アサギマダラ

You are currently viewing アサギマダラ

アサギマダラ

学名:Parantica sita

今回は日本の渡り蝶、アサギマダラについて紹介していきます
シロヒトリ

分類

アサギマダラはタテハチョウ科に属しており、その中のマダラチョウ亜科に分けられています。

マダラチョウ亜科の仲間にはリュウキュウアサギマダラオオゴマダラなど多数存在します

生態

5月から発生するが、晩夏から秋にかけて見る機会が多くなります。

生息域

平地から山地、高原まで広く見られ、日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布する。

日本全土で成虫が見られるのは5月から10月くらいまでですが、南西諸島では逆に秋から冬にかけて見られます。

日本に生息している蝶なんだね
イモチャン
標高の高い山地に多く生息しています
シロヒトリ

成虫

アサギマダラは日中に活動し、フジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどキク科植物の花に集まり、吸蜜します。

ゆっくりと飛ぶが、飛行能力にすぐれていて、あまり羽ばたかずに気流に乗って距離を飛び続けることができる

翅を開張すると10cm前後になる。

また、オオゴマダラと同様に食草のガガイモ科に含まれるアルカロイドを体内に持ったまま成虫になるので、ほかの動物から捕食されるのを防いでいる。

マダラチョウ亜科の蝶は毒を持っていることを知らせる警告として明るい色をしています
シロヒトリ

幼虫

幼虫の体色は黒地に大きい黄色の斑点とその周りに白い斑点が並んでいる。頭部、尾部から2本の黒い触手が生えている。

食草はガガイモ科のキジョラン、イケマ、カモメヅル、サクラランなどを食べる。

大きい黄色の斑点が特徴的だよ!
イモチャン

成虫の見た目

アサギマダラ
ヒヨドリバナに止まるアサギマダラ

前翅は薄く透明な青色の斑点があり、黒い翅脈が走っていて、鱗粉が少ない

後翅は前翅と同じく薄く透明な青色の斑点があるが、翅脈は褐色色である。

透明な青色の翅がきれいだね
イモチャン
和名の「浅葱」(アサギ)は緑がかった薄い藍色の古称で、翅の色に由来します
シロヒトリ

旅をする蝶

アサギマダラはオオカバマダラと同様に「渡り」をする蝶です。また、アサギマダラは日本で唯一の「渡り」を行う蝶です。その大移動の様子は次のようになります。

渡り

春から夏にかけては日本本土の涼しい高原地帯や標高の高い山地を繁殖地とし、秋には気温の低下と共に適温の生活地を求めて南方へ移動を開始し、九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいきます。

海を渡る、1500km以上の大移動です。

冬の間は南西諸島の暖かい洞窟で過ごします。

そして南西諸島で繁殖し、または本土温暖地で幼虫越冬した個体は春の羽化後にその多くが、次の日本本土の涼しい高原地帯や標高の高い山地での繁殖のために北上します

このようにアサギマダラは生活の周期を守る蝶なのです。

1日でどのくらいの速さで移動するの?
イモチャン
1日あたり200km以上の速さで移動した個体が確認されています
シロヒトリ

まとめ

アサギマダラはステンドグラスみたいな翅が美しい蝶です。

日本昆虫学会による国蝶選定の際に、ナミアゲハやアオスジアゲハ等と共に候補に選ばれましたが、最終的にはオオムラサキに決まりました。

候補に選ばれたのはその美しさや日本全土にいることからでしょう。

やはり透明な翅はいいものですね
シロヒトリ
次回はシロオビアゲハについて紹介するよ!
イモチャン

学名 [Parantica sita]

  • 分類 : タテハチョウ科
  • 前翅長 5 – 6cm前後
  • 時期 5~10月
  • 分布 日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布する
[chat face=”shiro.jpg” name=”シロヒトリ” align=”right” border=”blue” bg=”none”]今回は日本の渡り蝶、アサギマダラについて紹介していきます[/chat]

分類

アサギマダラはタテハチョウ科に属しており、その中のマダラチョウ亜科に分けられています。 [chat face=”shiro.jpg” name=”シロヒトリ” align=”right” border=”blue” bg=”none”]マダラチョウ亜科の仲間にはリュウキュウアサギマダラオオゴマダラなど多数存在します[/chat]

生態

5月から発生するが、晩夏から秋にかけて見る機会が多くなります。

生息域

平地から山地、高原まで広く見られ、日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布する。日本全土で成虫が見られるのは5月から10月くらいまでですが、南西諸島では逆に秋から冬にかけて見られます。 [chat face=”imo.jpg” name=”イモチャン” align=”left” border=”gray” bg=”none”]日本に生息している蝶なんだね[/chat] [chat face=”shiro.jpg” name=”シロヒトリ” align=”right” border=”blue” bg=”none”]標高の高い山地に多く生息しています[/chat]

成虫

アサギマダラは日中に活動し、フジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどキク科植物の花に集まり、吸蜜します。ゆっくりと飛ぶが、飛行能力にすぐれていて、あまり羽ばたかずに気流に乗って距離を飛び続けることができる。翅を開張すると10cm前後になる。 また、オオゴマダラと同様に食草のガガイモ科に含まれるアルカロイドを体内に持ったまま成虫になるので、ほかの動物から捕食されるのを防いでいる。 [chat face=”shiro.jpg” name=”シロヒトリ” align=”right” border=”blue” bg=”none”]マダラチョウ亜科の蝶は毒を持っていることを知らせる警告として明るい色をしています[/chat]

幼虫

幼虫の体色は黒地に大きい黄色の斑点とその周りに白い斑点が並んでいる。頭部、尾部から2本の黒い触手が生えている。 食草はガガイモ科のキジョラン、イケマ、カモメヅル、サクラランなどを食べる。 [chat face=”imo.jpg” name=”イモチャン” align=”left” border=”gray” bg=”none”]大きい黄色の斑点が特徴的だよ![/chat]

見た目

前翅は薄く透明な青色の斑点があり、黒い翅脈が走っていて、鱗粉が少ない。後翅は前翅と同じく薄く透明な青色の斑点があるが、翅脈は褐色色である。
フジバカマに止まるアサギマダラ
   
ヒヨドリバナに止まるアサギマダラ
  [chat face=”imo.jpg” name=”イモチャン” align=”left” border=”gray” bg=”none”]透明な青色の翅がきれいだね[/chat] [chat face=”shiro.jpg” name=”シロヒトリ” align=”right” border=”blue” bg=”none”]和名の「浅葱」(アサギ)は緑がかった薄い藍色の古称で、翅の部分の色に由来します[/chat]

旅をする蝶

アサギマダラはオオカバマダラと同様に「渡り」をする蝶です。また、アサギマダラは日本で唯一の「渡り」を行う蝶です。その大移動の様子は次のようになります。

渡り

春から夏にかけては日本本土の涼しい高原地帯や標高の高い山地を繁殖地とし、秋には気温の低下と共に適温の生活地を求めて南方へ移動を開始し、九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいきます。海を渡る、1500km以上の大移動です。 冬の間は南西諸島の暖かい洞窟で過ごします、そして南西諸島で繁殖し、または本土温暖地で幼虫越冬した個体は春の羽化後にその多くが、次の日本本土の涼しい高原地帯や標高の高い山地での繁殖のために北上します。 このようにアサギマダラは生活の周期を守る蝶なのです。 [chat face=”imo.jpg” name=”イモチャン” align=”left” border=”gray” bg=”none”]1日でどのくらいの速さで移動するの?[/chat] [chat face=”shiro.jpg” name=”シロヒトリ” align=”right” border=”blue” bg=”none”]1日あたり200 km以上の速さで移動した個体が確認されています[/chat]

感想まとめ

アサギマダラはステンドグラスみたいな翅が美しい蝶です。日本昆虫学会による国蝶選定の際に、ナミアゲハやアオスジアゲハ等と共に候補に選ばれましたが、最終的にはオオムラサキに決まりました。候補に選ばれたのはその美しさや日本全土にいることからでしょう。 [chat face=”shiro.jpg” name=”シロヒトリ” align=”right” border=”blue” bg=”none”]やはり透明な翅はいいものですね[/chat] [chat face=”imo.jpg” name=”イモチャン” align=”left” border=”gray” bg=”none”]次回はシロオビアゲハについて紹介するよ![/chat]

白氷蛾

シロヒトリです。2019年から切り絵作家として活動しています。 昆虫や切り絵や和柄などが好きな蛾です。