている着物の印象を受けます。 カラスアゲハとはまた違った印象を受けます シロヒトリ 次回はツマグロヒョウモンについて紹介するよ! イモチャン タグ: アゲハチョウ科, 蝶 Please Share This Share this content Opens in a new window Opens in a new window Opens in a new window その他の記事を読む 前の投稿アサギマダラ 次の投稿ツマグロヒョウモン 白氷蛾 シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。 おすすめ テンジクアゲハ 2020年1月21日 エラートドクチョウ 2020年4月20日 ユーカリスカザリシロチョウ 2020年3月10日 アオジャコウアゲハ 2020年4月17日 ウスイロトラフアゲハ 2020年4月2日 ベニタテハモドキ 2020年5月13日