ツマジロスカシマダラは一夫多妻で交尾し、オスは繁殖期ごとに1匹以上の交尾相手を取得しようとします。
メスを引き付けるために、オスの蝶は熱帯雨林の日陰のエリアに集まり、仲間と競う大規模な集まりを形成します。
オスの後翅の前縁にはヘアペンシルと呼ばれるフェロモンを放出する毛束を持ちます。オスは翅を広げて、ヘアペンシルを立ち上げてフェロモンを出し、メスを引き付けます。このフェロモンの成分はピロリジジンアルカロイドが含まれています。
メスは交尾の際にオスからこのアルカロイドを受け取ります。これによってメスも体内に毒を持つことが出来ます。